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早稲田の建築学部って?
構造の東大、意匠の早稲田とよく聞きますが、構造において 東工大や京大のほうが早稲田より上であるのでしょうか? それとこれらの差はやはり教授の差や入学者のレベルの差 なのでしょうか?なにが大きく違うのかわかりません。な にかわかる方がいらしたら教えてください。
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構造というのはかなり法律と密接した関係があります。海外において建築学科が芸術系の学部にあるのに対して、地震国日本においては通常工学部にあるのも建築家には技術者としての能力が求められているからです。 東京大学の先生は、建築学会などの研究グループ、委員会の代表などを務めていることが多いです。 建築学会は建築基準法では定められていない、細かい規定を学会基準・指針として作成しています。学会基準・指針は法的な拘束はないのですが、社会の標準として、これを守ることは、建築基準法を守ることとほとんど同じ扱いになっています。 つまり、学会基準・指針をつくる中心にいるので、その分野の第1人者であると考えられます(意匠にはこのようなものはないですね)。 建築学会は東京にありますので、京大は地理的に委員会などに参加することは難しく、東大の先生と比べると知名度が1つ低くなっています。 また国立大学の場合、一度他の国立大学で講師・助教授をしてから東大・京大に戻って教授になる人が多いです(私立ではたいていは同じ大学だけにいる)。 このため、私立よりも教員に幅広い経験があたえられ、また、地方に対しても影響力を持つことができますので、大先生と呼ばれやすいということもあります。 更に、東大・京大の方が私学より、国土交通省などの公務員になる人が多いのも影響していると思います。教え子が行政に多くいることから、先生の影響は大きいので。 あと構造分野に限っていうと、元京大教授の小堀先生(鹿島建設)や元東大教授の大崎先生(清水建設)などのように、退官後民間企業の役員になった人もいます。これは構造分野の先生の影響力が大きいためと考えられます。 つまり構造分野においては、法律に密接した技術として、教授の影響力が大きく、かつ、国立大学という全国規模のメリット、卒業生の進路などにより、業界に与える影響が大きいというのが、私立の早稲田に比べて強いと思います。
お礼
ありがとうございます。 高校の先生に聞いても明確な返事がなかったので、とても参考になりました。