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現代文・解説を読んでもわかりません。
警察官・刑務官受験者です。現代文の不明点です。 次の文の趣旨として妥当なのはどれか。 われわれは明治以来、外国語をたいへん熱心に学んできた。そのために注がれたエネルギーはおびただしいもので、ときに、いたましい浪費ではないかと思われるほどである。しかし、考えてみるに、そろそろ外国人に日本語を勉強してもらいたい、あるいは、してもらってもよい時期になっているのではなかろうか。そう思ってみると、だれが外国人に日本語が教えられるのか、だれもいないのではないかということがはっきりしてくる。日本人が日本人に教えるための国語の知識では外国人に勉強してもらうときの役にはたたないのであるが、われわれの国には、外から見た日本語の意識というものが発達していない。これが実際以上に、日本語を神秘的なものにしている。「国語」という言い方が普通になっていること自体、うちうちの言語という建物を暗示しているように思われる。 日本は近年、いろいろな点で国際的に注目されている。わが国の経済力はすばらしい勢いで伸びてほかの国々に影響を与えているらしい。われわれとしては別にとくに悪いことをしているつもりはないのに、やれ、経済動物だとか、やれ、軍国主義の復活だとか、誤解にもとづくと思われるような批判をいろいろ受ける。ひとつには、われわれが外から見たらどういうように受け取られるかということに比較的に無関心であることが、他意のないことまで誤解される理由だと思われる。島国に住んでいる民族は他人も自分と同じように感じるものだと思い込みがちである。想像力が欠如している。やはり大事なことを忘れて対外的な仕事をしてきたのだと言われなくてはならない。それはすこしくらい外国援助をふやしてどうにもなるものではなかろう。われわれの心の問題である。 A(正解) 日本語を日本人同士のなれ合いの立場からだけでとらえるのではなく、外部の人、外国人から眺めるとどういう姿をしているか、ということを考えていく必要がある。 B(不正解) 日本を含めて、島国に住んでいる民族は想像力が欠如しているために、他人も自分と同じように感じるのは仕方がないことである。 テキストの解説 日本人の短所を「仕方がない」とは述べておらず、「心の問題」としている(よって、Bは不正解)。 僕の疑問点 本文中には、「外国人から眺めるとどういう姿をしているか、ということを考えていく必要がある」といった箇所や主張は一つも存在しない。それどころか、「どうにもなるものではなかろう」と冷めた視点で捉えている。よって、Bが正解だと判断しました。 なにかアドバイスをお願いします。
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No.1です。 >もしよければ、正解の選択肢がイコール全体の要旨であることについて、説明していただけないでしょうか。 この出題が「次の文の趣旨として妥当なのはどれか。」だからです。この問題文そのものについて解説したところで、これが本番の試験に出るわけではないので意味が無いのでこれ以上は説明しませんが、要するに、あなたはこの出題の論旨を無視してキーワード探しをしているだけだから正解にたどり着かないということです。 すでにNo.7の方が私の考えと同じようなことを、私よりはるかに丁寧に書いていらっしゃいますので、余分かもしれませんが、いちおう補足しておきます。 ちなみに、私のこの問題の印象として、Bが正解ではないと即座に思いました。それは、Bでは「日本人はどうしようもない」というニュアンスになるからで、反日団体の踏み絵としてならいざしらず、就職試験、ましてや公務員の採用試験でこれが正解になるなんて有り得ないと思うからです。それに対してAは日本人を前向きに捉え、「こうすれば良くなる」という提言になっており、就職試験にふさわしい解答はこちらだと言えるでしょう。ただ、そのような考え方で選択しろということを言っているのではなく、そういう感覚を持ちながら問題を読んでみれば、自ずと正解が見えてくるのではないかということです。 公務員試験に限らず、就職試験の一般常識問題ではまさに「一般常識」(一般の社会人が共通に持っている、あるいは持つべき知識・判断力)が問われます。就職試験では、学校の試験と違い、一緒に働く人間としてふさわしいかどうかを問う問題を出します。そのため、ひとつしかない正解を探し出すのではなく、明確な答えが無いものについて、最も妥当なものを選ぶような問題がよく出題されます。それは、現実の仕事が「正解がひとつしかない」というような単純なものであることはまずほどんどなく、複雑に絡み合った状況(対人関係・法律・予算・時間・組織のルールなど)の中から妥当な方法を見つけ出して(あるいは作り出して)処理しなければならないからです。 私や他の回答者の方々へのメッセージを見ていると、目的を見失っていつまでも枝葉末節にこだわっているように思え、試験に通ることは難しいかも、とか、仮に合格したとしても、その後の仕事が(特に人間関係が)大変かなあ、という印象を受けます。 試験に合格したいなら、ひとつの問題にこだわらず、とにかく数多くの問題をこなしてください。そうするうちにだんだんわかってくると思います。
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- suunan
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つづきです。 「>「問題である」は解消するべきという脈絡を示します。 そういう視点で考えれば、そういう見方もできるかもしれませんね。」 その視点が正しいということは、 同じ構造の野球の話の例で論証が終わっています。 単純明快な構造です。したがって「かもしれない」ではなく確定です。 反論するなら具体的に述べる必要があります。 「本当に「考えていく必要がある」と言いたいのなら、なぜハッキリそうと 書かないのだろう」 原文と要約文は語句に違いがあるのは当たり前です。 まったく同じなら要約になりません。 この出題は、〔正しい要約を選べ〕なので、 要約文そのものが原文に含まれているわけがありません。 これがハッキリ書いてない理由です。 つまり、あなたは私の解説に言い返そうとするあまり 出題の種類・構造を忘れているのです。 反論すると最初から決めているすなわち自分が正しいと いう前提ですが、それはおかしいですよ。 試験本番では従来の間違いを避けたいのだから、 解説を他者に問うのであっても 問題集の判定そのものは正しいことが前提すなわち この場合〔自分が間違っている〕という前提で考えねばなりません。 試験に受かるのが目的であり、 このサイトで回答者と争い続けるのは目的ではないし 手段としても逆効果しかありません。
- qyzqyz
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#4です。 A) 日本人が日本人に教えるための国語の知識では外国人に勉強してもらうときの役にはたたないのである・・・ >「われわれの国には、外から見た日本語の意識というものが発達していない」 だから、発達させる必要がある >「どういうように受け取られるかということに比較的に無関心である」 だから、関心を持つようになる必要がある >そろそろ外国人に日本語を勉強してもらいたい・・・ 日本語=日本人だから たぶん私もBを選んでいたと思いますので Aを正解にするためには、Bを消去する必要があるわけです。 B) 文中より:「・・・他人も自分と同じように感じるものだと思い込みがちである。想像力が欠如している。」 選択肢より:「・・・像力が欠如しているために、他人も自分と同じように感じるのは仕方がないことである。」 「思い込みがちである」!=「仕方がない」 テキストの解説: 日本人の短所を「仕方がない」とは述べておらず、「心の問題」としている。
お礼
ありがとうございます。 >たぶん私もBを選んでいたと思いますので そーなんです!!Bのほうが正解っぽく感じてしまうんです(T_T)。 >文中より: 「・・・他人も自分と同じように感じるものだと思い込みがちである。想像力が欠如している。」 >選択肢より: 「・・・像力が欠如しているために、他人も自分と同じように感じるのは仕方がないことである。」 えぇーっと、本文では「実際に他人も自分と同じように感じているのではなく、そのように思い込んでしまう」と言っているだけで、実際に他人も自分と同じように感じているのではない、という風に考えればよいのでしょうか。そういうことなら、たぶん大丈夫だと思います。 >
イメージで表し、行間を言葉にすると、こうなります。 前段 国内←外国語 熱心○(浪費?)、しかし考えてみると 日本語→外国 × 教えるスキルも意識も発達していない。そもそも「日本語」と呼ばずに「国語」と呼ぶのは、日本人に教えることしか想定していない証拠だ。 (言葉が思考(=心)と深く関わっていることは、言わずもがなである) 後段 日本の「経済力」(=お金の問題)は国際的である(⇔日本語が国内向けであるのと対照的に)。経済動物、軍国主義の復活といった誤解を受ける。外国からどう見られるかに無関心だからだ。島国に住んでいると、他人も自分と同じように感じるものだと思い込むから無関心なのだ(国内では、経済動物も軍国主義の復活も問題視されていない。だから、外国でも問題視されないだろうと思ってしまう。)。大事なこと(=外からどう見られるかという視点)を忘れている。外国援助(=お金)では、どうにも解決しない。心(=外国からどう見られているか、どう説明すれば誤解されないかという視点の無さ)の問題だ。
お礼
ありがとうございます。 じっくり読んだあと、選択肢を読み直してみました。僕がこの問題を解けない最大のひっかかりポイントは、「考えていく必要がある。」を読み取れないということこそが一番大きい、と感じました。
- qyzqyz
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この部分に答えが見えそうな気がします・・・ 日本人が日本人に教えるための国語の知識では外国人に勉強してもらうときの役にはたたないのであるが、われわれの国には、外から見た日本語の意識というものが発達していない。・・・・・・・ひとつには、われわれが外から見たらどういうように受け取られるかということに比較的に無関心であることが、他意のないことまで誤解される理由だと思われる。島国に住んでいる民族は他人も自分と同じように感じるものだと思い込みがちである。 おじゃましました。
お礼
ありがとうございます。 しかし、そこだけみても、「考えていく必要がある」という主張は見受けられません。
- suunan
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「外からの視点を想像できないから誤解を招くのであって、 外国援助を多少増やしても解消しない。心の問題である。」 と要約できます。「問題である」は解消するべきという 脈絡を示します。たとえば「野球チーム○○の平均打率は高いのに 負けてばかりだ。守備の問題である」なら「守備練習に重きをおくことで 解消するべき」という意味であり、同じ構造です。 したがって、あなたの 「外国人から眺めると~を考えていく~は存在しない」 は誤りです。 逆に、「どうにもならない・しかたない」という記述の方が 存在しません。
お礼
ありがとうございます。 >「問題である」は解消するべきという脈絡を示します。 そういう視点で考えれば、そういう見方もできるかもしれませんね。しかし、一方で、本当に「考えていく必要がある」と言いたいのなら、なぜハッキリそうと書かないのだろう、という疑問も残ります。 >逆に、「どうにもならない・しかたない」という記述の方が 存在しません。 「それはすこしくらい外国援助をふやしてどうにもなるものではなかろう。」という主張は、「何かをしたからといって、どうにもなるものではない。これはもう仕方の無いことだ」という考えがあるからこそ、でてきた発言なのではないでしょうか。
- バグース(@bagus3)
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確かに本文中には、「外国人から眺めるとどういう姿をしているか、ということを考えていく必要がある」とは書いてありません。 でも「批判をいろいろ受ける。ひとつには、われわれが外から見たらどういうように受け取られるかということに比較的に無関心であることが、他意のないことまで誤解される理由だと思われる。」 と述べていて、その後もこういう日本人の性質を批判的に 書いています。ということは、このままではいけない。私たちは 改めなければいけないと筆者は言いたいのだと読み取れます。 「どうにもなるものではなかろう」といっているのは、 外国援助を増やしてもどうにもならないと言っているのであって、 日本人の心の問題は改善できるはずだと言おうとしています。
お礼
ありがとうございます。 >日本人の性質を批判的に >書いています。ということは、このままではいけない。私たちは >改めなければいけないと筆者は言いたいのだと読み取れます。 筆者が本当にそのような主張をしたいのであれば、ハッキリと「~としていくべきである」、と書いたはずではないでしょうか。批判的に書いている、ということが、必ずしも、イコール考えていく必要性を説いているということとは、違うと思うのです。 >「どうにもなるものではなかろう」といっているのは、 >外国援助を増やしてもどうにもならないと言っているのであって、 >日本人の心の問題は改善できるはずだと言おうとしています しかし、もしかしたら、「仕方が無い」ということが言いたかったのかもしれません。
これは選択問題ということでよろしいのですね? なら、どちらがより妥当な読み方かという判断になります。 >「外国人から眺めるとどういう姿をしているか、ということを考えていく必要がある」といった箇所や主張は一つも存在しない。 筆者の言わんとするところを文章全体からそのように読み取るのであって、そんなことを直接書いてあったならあまりに簡単すぎて問題にしないでしょう。 >「どうにもなるものではなかろう」と冷めた視点で捉えている。 要するにあなたはその言葉尻だけを捉えてBだと判断したわけで、全体の要旨を捉えていないということです。その言葉の前にある各文の言わんとしているところを包括的に考える必要があります。 パズルを解いているのではないので、キーワード探しにこだわるのは誤りの元です。まず選択肢を読んでから、問題文を全部読んでみて、論旨としてどちらが当てはまるのかを判断すべきです。
お礼
ありがとうございます。 もしよければ、正解の選択肢がイコール全体の要旨であることについて、説明していただけないでしょうか。言葉尻に関係なく、本文中には「考えていくべきである」といった主張は見つかりません。
お礼
ありがとうございます。 >要するに、あなたはこの出題の論旨を無視してキーワード探しをしているだけだから正解にたどり着かないということです。 以前、別の方にも、似たようなアドバイスをいただいたことがありました。僕自身がどう考えているかを振り返ってみると、僕は「本文の大事な点は、キチンとキーワードとしてまとめられている」という風に考えているのかもしれません(例:「考えていく必要がある」という箇所)。 >目的を見失っていつまでも枝葉末節にこだわっているように思え これについてコメントさせていただきます。僕は現代文がまるっきり解けないわけではありません。解けなくても、テキストの解説でわかることもちゃんとあります(ついでに言うと、一次には受かっています。志望の道とは違いますが面接で受かっているところもあります)。 ここで質問しているものは、どうしてもわからなかったものを選んで書き込んでいます。よって、頭の混乱はとても深刻なもので、大変申し訳ないのですが、ここでの回答を読んだからといって、すぐに、 「おぉー!そーだったのか!」とはなりませんでした。 自分の疑問点をきちんと解消することは大切なことだと思いましたので、正直に、わからないと感じた点について、質問させていただきました(だって本当にわからないんですT_T)。「ひょっとしたこーなのかな?」と霧が晴れてきたような感じても、自分の判断が正しいのかどうか自信が持てませんので、ちゃんと確認しています。(NO7の方も同じようなこと…とのことなので、まとめてこちらでコメントさせていただきます)。 「日本人はどうしようもない」が公務員試験の正解にはなりえない、というお話は、言われてみて「あー、そっか」と電撃が走りました。 もっとたくさんの過去問に、これからも挑戦したいと思います。