戦後に限る・・・殺人以外での死刑の可能性・実例

質問

あらかじめ、第二次世界大戦後、いわゆる戦後日本に限ります。
殺人以外で死刑になった例はないように思いますが、その通りでしょうか？
またなかった場合、今後殺人以外での死刑の可能性はあるのでしょうか？あるとしたらどのようなものでしょうか。

実行犯以外での死刑判決は除きます。オウムの松本被告などいくらでもあると思いますので。

回答No.2

nep0707 · ベストアンサー

死刑を法定刑に含む刑のうち、明らかに死者が出るとは限らない罪状はNo.1さんの書かれているとおりです。

平成7年版犯罪白書のデータを合計すると、昭和４０年～平成５年の死刑判決を受けた者の罪状は
（平成６年以降に死者が出ない事件で死刑判決が出ているとは思えない）

・殺人（尊属殺人含む）　１９３
・強盗致死　１０４　※強盗致『傷』で死刑はありません
・船車覆没致死　１
・爆発物取締罰則　４
・放火　１

このうち人が死んだかどうか不明なのは爆発物取締罰則違反と放火ですが、
私の記憶に間違いなければ、確か放火事件は８人が死亡した事件で、
殺意が認定されなかったにも関わらず死刑判決が下りましたが、
結果の重大さも情状としてくみ取られたはずです。
（裏を取っていないので違っていたら素直にごめんなさいします）

爆発物取締罰則のうち３件は横須賀線爆破事件、三菱重工ビル爆破事件、北海道庁爆破事件でしょう（いずれも死者あり）。
残る１件はちょっとわかりませんが、量刑バランス的に死者なしで死刑判決を出すとは考えにくいです。

＞今後殺人以外での死刑の可能性はあるのでしょうか？

なにせ内乱罪、外患誘致罪は１度も適用例がありませんからねぇ。
もし適用されるような事件が起こったらどうなるかわかりません。
外国から武力攻撃を受けても幸いにして死者ゼロ、という事態が本当にあるのか、って話はありますが…。

お礼

「殺人以外」というより「死者なしで」と質問したほうがよかったかもしれません。気持ちでは、そういうことを聞きたかったわけです。
死者がやはりポイントのようですね。ありがとうございます。

回答No.1

k99

死刑が法定刑にある犯罪で、直接殺害行為が含まれないのは
内乱罪
外患誘致罪
外患援助罪
現住建造物等放火罪
激発物破裂罪
現住建造物等浸害罪
爆発物取締罰則（爆発物使用）です。
＃それ以外に純粋な「殺人罪」ではなく「強盗致傷罪」での死刑判決は結構あります。
ザッと調べてみた限りでは、死人が出ていないにも関わらず死刑判決が下された例はないようです。

お礼

強盗致傷罪であっても、「死人が出ていないにも関わらず」がポイントのようですね。