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CPIが上昇することの二次的影響とは何ですか?
ロイターのユーロ圏のCPIに関する記事に出てくる二次的影響の意味がわかりません。 どなたか分かる方がいたら教えて下さい。 よろしくお願いします。 ロイターの記事↓ 「エネルギー価格の上昇が総合指数の伸びに寄与していることを示している。ECBのなかで二次的影響を懸念している向きにとっては、良いニュースだろう」
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- omeger
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>「エネルギー価格の上昇が総合指数の伸びに寄与していることを示している。 >ECBのなかで二次的影響を懸念している向きにとっては、良いニュースだろう」 経済現象としては、石油価格の上昇で一部の価格が上がることよりも、 貨幣の価値が損なわれ全ての物価が上がるインフレが懸念されます。 それで、こうした一般の物価のインフレを注意深く観察するために、 消費者物価指数(CPI)に加え、一時的な変動幅の大きい エネルギーや食料価格などを除いたコアCPIという指標が使われます。 >「CPIが上昇することの二次的影響とは何ですか?」 インフレの弊害は、経済学のテキストで 1章位割かれて説明されてたりして結構複雑なので、 ちゃんとしたものを読んだ方がいいかと思います。 ただし、中央銀行は常にインフレ抑制を重視しており、 その達成のためには失業者を増やして深刻な景気後退に陥らせたり するような政策を実行しなければいけなくなることもあります。 例えば70年代末~80年代初頭のアメリカでは、 FRBのボルカー議長は高インフレの沈静化に成功しますが、 これには一時的に失業率が10%前後に達するという副作用も伴っています。 ちなみに80年代に入るともう原油価格は下落に転じていたのに、 欧米は物価上昇が止まらなくなってインフレ抑制で苦しんでいます。 産油国の方も原油価格下落で経済が大混乱して、 中南米諸国もアメリカの高金利政策を受けて対外債務負担が激増して債務危機に陥ります。 まあそういう意味で、インフレ率が加速すると、 後々の処理が大変な苦痛になってしまうので、 できるだけ初期の段階で抑止しようとします。 ・1980年代アメリカのインフレと失業(IMF) 消費者物価上昇率(1980)13.5%(1981)10.4%(1982)6.2%(1983)3.2%(1984)4.4%(1985)3.5% 失業率(1980)7.2%(1981)7.6%(1982)9.7%(1983)9.6%(1984)7.5%(1985)7.2% 経済成長率(1980)-0.2%(1981)2.5%(1982)-1.9%(1983)4.5%(1984)7.1%(1985)4.1% 原油価格(実質2007年価格ベース、ドル/バレル、IOGA) (1980)$95.5(1981)$82.7(1982)$69.3(1983)$61.3(1984)$58.1(1985)$52.6
お礼
回答、ありがとうございます。 経済の本を読む暇はないのと、そこまでは、といったところです。 回答して頂いた内容でだいたい分かりました。 データまで書いて頂いて、恐れ入ります。 データがあったおかげで、インフレの二次的影響について、よくわかりました。