- ベストアンサー
先妻・後妻を同じ墓に納骨しても良いのか
よろしくお願いします。 私は長男であり、母が小学生の時、病死しました。その後、父が後妻を迎え妹が誕生して嫁ぎ、10年前に父が死亡し、2年前に後妻が死亡しました。 墓には実母、父、後妻を納骨しています。3名の位牌は仏壇に祀り毎日供養しています。(日蓮宗) ある日、親戚の者が先妻と後妻を一緒に祀ることは墓の中でケンカし、不幸の元凶となるから、後妻の遺骨を寺に納めるべきだと言いだしました。(祈祷師が言ったと) 私は、死ねば皆仏になり、そんな教えは受けていない。 そんな了見の狭い仏教なら改宗すると言い返しました。 冷静になって考えた場合、不幸の元凶はともかく先妻と後妻が同じ墓・仏壇に祀ることは間違っていますか。 菩提寺の住職にお伺いしたところ信心すれば問題なしと言われますが他の寺院の住職は家族制度上は、問題ありと言われました。 日本の家族制度では、代々長男が墓守をする慣習で受け継いできましたが、本心宗教の真意はまだ理解できません。 皆様のご意見をお聞かせ下さい。 よろしくお願い申し上げます。
- みんなの回答 (3)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
数年前に母が亡くなって、お墓の本や仏教に関する本を十数冊読んでみました。 お墓には、詣り墓と埋め墓があり、現代の多くの墓は2つの要素を持っている両墓制が主流を占めています。 でも、現代のカロート式墓や納骨堂は<暴き墓>であるという指摘をお墓の研究本で読みました。 本来のお墓ならそこに死体なり遺骨を埋めておくのに、現代のカロート式お墓・納骨堂は、死人が出るたびに、お墓を暴いていると。 なるほどと思いました。 それに「○○家のお墓」だって、庶民にとっては終戦後に広まったものです。 それまでは、個人のお墓が主流でした。戦争をはさんで死者が多く出ることになって、また、埋葬地が限られていることで、「○○家」のお墓が盛んになったということです。 また、墓石が多く産出される台湾が植民地になったこともそれに拍車をかけたそうです。 <日本の家族制度では、代々長男が墓守をする慣習で受け継いできましたが> これは先ほども書きましたが事実ではありません。 昔、日本の<村落>には、死体を埋める墓が共同体の墓地としてあったのです。 葬儀の進行は持ち回りで行い、死体処理も当番かもしくは、被差別部落民がその任にあたりました。 地方によっては、詣り墓を別に作っていることもありました。 葬儀は、死体の処理と霊魂の処理の問題があり、それを一緒くたにすると、「お墓の中でケンカする」などという議論になります。 遺骨に霊魂が宿ると考えるのは仏教でもなんでもありません。 遺骨に魂が宿ると言うのは、中国の魂魄思想の影響ですね。 お釈迦様は、あの世があるともないとも言ってはいません。 六道輪廻などと言うものも、中国仏教の創作です。 お墓は遺骨を納める所です。それ以上でもそれ以下でもありません。 遺骨がケンカすると言うなら、お墓をそのつど<暴く>今の形をおかしいと言うべきなのです。 何度もお墓を<暴いて>祟りがないのが不思議じゃないですか? 中途半端に、都合よく、霊魂だとかを言う人間を軽蔑すべきですね。 あなたがやさしい性格だから、親戚の連中は口を出すのですね。 あなたにとって、亡くなった人たちは<家族>そのものですよね。 それで充分だと思います。
その他の回答 (2)
- amida3
- ベストアンサー率58% (448/771)
坊さんです。当方は庶民の宗派の浄土真宗ですが、私どもではまったく問題がありません。 なお、祈祷師というのは仏教者ではないので気にする必要がありません。また菩提寺の住職が問題ないというこの件を他の寺院に聞くこと自体菩提寺の住職に失礼なことです。 後妻さんと一緒で喧嘩云々と言う一部習俗的な迷信の類は、いわゆる2号(お妾)さんとか、前妻を離縁して他の者を後妻にした例で、前妻の怒りや嫉妬・恨みを伴う場合に言われることで、komaki1001さんのケースのように、前妻が病死しすでに仏の仲間入りをした後の後妻であれば前妻さんも事情を理解されることですし、その後ご家族が仲良く円満に過ごせてきたことを考えれば、前妻さんも後妻さんもお互いにご苦労様と仲良くされることでしょうから、習俗的にも問題が無い部類の話です。 なお、日本の家族制度でも代々長男が継いではいません。徳川家も天皇家も長男が継いでいるわけではありません。しかしながら、墓等の祭祀承継は、その家を継いだものが、先代、先々代の正妻、側室(2号3号)さんや先妻・後妻さんのすべての祭祀を承継しています。
お礼
専門家の御回答ありがたく拝見いたしました。 菩提樹の住職が、仰っていたとおりの、まるで同じ人が回答しているのではないかと思うぐらいの内容でびっくりしました。 この世で生きていく上において、正しい信念をもって行動すれば仏の道からそれることはないと確信しました。 墓等の祭祀承継は、家を継いだ者が理由の如何を問わず全ての祭祀を承継するは、大変重みのある言葉でした。 「菩提寺の住職に失礼」の項につきましては、私の説明不足で申し訳ありませんでした。 貴重なる教え 有難うございました。
- 777oichan
- ベストアンサー率28% (1059/3688)
何故今頃になって親戚の方はクレームめいた事を言い出したのでしょうかね。墓は何々家のと墓碑に彫ってあるように、代々の祖先のお墓です。貴方にとり親であるので、一緒で差し支えないと思います。貴方が真心で供養する。それが一番です。
お礼
早速のご回答ありがとうございました。 今後、祭祀につきましては、正しい信念をもって親戚からの横やりを論理的に排除しようと思っております。
お礼
早々のご返事有難うございました。 墓、遺骨、霊魂、家族制度等の歴史・経緯等について論理的に回答して頂き理解しやすく、また、「亡くなった人たちは家族そのもの」との文言で心が晴れました。 中でも納骨のたびに墓を暴いていた「暴き墓」でありながら、祟りがないのが不思議の項については思わず納得しました。 これからは墓を代々引き継ぐものとして、ここで知り得た知識を有効に活用して家族に継承していきたいと思います。 あらためて厚く御礼申し上げます。