- ベストアンサー
薄膜状の酸化物の状態分析の方法
X線光電子分光装置とオージェ分光装置がある場合、金属表面に析出した薄膜状の酸化物の状態を分析するには、どちらが適切ですか? 理由も簡単に教えていただけるとありがたいです。
- みんなの回答 (1)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
私の知る範疇でお答えします。XPSはX線を照射しますのでmmオーダーの測定領域における平均的情報が得られることになります。対してオージェは電子線の照射を用いますのでマイクロオーダーの測定領域となります。お問い合わせの試料表面が比較的均一とみなせる(マクロ的)な場合はXPSによる測定で概略をつかむことができますが、局所的な変異状態や特質的な部位を含む場合にはオージェの局所分析を併用すべきかと思います。状態観察にはXPSのケミカルシフト観察が有効と思いますが正確なエネルギー補正や基準、信用のできるデータベースが必要になります。 表面分析を行う場合、測定装置の特質を十分把握することが非常に重要と考えますのでXPS、オージェに限らず可能な限り多角的な情報(TEM.FIB.AFM.SEMなど)により評価、解析すると面白い結果がでるかも?。ご参考まで。
お礼
ありがとうございます. 先に言うべきでしたが,これは技術士一次試験の択一問題から抜粋した質問でした.五択問題で,正しいものを選ぶのですが,その中で,金属表面に析出した薄膜状の酸化物の状態分析にはオージェが適している,というものと,XPSが適している,という文章があるのです.どちらかが正解だと思うのですが,どちらも正解なのではないかと思い質問させて頂きました.ご返答の内容からも,やはりどちらかが勝っているという感じではなさそうですね?.私もいろいろ調べてどちらも適しているのではと,思っていましたので,問題がおかしいような気がします? いずれにせよ,実際に分析をする場合には,UBS69さんが言うように,多角的に分析するのが正解なんですね. ありがとうございました.
補足
ポイント遅くなりましたすみません。 ありがとうございました。