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ロリータ・コンプレックス
此れこそわが骨の骨わが肉の肉なれ (創世記第2章) とナバコフの小説『ロリータ』の中、主人公ハンバートはロリータの面影に独白します。 この極限的な愛を描いた小説は背徳的という事で、あちこちの出版社で断られやっと、フランスで日の目をみました。 幼児虐待、教師によるいたずらなどが世の中に溢れているこの頃ですが、このロリータ・コンプレックスは心理学上、どのように位置づけられるのですか? 特異性のある心理ですか? 私がこの小説を初めて読んだのは確か高校の始めくらいだったと思うのですが衝撃的ではありましたけれど、主人公には特別、異常性は感じませんでした。 現在でもこの小説は常識人からは眉をひそめられるような小説の部類に入るのでしょうか?
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「ロリータ・コンプレックス」という言葉の意味などは検索して調べて欲しいのですが、現在においては、本来の意味とはかけ離れた使われ方をしている言葉はいくらでもあります。そういう言葉の一つでしょう。 「歪んだ性癖」として捉えるなら、特異性のある心理と言えるでしょう。
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- ANASTASIAK
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>現在でもこの小説は常識人からは眉をひそめられるよう >な小説の部類に入るのでしょうか? 「チャタレー婦人の・・・」の例をみるまでもなく時代の感覚は 普遍性を反映しません。いまでいえば、ロリータ・コンプレックス は、心理学上のありふれた現象の一つに過ぎません。 事実「ハックルベリー」も「キャッチャーインザライ」も時代精神 の側の常識によって悪書となったのです。
お礼
本当に、常識や感覚は普遍ではありませんね。 「チャタレイ夫人」だって、今ではどうってことない、たった一行の表現をめぐって猥褻か芸術家もめたんですからね。 私は「ロリータ」はすばらしい文学だと思っています。 回答ありがとうございました。 (質問文の最初の創世記からの引用部分、何かと混同していたような気がします。この描写があったかどうか確認したいと思います。もし私の誤解であれば ご回答者の寛容なる黙認に感謝します。)
お礼
ロリータ・コンプレックスにも、広義と狭義があるんですね。 何故か私は本来の意味でこの言葉を捉えたがっていたような気がしますので、「ロリコン」という言葉が一時氾濫した時は不愉快な気がしたのを覚えています。 いずれにしても読んだのは遠い昔の事で細かい部分は記憶が定かではありませんが、いろいろな意味で衝撃的な小説でした。 ご回答ありがとうございました。