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道路特定財源 : 欧米ではどうしているの?
新規道路建設の是非を巡って与野党の攻防が繰り広げられています。 注目の暫定税率の維持に関して、自民党も民主党も、偏見なしでジックリ聞くと、どちらにも一応の理があるように思います。 意味の無い道路はもう要らないと言える県もあれば、たしかに道路整備の遅れが目立つ県もあると思います。 ただ、この問題って日本だけの問題ではないですよね? アメリカや欧州でも道路建設が必要な自治体と、もう不要になった自治体もあると思います。 日本と同じように ・・ でもどこの国も予算は苦しいはず。 日本と同じように ・・ 道路建設よりも医療や教育に予算を回すべきという議論もあるはず。 日本と同じように ・・ 道路建設が利権の温床になっている国もあるはず。 日本と同じように ・・ どこの国でも良いのですが、「この国の道路に対する政策はこうなっているよ」 というお話があれば、是非お聞きしたいのですが、教えて頂けるでしょうか?
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No4です。寝ぼけて書いていたために舌足らずな説明となっていました。補足します。 >確認なのですが、アメリカでは日本のように道路特定財源として、「道路 >以外に使用してはいけない財源」という形にはなっていないのですね。 原則は道路以外に使用してはいけない財源です。公共交通への流用は、渋滞緩和を考えた際に、同じお金で道路を建設するよりも鉄道を建設したほうが効果が高く、結局、道路交通にも有益である、という考え方から例外的に認められています。 >日本なんて、800兆円という永遠に返せない膨大な借金があって、 アメリカの借金も国・地方を合わせて1000兆円を超えるそうです。人口が多く、財政規模が日本の3倍程度ですから、日本の3分の1程度の規模の借金という事ですが、ただし、地方の借金はカウントされていない分もあるようで、それを合計すると2000兆円を超えるのではないかという説もあります。(ここではきちんとした調査報告を挙げておきます。11ページを見るとわかるのですが日本以外にカナダやイタリアも借金では大変です) >よほど税収が多くて豊かなのでしょうか 格差は大きいですが、公共インフラにかけるお金という点で、アメリカは日本に比べて潤沢であるというイメージがあります(公共施設には日本より金がかかっている感じです)。税収もそれなりにあるんですが、赤字体質という点では日本と同様です。 軍事にも相当金をかけているのに何故潤沢なのか、という事ですが、軍事関係の予算が余剰労働力の吸収や技術投資などに回る面があり、経済の底上げに役立っている事が挙げられるでしょう。軍組織の中には、国内の河川・港湾の維持・整備を行う陸軍工兵隊のように、事実上国内の公共事業の一部を担っている部署もあり、軍予算の一部が直接公共事業に回ると見てもよさそうです(さすがに事業費は他から出るようですが)。軍事など大幅に縮減してしまえばいいと思うのですが、最近では貧困層の出世の最後の砦(軍務に服する事で大学進学が可能になる)になってしまっていて、反発が出そうな雰囲気になってきました。 ちなみに、アメリカの道路は無料が主体ですが、東部やカリフォルニア州を中心に有料区間も多く、料金収入も結構あり(年間8000億円)、ETCに類似した無線による料金徴収システムも普及しています。このあたり、きちんと報道したらいいのにと思うのですが、知ったかぶりをしている人は無数にいてもアメリカを深く知っている人はほとんどいないので、きちんと報じられていないのが現状です。 >どうせ生まれるなら、リッチなアメリカにすれば良かったかな ・・ 実際どうなのかは難しいですね・・・。趣味を通じて仲良くなった余裕のありそうな人は皆超学歴(日本でも有名な大学の修士卒や博士号保有者)でしたし、子息も一流大学・大学院へ進学していました。親はともかく、子供が素直に猛勉強するのが不思議だったのですが、格差が酷いので、きちっと勉強しないと、すぐ下のほうに落ちていくという事を幼い頃から理解しての行動という事のようです。いいところでそうなので、中流以下で生まれた時の運命を考えると大変そうです。
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- pullmandsg
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日本の道路特定財源制度はアメリカを参考にしています。 で、道路に費やしている費用は国、地方を合わせて年間15兆円程度。自動車通勤が当たり前で大都市では渋滞緩和の為に高速道路を建設しないといけない(どこでも道路がいるわけです)のと、1950年代より作りまくってきた道路の老朽化が進んでいて、その補修をしなくてはいけないのでお金がかかるわけです。 そんなにお金を道路につぎ込むよりは、公共交通とか福祉にお金を投じたほうがいいんじゃ、という意見が出てきそうですが、実は福祉や公共交通にもそこそこお金は投じられています。アメリカでは公共交通へも3兆円もの補助金が投入されていますし、生活保護制度にも数兆円単位のお金がつぎ込まれています。さらに、国民皆保険ではないのに、政府の医療保険(老人・帝所得者向け)の規模は30兆円、それでも道路混雑や貧困の問題が解決しないのが難しいところなのですが。ちなみに、公共交通の財源は一部道路財源を流用しています。 当然、利権の問題も発生します。日本みたいに中小の土建屋がひしめいているわけではなく、効率はいいと思いますが、政府の采配でお金の分配が決まるわけですから、裏で色々な駆け引きがあるわけです。このあたりは古い話ですが、URLの記事を参照すると面白いと思います。地下鉄などを運営するアメリカの大都市の交通局の庁舎なんかは超立派(食堂がリゾートホテルみたいになっていたりする・・・)で、そういうのを見ると現在でもあまり体質は変わっていないなあ、と思ったりもします。 あまりまとまっていませんが、追加で質問などあったらお答えします。
お礼
有難うございました。 アメリカの道路行政についての詳しい解説、とても勉強になります。 確認なのですが、アメリカでは日本のように道路特定財源として、「道路以外に使用してはいけない財源」という形にはなっていないのですね。 それでも公共交通や社会福祉にそこそこ予算が回っているというのは、よほど税収が多くて豊かなのでしょうか? 少なくとも日本よりは軍事費に回す予算が桁違いに多いと思うので、不思議です。 日本なんて、800兆円という永遠に返せない膨大な借金があって、それでも毎年赤字なので、国債をバンバン発行して何とか予算をやり繰りしています。 このまま続けば、あと何年もすれば借金の総額が1千兆円になるでしょうね。 でもアメリカでは、日本だとすぐに有料の高速道路にしてしまう幹線道路を、Free Way として無料で一般開放していますよね? アメリカの税収って、そんなに潤沢なんでしょうか? どうせ生まれるなら、リッチなアメリカにすれば良かったかな ・・
- stormrush
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ドイツの政策ですが、ドイツではガソリン代が1リットル220~230円します。 その6割がガソリン税で、税の1~2割が環境税で8割以上が年金に使われているといわれています。 そうすることで保険料の負担が少なくて済み、車さえ頻繁に使わなければ所得は増えます(サラリーマンなら厚生年金の納付額が減る!?)。 また、路面電車や公共機関の利用も積極的な国ですので、車の使用頻度は日本に比べてかなり低いです。 ですのでドイツにおける道路特定財源はほとんどないに等しいのではないでしょうか? ドイツ政府の国民に対する思いと日本の今の与党、、もろに真逆ですね。 ドイツのような政策を盛り込んでもらわないと暫定税率には賛成できないですね。 まずは公○党のふゆ○ばとかいう大臣に政界から消えてもらわないことには始まりませんね。。
お礼
有難うございました。 なるほど、ドイツのガソリンって結構高いんですねえ。 環境税や年金が乗っかっているので、ガソリンを大量に使わなければ生活は楽という事になるわけですね。 ただ日本でこれをやると「鉄道もバスもない地方に住んでいて車しかない人はどうなるんだ! 弱い者イジメだ!」 という批判が100% 来るでしょうね。 アチラを立てればコチラが立たず ・・ 難しい政治判断になるように感じました。 でも、あの冬○大臣、本当にアホにしか見えませんね。 官僚から言われたとおりの答弁をして、矛盾を指摘されるてドロモドロ ・・ あんなレベルでよく大臣が務まるなとニュースを見ていて感じました。
- akatombo59
- ベストアンサー率26% (119/451)
アメリカ合衆国の場合は軍事産業が利権の温床になっています。 それで道路に回すお金は少ないので、維持管理が悪くて橋が壊れて落ちたりしてます。 EUの場合はカルテルに対して非常に厳しい態度をとっているので 談合して利益を得るのは難しいようです。
お礼
有難うございました。 アメリカは道路に回す予算が足りないのですか ・・ 映画なんかでは、砂漠の真ん中でも広い国道がバーンと通っていて、道路関連予算が余っているような印象がありますが、実際には違うのですね。 その点、ヨーロッパの方がキチッとしているのですね。 とても勉強になりました。
- turukame2005
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欧米では、談合入札がないため、公共投資が負担にならないのです。 日本でも、一昨年、どこかの市で、徹底的に談合を排除したら、公共投資の予算が半分以上余ってしまった、と、話題になったことがありました。 いかに談合がすさまじいか、利権の温床になっているかの、好例だと思います。 日本にいると、「欧米に談合がない」というのが不思議な気がしますが、欧米の人たちにしてみれば、なぜ談合などという犯罪が日本で「まかり通って」いるのか、理解できないようです。
お礼
有難うございました。 なるほど、談合がないから建設費が安くつく ・・ 税負担も軽くなって、他の予算を削る必要もない ・・ 欧米ではこうなっているんですね。 やっぱり日本って変な国ですね。
お礼
有難うございました。 お礼が遅くなり、すみません。 ジックリと読ませて頂きました。 軍事費については、日本とかなり異なる面がありますね。 日本では、何も社会還元のない無駄金というイメージで捉えられていますが、道路建設などに従事する部署もあったり、貧困層の最後の砦になっていたり、言ってみれば「無くてはならない」存在かも知れないですね。 それと最近「格差社会の是正」を訴える人や団体が多いですが、アメリカの格差と比べたら、無いに等しいかも知れませんね。 勉強させられました。