ヒステリシス制御
例えば、ヒータで水温を70度付近に保つ調節をする際に、
水温<65℃でヒータオン
水温>75℃でヒータオフ
という具合に、設定値を挟んでオン/オフのレベルを設定(ここにヒステリシスがある)して、平均値(この場合にはヒータの出力)を制御する方法です。
平均値を制御する方法という点では、PWM制御と同様です。
ヒステリシス制御がPWM制御と異なる点は、
・PWM制御は平均値を制御する部分だけを示していて、温度調節などには別途制御部が必要(例えば、温度差に応じて、PWM用の基準信号を作る部分のような)
これに対して、ヒステリシス制御では、温度制御のようなフィードバックの機能まで含んでいる。
・通常PWM制御では、ON/OFFの周期は一定ですが、ヒステリシス制御の場合には、ON/OFF周期が変動します。
他にも、ヒステリシス制御の場合には、制御する相手の特性に関して細かい部分はわからなくていい
(上記の温度制御の場合だと、「ヒータが入ると温度が上がる」「ヒータをきると温度が下がる」ということが確かならOK.ヒータを入りきりしたときに、どれくらいの速さで温度が変わるかということはあまり気にしなくて良い(細かいことを言うと、制御遅れとオーバーシュートの関係などがあるのですが))
というメリットがあります。
お礼
ありがとうございました。 制御についてはまったくの初めてでとっかかりがつかめず困っていました。 たいへん参考になりました。