『ソフィーの世界』の冒頭ですね。
そこに、作者が読者にして欲しい事が既に書かれていますね。
それは、ソフィーの行動です。
ソフィーは、「あなたはだれ?」とだけ書かれた不思議な手紙を読んで、考える。
まずは、名前を答える。
でもまてよ、もし自分の名前が別のモノだったら別人になっていた?
両親がソフィーではない他の名前を与えていたら、それはもう「私」ではない?
その後も、姿形を鏡に映したりして「私ってなんなんだろう?」と考える。
作者はここで読者にこの本の読み方を教授してるんですね。
つまり、
「ソフィーは不思議な手紙を受け取ります。ソフィーはそのたびに答えを探して考えます。読者の皆さまも是非、ソフィーと一緒に答えを色々考えてみてください。」
と。
まぁ、該当のシーンでは最終的にソフィーは飽きて生物の宿題に浮気(?)しちゃうんですけどね。(問いへの回答を作者は与えない(与えられない?))
>みなさんはどう答えられますか??
う~ん、自己紹介としてなら
・名前
・年齢(生年月日)
・性別
・出身国(都道府県~市区町村レベル、生まれた病院まで)
・学歴(生い立ち)
・現住所
・・・etc
って、感じでしょうか。
名前だけでは、個人特定にまでは至りませんよね。
やはり、名前と生い立ちや業績、年齢や出身地、人種などなど、他に細かなデータが一致して、やはりAさんはAさんだ!となる。
で、AさんがA'と名前を変えても(名前を変えたと分れば)特定することが出来る。
そういえば、浦沢 直樹著『MONSTER』という漫画に、
「人にとって最も残酷なのは、名前を奪うことだ」
ってセリフがありましたね。
本当だろうか?って、そのシーンを読んだ後にツラツラと考えてましたよ。
私の名前が奪われて、別の名前が与えられたら、「私」は「別人」になるんだろうか?
いや、身体や生い立ち、記憶など私は私な筈だ。
でも、私を私と認識していた人たちは、私の名前で私を私だと認識していたのだろうか?
とすると、名前が変ってしまった私は、彼ら・彼女らの中ではもう存在しないのだろうか?
・・・・などなど。
で、一つたどり着いた結論が、
「私という存在は私だけでは存在しない。私という存在が、誰かに認識されて初めて私は存在するのだ」
です。
名前はその為の道具(記号)ですかね。
・・・と、ワケの分らないことを長々とすみません。
このまま書き続けるとあらぬ方向に進みそうなので、この辺りで失礼します。