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函数という言葉
「関数」と書くのは、「函数」の代わりですよね。 私がある辞書で読んだ記憶では、「関数・函数」の項に 「functionの中国での音訳」 と書いてあったと思います。 日中辞典で確かめますと、普通話(中国の共通語)では「函数」(han2shu4 ハンシュー)です。 「函」が音訳なのはその通りだと思います。しかし、「数」も音訳なのですか? 函数の原語は本当に英語のfunctionでしょうか。 同じ中国でも地方や時代で発音は違うはずで、現在の普通話で考えてよいかもわかりません。 もとの本の作者はなんという人で原語は何か、誰が「函数」と訳したのか、それはいつのことかなど、「函数」という言葉について知りたいのです。 私の高校の教科書では、 「変化する2つの変数xとyの間で、xがきまればそれに対応してyがただ1つ決まるとき、yはxの関数であるという」 と書いてあります。 しかし、同じページに「xに対してyがきまる、その働き自体を関数ということもある」と書いてあり、注として「関数にあたる英語functionの、第一の意味は働き・機能である」とあります。 yを決める働きを指すのがもとの使い方だ、という感じです。「働き」なら別に「数」ではないですね。 手元の英和辞典ではfunctionの第一義は「機能・働き」などです。 しかし、数学の「関数」の意味の比喩として次のような用例が載っています。 "His temper is a function of his digestion. 彼のきげんは胃の腑の状態いかんによる。" この言い方ですと、「よくなったり悪くなったりするきげん(temper)がfunctionだ」と言っているのですから、「変化するyが関数だ」というのと同じで、どちらかというと従属変数を指す使い方に近いです。 そうすると、函数に「数」が付いているのも、意味として通ります。 「函数」を箱にたとえることが多いようですが、訳者もそう考えたのでしょうか。
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- Eivis
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ジオメトリー(geometory)は、「幾何學」ですが・・・「幾・ジ(ji)」、「何・ホ?(he,ho←cの鏡文字)」は完全に当て字です。 一方(mathematics)には、当て字がなくて「数學」という言葉を使用しています。 私は「幾何学」のケースで単純に「音訳語」と考えていたので「函数=関数」も同じだと思いますが、始めた数学者は知りません。 >「函」が音訳なのはその通りだと思います。しかし、 >「数」も音訳なのですか? 函数の原語は本当に英語のfunctionでしょうか。 han = func(tion) 「函・han」は、(func)に対応していると思いますが、 shu ≠ tion 「数・shu」は、(tion)の音訳とは関係なさそうですね。 數(数)の、日本に伝わっている音は、ス、スウ、シュ、サク、ソクであって、広東語でもソウ、ソ(ッ)で、(tion)にはなりません。 [function]は機能主義というという言葉で有名ですが、「函数」では[作用][役割]と考えた方が数学的には分る気もします。
- Scotty_99
- ベストアンサー率30% (393/1284)
正直、くわしいことはわからないので参考程度に。 「函数」の函はもともと箱の意味です。 ドイツの数学者ライプニッツが関数をfunctio(作用)と名付け、中国に伝えられたとき音と意味から函数になりました。 日本には明治時代に輸入され、戦後の漢字制限でいまの函が使えなくなり、 作用、関係の意味から関数になりました。 函がなぜ箱かおわりでしょうか? プログラミング(C、VB)をやってると関数はよく出ます。 でも、数学で習う関数とちょっと意味合いが違います。 自動販売機に100円を入れるとジュースが出てきます。 その動作はプログラミングされています。 自動販売機という箱のなかになにかを入れると別のものになる、 が函数の由来かと思います。 それにしても深いことを考えているのですね。
お礼
締め切り後のお礼 深いところまで突っ込んで考えてみると、かなり難しい質問らしいことがわかりました。
補足
>ドイツの数学者ライプニッツが関数をfunctio(作用)と名付け、 ドイツっていうことはドイツ語でしょうか。 手元のドイツ語辞典によると、Funktion(フンクツィオーン)という言葉が函数を意味する(英語のfunctionに相当)言葉です。 昔のドイツ語と今のドイツ語は違うのかもしれませんね。 なお、質問中の >私の高校の教科書では、 という表現は、私が高校生であるかのような誤解を招く表現かもしれません。 「高校のときの教科書」と書いたほうがよかったかもしれません。
お礼
9月20日夜締め切り。 私は広東語のことは知らないのでその点ではありがたいのですが、正直言うとますます疑問が深まりました。 お二人のご回答を読んでも肝腎なことはわかりませんでした。 私が質問に書いたレベルのことならばちょっと調べればわかるのですが、突っ込んでこの言葉を考えるとよくわからないのです。
補足
>shu ≠ tion 「数・shu」は、(tion)の音訳とは関係なさそうですね。 >數(数)の、日本に伝わっている音は、ス、スウ、シュ、サク、ソクであって、広東語でもソウ、ソ(ッ)で、(tion)にはなりません。 そうですね。音訳なら、「ン」が入っていてもよさそうなものです。 普通話で(それ以外でも多分)、nで終わる字ならたくさんあります。 >「函数」では[作用][役割]と考えた方が数学的には分る気もします。 そうすると、「數」という字を使った根拠がますます希薄になってきます。 「函数」の元の言葉は英語でない可能性がありそうです。