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カメラマンって将来性は大丈夫?
現在、写真撮影を生業にしています。 今はまだ若いのですが、40、50歳になってから仕事って有るのでしょうか?若い人の方が、安いし、動けるし、元気だし。50才で雑誌の仕事って貰えるか不安です。広告や物撮り専門になった方がいいのかと悩んだりもします。実際40~50代でカメラマンをやっている方、そんな方と仕事をされている方、もうしてない方、実際仕事が減ったor無くなった方、色々なご意見聞かせてください。宜しくお願いします。
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職業カメラマンの人数は間違いなく減っていきます。現時点ですでに その兆候が各所で表われています。 #1さんのご指摘は好例です。記者会見の現場では数年前から専門職の カメラマンが減り、記者が自分のデジカメで撮影するようになってきて います。新聞社はまだカメラマンを送り込んでいますが、雑誌媒体や ウェブ媒体ではほぼ皆無になってきました。 次に顕著なのが、スポーツカメラマンです。とくにプロスポーツでは 主催団体が、撮影自体を制限するようになって来ています。その理由は ネットの普及です。デジカメの画像をネットで簡単に配信できるように なったので、主催団体がオフィシャルカメラマンを用意し、彼らが撮影 した画像をマスコミに使わせるという方向になってきています。 近年は海外スポーツの写真は Getty Images やロイターなど、一部の 業者による寡占状態となっています。ヨーロッパにも大きな業者があり、 サッカー画像は数社の業者から購入するのが常態化しています。よって、 日本のメディアが自前のカメラマンを送り込むことは少なくなり、仮に 送り込みたくても撮影パスが発給されなくなってきています。 あとはグラビアなどの商業写真ですが、こちらもネットの普及にあい まって、需要が減ってきています。写真集よりも DVD という傾向に あるため、スチールの仕事自体が急減しています。グラビア系のカメラ マンはどんどん仕事が減り、名のあるベテランでさえも物撮りなどの バイトをこなしています。 若手にいたっては悲惨で、自分のクレジットさえ出れば無給でもどん どん仕事を引き受けています。そうしないと仕事がないからです。広告 分野でもデジタル化が進んだ結果、フォトショップで精密な加工ができ ないカメラマンには仕事がなくなってきています。 そのなかで「 化粧品ならAさん 」、「 フードならBさん 」みたいに ごく一部の大御所だけがコンスタントに仕事をこなしているのが現状です。 そこに歳をとってから食い込んでいくのは至難の業でしょう。 最後に指摘したいのは、歳を取ったカメラマンは、若い記者や編集者と うまくコミュニケーションが取れないという事実です。発注側がどんどん 若くなっているため、彼ら自身、同じくらいの年齢のカメラマンと仕事を したがります。そのほうが精神的にラクだからです。 以前なら、ベテランカメラマンと仕事をして、会話を通じて業界事情を 教えてもらったり、人脈を広げるという努力があちこちで見られました。 ところが最近は、職場環境が促成栽培になっており、ジックリと人を育て るより即戦力を使う風潮になっています。若い者はダメという意味でなく、 若い人ほどジックリ研鑽する機会が失われているのです。 そのため「 昔はこうだった 」みたいな話を有り難がる人が減りましたし、 技術自体が大幅に変わったため、昔話が持つ価値自体が少なくなっています。 オジサンのカメラマンが、「 昔は試合が終わったらトイレに駆け込んで その場でフィルムを現像したんだよ 」なんて話をしても、まんが日本昔話 なみにリアリティーがないんですね。残念ながらこれがいまの現実です。
お礼
ほーかなり具体的な、情報ですね。 そうですね、デジカメ買えば仕事が増えるなんて思わない方がいいですね。加工したく無いなら、カメラマンで飯は喰えませんね。 知人に、オペレーターとコンビ組んでる人がいますが、ガンガンメディアに取り上げられてますもの。 今や、カメラマンとゆう言い方は無いに等しいですね。 写真家か、映像作家か何かですね。しかし、そこまで会わせ技を持つ人間って器用な方ですよね。それでギャラ同じは厳しい業界になった物です。 質問に対する明確なお答え、ありがとうございます。 何かが見えた気がします、これからのカメラマンが自分に合っているかを考える上で、貴重な情報でした。