タンパク質の変性と巻き戻しについて
大腸菌を用いて15k程度のタンパク質を発現させてるんですが、ほとんど不溶画分にいってしまい、現在は変性剤等を用いて可溶化を試みています(低温培養、アルギニンの導入はダメでした)
そこで初歩的な質問なんですが、
1、変性剤を用いるとタグまで変性してしまうのでしょうか?また、タグが変性してしまった場合、樹脂には吸着しないものなんでしょうか?(使っているタグはGSTです)
2、変性剤でタンパク質をグチャグチャにし、その後変性剤を取り除き、タンパク質を巻き戻すことで可溶化させるという手法において、どの段階で可溶化が起きているのかがわかりません
「タンパク質が正しい構造をとった状態(refolding)=可溶化した状態」ということなのでしょうか?それとも変性した段階で可溶化が起っているのでしょうか?
よろしくお願いします。
補足
抗体を水系のバッファに溶解させ、有機系のバッファにも別の物質を溶解させます。その両者をshakeすることで、抗体との結合反応をできないかと考えています。つまり、有機溶媒中でも抗体が変性しないことが重要です。ご指摘のとおり、タンパク質を編成させない有機溶媒を探しています。