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理数系学部、学科の偏差値
- 今年の各予備校の大学受験の偏差値表を見ていると、理数系学部・学科の偏差値が低く出ていることに気付きました。
- 文系の偏差値と比べて、理数系の偏差値は同じ大学でも低い傾向があります。
- 偏差値は受験者の違いや正規分布の考え方によって決まるため、単純な比較は意味がないかもしれませんが、数字だけ見るとそのレベルの数字と思われる可能性があります。
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ご質問の方が書かれたとおり、受験生の行動はそういうモノですよね。ですが、現在は、その状況を私立大が意図的に作っているという傾向があります。まずは国立大と私立大の偏差値の差について書いてみますね。 このサイトでも勘違いされているようですが、授業料が安く、教員数が多く、生徒1人当たりのキャンパスの広さなど、個々の規定でも原則として国公立大は私立大よりも厳しい規定を満たしていて、こういう大学が私立大よりも易しいなんてことは本来はあり得ない話なんです。 お役所仕事的な公立大が乱立し、レベルの低い公立大が無いわけでもないのですが。 私立大は、入試1つ当たりの合格者数を減らし、入試方式を増やしているところがあります。これで合格者の平均点は上がります。 また、センター方式では特に合格者数が少なく、募集定員が若干名なんてところも多くあります。 センター試験は国公立大との比較される指標です。ここに全体の募集人員の何百分の1、数名しか割り当てないわけですね。で、国公立大はセンター試験後に出願させるのに対し、多くの私立大のセンター方式はセンター試験日前に出願を締め切る。つまり、行く気のない学生まで保険として出願してくるわけで、合格ラインは果てしなく上がるわけです。 こういう恣意的なコントロールが何百校という私立大でなされているのが現状です。 こういう数字をみて、首都圏の私立大は地方国公立大より上なんてことを平気でいう人が増えてくるわけです。 また、私立大としては、文系の方がレベルが高い方が都合が良いんです。設備費や実験などでの消耗品なども理系の生徒は文系の生徒の何倍もお金がかかます。また、そのまま授業料に反映させれば、理系の学部はレベルが下がってしまいます。 で、入試制度などで文系を優遇し、理系は医学部など一部を除いて、理工学部はそれなりに抑えているのが現状でしょう。 ゆとり教育が起因の中学での理科離れと相まって、私立大と受験生、需要と供給の両方の都合が良いため、現在の状況になったというのがホントのところではないでしょうか? ランキング表を作っている会社では、決して文系と理系を一つの表にはしていないと思いますよ。心あるところでは私立と国立も分けているはずです。 模試の点数から計算すると、そういう表になるけれど、実際の大学の評価、大学で学べることは、この表に現れていないんだという、模試業者の良心だと私は思っています。 本来は、入試科目数や学部系統を越えて比較してもほとんど無意味なんですね。生徒はまあ、素人ですから仕方ないにして、プロである教える先生はそれが分かっていないと本来はいけないはずなんです。
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- potachie
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>>大学間序列はどのようにつけているのでしょうか? >>例えば私立、国立どちらでもよいのですが同学部同学科間の序列などは?偏差値を発表されてる各予備校さんの意図もあるのでしょうか? かなりの想像も含めて、書かせていただきます。すべてが事実とは取らないでくださいね。 大学の難易(偏差値)と倍率は原則としては全くの別物です。 また、2次試験の偏差値というのは存在しません。ココはポイントです。 大学の難易(偏差値)は、各社の全国模試(多くは総合模試)を基準にしています。全統模試や進研模試、地元の有力予備校の模試などを実施してる業者は、学校などに協力をしてもらって、合否データを集めています。 また、河合塾、代ゼミ(センターリサーチ)、駿台、ベネッセ(データネット)は、センター試験自己採点集計を集めています。 ただ、2次試験の得点は大規模には集めていません。 各社の模試、センター試験の結果と、入試の合否データをつなぐことで、各社の模試、センター試験の成績と、受験大学別の合否の相関関係を確認することができます。 これから大学・学部など別に、その試験で何点なら合格率はこれくらいだったというデータを作ることができます。 つまり、大学の難易度、大学・学部の難易度は、各社の模試もしくはセンター試験を基準に設定することができます。 大学の難易(偏差値)の基本は、こういう考え方で作ります。どの辺の合格率を基準にするかは、業者によってちょっとずつ違っています。 また、入試科目が多かろうが少なかろうが同じに並べてしまうため、入試科目が少ない方が偏差値が高くなることになります。 なお、「偏差値」というのが「何か」というのも重要で、文理別に集計したり、入試科目別に集計したりして、実際に模試の判定を作るときは、いろいろと工夫をしているようですが、全体をひとくくりに比較するときは、その模試を受験した科目全体で集計したりもします。一律の基準を作ると、表に載らない大学や学部が出てしまいますから。 また、分かりやすいかと思いますが、合格データは集めやすく、不合格データは集めにくいんです。なので、データを集めるコトにお金をかけたくない業者は合格者のデータだけを集めます。 その結果、合格率は分からないけど、自分が集めたデータの中で、合格者がいる最低点を知ることはできる、という業者があります。この場合は、合格者最低点を設定することになります。 ただ、合格者最低点の合格率は、一般国公立ではほとんどゼロに近いこともままあります。 逆に、どんなに低い点でも合格率が落ちない、どんなに低い点でも合格者がいるという募集単位も最近は出てきています。不合格者がいないというわけではなく、不合格者数が少なかったり学力以外の合否基準の方が大きかったりで、模試が本番を正確に写し取っていない場合があるんです。 ボーダーフリーなんて名前で呼ぶ業者もあるようですが、コレ、学力が低い大学だけでなく、超難関大でも似た現象が起こります。 極端なセンター試験軽視の大学は、A判定、E判定を出すのはカンタンなんですが、BとかCを出すのが難しいケースがあります。受験者の学力が似たり寄ったりで、中間の合格率の得点幅が極端に少ないんですね。 計算で出た結果がヘンな場合、いろいろと修正をすることになりますが、この辺で、各社の思惑が出る場合があります。 予備校なら、いろいろな大学を志望する生徒を産むよりも、皆が同じ大学を志望してくれる方が、生徒を集めやすいし、教えやすい。その辺の操作はあるようですよ。本来の学部間の差よりも少なめに圧縮して表にしているように思われます。 また、地盤とする地域がある場合、その辺の大学の難易度を高めに設定しているという噂があります。そうすると他地域からの流入が抑えられ、自校の受験生に有利になるからですね。 ただ、きちんと集計値に基づいている業者どうしは、似た結果になっていると思いますから、あまり神経質になる必要は無いかも。
お礼
potachieさん 毎回のの丁寧なご解答ありがとうございました。 大学側の細かい事情が分かりました。 こんな質問をさせていただいたのも、私の卒業した学校が私が入学した当時の状況と比べかなり低く見られている?手前味噌ですが、気がしたので終わったことですが何か割り切れなくて・・・。 本当はそれほど意味が無かったり、卒業生の私たちががんばれば それもよい方向へ向かうのでしょうから。 今は大学入試も多様化して客観的に見てもチャンスや方法等増えとても入りやすく大学自体当然とまでは言わないまでもその後の人生の方が大きく左右するのを実感する今日この頃です。 またご回答よろしくお願いいたします。
- potachie
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予備校がいう偏差値は、数学的な意味のある偏差値ではないので、関わり合うだけばからしいですよ。 本来、偏差値は、標準偏差、平均点、個人の得点から算出します。 大手予備校の模試の総合(コース)の偏差値は、そうやって算出した科目別の偏差値の平均を取っています。偏差値の平均に、数学的な意味を求めてもヤボですよね。 少数ですが、学校で実施している模試の中には、総合(コース)の偏差値をコースの標準偏差、平均点、個人の得点から再集計して求めているものもあります。私が知っているのでは一部の駿台模試と進研模試だけですが。 理系の方が低く出る主な理由は次の2つです。ただ、大前提として、理系でも医学部・薬学部は「理系に含めない」としてですね。この2学部は破格に頭の良い人が集まっていますから。 大学ランキングでは、理系と文系で分けて集計するケースがあります。その場合、同じテスト(総合模試)をベースにした場合、理系の方が平均点が上(学力が上)である傾向が見られることがあります。この場合、平均点が高い模試の方が上位の偏差値は低く出ます。平均点が低い難しいテストほど、上位の偏差値は高く出るのですが、文系の方が成績下位層が多く、平均点が低く出るんですね。 もう一つの理由は、入試科目の問題です。先のように単純に科目別の偏差値を平均してしまうと、分布が50の位置に圧縮されてしまい、上位の偏差値は低くなります。理系の学生と文系の学生、平均の受験科目数はどちらが多いと思いますか? 1~2科目受験の受験生は文系に多い傾向があるようです。 なお、以上が数字的な話ですが、実質的な話としては、近年の理系離れが挙げられます。この傾向は全体的に現れていますが、成績上位者は、大学(ブランド?)が同じならよりカンタンに受験できる学部に流れる傾向があります。 科目数を減らす時期(学年)は、以前は高3だったですが、最近では特に首都圏では、高2時点にまで早まって来つつあります。この時期に学生が科目を削るとしたら、最初に挙がるのが数学になることが多いようです。 このため、上位者に文系が減っていた時期がありました。最近は回復しつつありますが、ただ、理系上位者が医学部・薬学部に取られている現状が続くと、それ以外の学部の難易はあまり変わらないということになるかと思います。 ご質問の意図がつかみ切れていませんでしたので、ピントがずれていたら教えてください。
お礼
まずご回答ありがとうございます。 参考になります。どうしても周りの実際の受験生の傾向、思考を見聞きしていると簡単な表現ですみませんが、一例でココまでの数字に開きの意味は この書き込みのみの比較のためですが、 A大学:偏差値52.5、B大学:偏差値55.0同学部(学科レベルで)で A、B両大学(国立、私立かかわらずそれぞれ同科目での受験、国、私はセンターで別れるでしょうが)合格したとしますと10人居たら9人(この数字も 分かりやすい目安として)はB大学に行かれると思います、と言うか行ってます。 そうしますと素人目と言いますか一般的にこちらの方がレベルが高いんだ、実際入学後の講義内容や雰囲気、よいゼミなどがあるなど関係な、 怖いことにイメージも焼きついてしまい就職などにも影響の出る所があります。 こういう考え方が、あってるか正しいかは分かりませんが、ひどくなりますとA大学文系偏差値65、C大学理系偏差値63でもA大学の方がレベルが 高いんだ?と言う風に考えてしまう方もおられるようです。 このような傾向があるとやはりそうなのかな?というなんとなくの気持ちを持ってしまいます。 と言う具合でまただらだらと長く分かりにくくなってしまいましたがすみません。
お礼
potachieさん まとめてお礼を記入させていただきます。 毎回のの丁寧なご解答ありがとうございました。 大学側の細かい事情が分かりました。 こんな質問をさせていただいたのも、私の卒業した学校が私が入学した当時の状況と比べかなり低く見られている?手前味噌ですが、気がしたので終わったことですが何か割り切れなくて・・・。 本当はそれほど意味が無かったり、卒業生の私たちががんばれば それもよい方向へ向かうのでしょうから。 今は大学入試も多様化して客観的に見てもチャンスや方法等増えとても入りやすく大学自体当然とまでは言わないまでもその後の人生の方が大きく左右するのを実感する今日この頃です。 またご回答よろしくお願いいたします。
補足
とても丁寧で且つ専門的で分かりやすい解説ありがとうございます。 それに甘えてしまって質問ですが・・・スミマセン >その状況を私立大が意図的に作っているという傾向があります。 大学間序列はどのようにつけているのでしょうか? 例えば私立、国立どちらでもよいのですが同学部同学科間の序列などは?偏差値を発表されてる各予備校さんの意図もあるのでしょうか? 偏差値自体は点数の人数分布だと思いますが、通常目にする偏差値は 定員数に対する志願者数(または前年などの合格者数などから)の、 いわゆる人気度といいますか志願者倍率は単純に標準偏差からの偏差値算出でしたらそれは含まれていないと言うことでしょうか? なんかいろいろ疑問がわいてきてしまい質問ばかりになりすみません。 あと受験科目の種類、受験科目数など単純比較できないので一概には 言えないところがありますが、東京のトップクラスの私大に合格しても地方の国立大学は受からない話をよく聞きますが、 これは先にも少し書かれていたと思いますが少ない得意科目のみで始めから勝負するのと本命は国公立でセンター等 まんべんなく学習しなければいけないのでそれだけでも単純に物理的負担が大きいのが原因なのでしょうね?(勝手な推測ですが)