偽装旧暦 ~ 暦や暦、なすな暦 ~
民間暦としての旧暦は、それぞれの編集者が、毎年々々東京天文台に
電話で朔日データを教わるので、きわめて精度が高いはずです。
独力で計算できる人が実在するかどうか、つぎの述懐があります。
── 1923~1944年の間は、二至二分以外の節気が記載されていない。
近刊の編者たちが“官暦によった”と書いているのは一部ウソである。
ではどうして知り得たか、民間天文計算家(ご本人の希望により名は
秘す)作成のシステムフロッピーにより愚生のコンピュータPC-9801で
算出した値である。
1995年以降の二十四節気及び朔の月日時分(秒)も、これまた上記の
方の算定による。言うまでもなく、また読者諸賢もお察しの様に私ども
の到底なし得ない計算であること言うまでもない。また、なまじに為す
べきでもない。もって如何に難題であるかがご納得されよう。
── 西沢 宥綜《暦日大鑑 19940220 新人物往来社》P396(要旨)
厳密には、曜日以外の暦注(六曜・九星など)は、尺貫法とおなじく
公文書や契約書、歴史学・年代学・天文学や気象学でも、用いません。
ただし“月齢”は、官報や日々の新聞に公開されています。
一方では都道府県・市町村の観光振興に、旧暦にもとづく年中行事や
記念日について、手軽な新旧早見表を求める関係者も多いのです。
実際に作ろうとしても、つぎの説明で、無理なことがよく分ります。
古賀 玄一郎&西沢 利男《旧暦の作り方》P421-380
AD05930209-18721230 AD18730101-20001201 AD19860101-20001231
── 暦の会・編《暦の百科事典 19860325 新人物往来社》
お礼
としますと、閏月は節季が無い月を前月と同じとすると考えれば良いのでしょうか?中国と日本では違いがあるそうですが、閏月も違うのでしょうか?