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溶融点と融解温度の違いについて
溶融点と融解温度は違う物なのでしょうか? 違う場合はどのように違うのでしょうか。
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ナトリウムは食塩を高温で融解して電気分解して得られます。アルミニウムは酸化アルミニウムを融解して電気分解をします。「融解電解」という言葉が使われています。 以前は「溶融電解」という言葉が使われていました。 この溶は元々火偏の熔です。熔岩、熔鉱炉の熔です。さんずいの付いている溶は水(液体)を意味しますが熔は火が強調されています。高温で固体を無理に融かす、普通は液体ではないものを融かすという意味合いではないでしょうか。漢字制限で熔岩、熔鉱炉も溶岩、溶鉱炉に変わってしまいました。熔融も溶融になってしまいました。 食塩の電気分解といえば食塩水の電気分解と受け取る人が多いです。固体の食塩を加熱して融かして電気分解するのとは反応が異なります。混乱しない名前がいいです。溶融は水溶液とのイメージとのつながりが切れていません。融解電解という言葉に代わった理由だろうと思います。 「溶融電解」が「融解電解」になってしまったことに不満を感じている人もいるようです。「現場では融解電解なんて使わない、皆溶融電解と言っている」と書いてある文章も見ました。私は融解電解でいいと思っています。物体の三態変化で固体から液体への変化は融解ですから紛れがありません。 「熔融」電解であればまだしも「溶融」電解であれば賛成しかねます。 参考 渡辺正著「電気化学」(丸善) こういういきさつですから普通の物質の融解(融点が常温とあまり離れていない物質の融解)については溶融という言葉は使われていなかっただろうと思います。
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- BookerL
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「溶融」と言う言葉が「融解」と同じ意味で使われているなら、両者は同じですね。 「融解」は(一種類の)物質が固体から液体に変化することを表す用語だと思います。 「溶融」は融解の意味に使うこともあるようですが、複数の物質が溶け合う場合を指すこともあるようです。「溶」の字がその意味を持ってますね。ただその場合、「溶融点」という言葉にはならないと思いますので、「溶融点」とあれば「融解温度」と同じことを指すのではないでしょうか。 「溶融点」という言葉より、「融点」と言った方がすっきりするのに、という気がしますが。
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