こんにちは。
まず、「本文」の方を先に書き上げてしまって下さい。
「レポートの書き出し」といいますのは本文を分かりやすくするためのものです。ですから、まず本文を先に仕上げてしまい、それが出来上がってからなるべく同じ内容でこれを要約します。
レポートなどの「説明文」の書き出しに必用なことは、
「どのような理由で(前提の要約)」
「何に就いて述べるのか(主題の明記)」
「どのようになるのか(結論の要約)」
といったことです。
最初にこれが書かれていませんと、読むひとは後半までそれを理解することができませんのでたいへん分かりづらい文章になってしまいます。
では、「何が言いたいのか」を最初に明らかにするためには、それには「本文の要約」というのが最も有効な手段ということになります。
上記三つの書き出しのうち、必ず必要なのは「主題の明記」です。そして、ここでそれに対して「結論の要約」が述べられていれば言いたいことは一目瞭然です。もしできるならば「前提の要約」も付け足しておけばより分かりやすいです。
ですから、
「社会適応と自我機能とは――、(主題の明記)」
「それはこのような関係にある(結論の要約)」
「何故ならば、それはこのような理由からである(前提の要約)」
こうでなければならないということではありませんが、内容の重要性からゆきますと必然的にこの順番になります。
文節は当然「三つもしくは+α」で「全文の要約」となります。「書き出し」なのですから、目安としましてばなるべく簡潔に数行以下の分量です。主題の要約は「表題」で行っても構いません。
例:「人間の社会適応における自我の機能に就いて」
本文といいますのは「三段論法」や「起承転結」などによって纏められるものですから、それがきちんと出来上がっていれば順番や構成がはっきりとするはずです。これに従い、文頭における内容や結論の要約は本文で使った文章や文脈に対してなるべく忠実に行います。これにより、読む人は序文の要約と同じルートで本文の結論に辿り着くことができます。
このように、「書き出し」といいますのは本文を分かりやすくするためのものです。ですから、どのようにしなければならないという決まりはありませんが、レポートなどの場合、何らかの形で文頭にこのような「要約」を用いない限り、まずまともな説明文は作れないと思って頂いて構わないです。
このように、書き出しというのはたいへん重要なものですから、それは先に本文を纏めてしまってからじっくりと考えて下さい。
因みに、この回答文の「書き出し」と上記の「結論」を比較して頂いても参考になると思います。小説などでは読み手を引き込むために様々なスタイルが用いられますが、「説明文の書き出し」といいますのは飽くまで本文を分かりやすくするためのものです。それを頭に入れて工夫してみて下さい。
お礼
詳しく教えていただきありがとうございます!! とてもわかりやすく、これでレポートがスムーズに進みそうです。 参考にさせていただきます。