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物流業界
再投稿です。 中小物流企業を営んでいます。 最近、3PLという言葉を良く耳にします。 弊社も一応物流業者ということで色々と調べています。 その中で、 日本では、まだ市場が熟成されておらず未知数である。とか。 現在はかなり発展してきている。とか。 文献、ネット資料等をみても、かなり解釈の仕方が違っています。 また、ヨーロッパや欧米では成長率が10%近くでかなり 市場としては伸びていて、 ノンアセット型企業(コンサル系、システム系)が活躍し、 日本ではアセット型企業(特に物流子会社) が飛躍しているとも書いてありました。 確かに、トラック協会さん等も3PL人材育成をしたり 色々と中小企業にもそのような取り組みが行なわれているのも 事実です。もっとも、上記に海外や物流子会社さんとの レベルの違いはあると思いますが。 是非、ご存知のかたがいらしたらご教授いただきたいのですが。 参考になる資料でもサイトでもかまいません。 1、日本の3PLの実情はいかがなものなんでしょうか。 ・浸透率、普及率 ・適用・請負範囲 2、日本国内は、なぜ欧米、ヨーロッパのようなノンアセット型が 発展しないのか。 3、3PL市場が発展するにはどのような条件が必要か。 4、弊社でも3PLを行ないたいと思っているのです。 中小がもしこの分野で勝つために、何かよきアドバイスを いただけたら幸いです。 どうぞ、よろしくお願いいたします。
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アメリカに住んで40年目になりました。 この業界にいますので何か私なりにお手伝いできるのではないかと思います。 実は、今週の末から日本に行きその後で中国へ行くわけですが、中国に行くのはこの3PLの事でセミナーをするためなのです。 10年前の中国には物流と言う観念さえなかったと断言してもいいほど未熟なものでした。 今は、中国ではこの3PLと言う業界だけでも大きなものとなり、株式の予想にも大きな影響を与えるほどになってきています。 この観念は、簡単に言うと資材メーカーから製造業者からエンドユーザーまでのサプライチェインをもっと深く合理化的にするためのものなのですね。 今では3PLと言ってしまいますが、これを提供する業界を3PL(Third Party Logistics) Providersと読んでいるわけです。 つまり、3PLはLogisticsを第三者がする、と言うことであり、3PLだけでは、その業者のことを言っているわけではなかったわけです。 なぜ、アメリカや中国でこの3PLの業務価値があるかと言うと製造業の存在量と物流効果の必要性が高いということが大きな要因となっています。 そして、このロジスティックスと言う業務が今ではマーケティングそのものの原点に戻っていると言うことにも生きてきているわけですね。 輸送関係と倉庫管理、この二つの大きな柱が3PLを作り上げているといってもいいわけです。 中国の生産業務がより幅の広い業界に行き渡るようになるにつれ、海外の市場に入り込むマーケティングが今まで以上にコストと効率と言う二つの柱に部品倉庫管理と言う今まで中国には存在しなかった業務を国外市場に提供せざるを得ないということにもなってきているわけです。 今回もサプライチェイン協会の要請で行くわけですが彼らにとって3年前はまったくの未知のビジネス観念だったわけですね。 さて日本での3PLの価値は、と言うと3PLの価値への認識が非常に低いと言うかその価値観を作り出す要因があまりにも少なくなってきて、どちらかと言うと、日通さんのようにオールラウンドな「便利屋」さん的3PLを好まれてしまっているように思われます。 ある業界特有の問題点に挑戦する3PLがニッチと言う事になると思われます。 と言う事は、御社の持つ知識、経験、そして、これからの問題意識をどのように持っていくか、予習・復習・宿題の課題はかなりあると思われます。 一度、御社の得手不得手と顧客の業界そのものの専門的なプロとして生きる認識の向上、そして、サプライチェインの知識と活用を取り入れる必要があると思います。 ノンーアセットのコンサルタント業界にしろ倉庫管理にしろ、その道の知識と経験をより重要視しないことには、知識と経験を持っていると自負する競争相手や顧客を納得させることは非常に難しいことだと思うからです。 残念ながら新しい業界であると同時に製品業界、流通システム、ITとWMS、そしてそれらの進歩の激しさから判断するとこれらを実際に身につけるには実際にセミナーなどを頻繁に活用し、3PL協会などへの参加・接触を高めて直に経験していかなくてはならないことになるわけで、特にコンサルタントと言う「顧客より高度な知識を経験」を売り物にする業界では日々の自己向上努力が必要となります。 参考になりましたでしょうか。 理解しにくいところがあったり追加質問がありましたら締め切る前にまた書いてくださいね。
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- newbranch
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商社マンでした。世間で3PLと呼ばれる前に我々は、当時(20年程度前)から同様のことをしておりました。ある大手の液晶部品加工メーカーのロジスティックを全て引き受けて居りました。目的は、ジャストインタイムに対応すること。ユーザーの購買業務の簡素化(当社に集中した購買により、発注業務、納入業務、品質管理業務等を実施し、ユーザーの業務を分担するような形の取り組みを行っていました)することでありましたので、相当貢献したものと思われます。この場合に先ず、ロジスティックは、戦略的でなければなりませんが、機能的でなければ必然性がありません。爾後に教育して対応する手が無いとは思いませんが、その状態でユーザーと契約することが出来るのでしょうか?3PLの場合には、入荷管理と出荷管理又はその両方が考えられますが、いづれにしても、それを必要とするユーザーが無ければ成り立たないわけですので、従って、顧客を獲得する為のツールとして何を持つのか、又、どの様な事業分野の事業者とタイアップするのかを選定しマーケティングを実施しなければならないと思います。
お礼
まず、ご回答頂き本当にありがとうございます。 また、お礼が遅くなりましたこと本当にすみません。 *勝手ではありますが、2点文中に追加でご質問させて頂いてます。 お暇がありましたら、ご回答いただけたら幸いです。 『その状態でユーザーと契約することが出来るのでしょうか?』 newbranch様のお言葉が全てです。 弊社では某自動車会社関係の仕事もしておりまして 某方式と呼ばれるSCMの一部は担っております。 また、他企業さんの輸送、保管は担っております。 ただし、newbranch様のご指摘どおり弊社には 保管、輸送、荷役、梱包という機能(作業)ベースでの 提供は行なっていても、戦略的という部分では 大きく欠けていますというか、恥ずかしながら皆無です。 全て顧客の指示、元請けの支持で作業を行なっています。 顧客の業種/形態等を問わず、 弊社の間口(業務)を広げてしまったため 現在では、業種や業務に対するノウハウがありません。 適正在庫管理、アイテム分析、発注頻度等の経営サポートもなければ、 システム的にもEOS、EDI対応もメールのみの対応です。 戦略的とは対極にいる状態でしょうか。 本当に、気づくのが遅くなりましたが 少しでも、前進したいと考えております。 今後は、顧客、業務内容の見直しと、少しずつですが 新規メニュー(オリジナルの技術、分野、サービス等)を 作っていこうと考えております。 その足がかりとして、現在物流市場/環境を調べている状況です。 newbranch様のご回答の中に、2点ご質問があります。 『顧客を獲得する為のツールとして何を持つのか、 又、どの様な事業分野の事業者とタイアップするのかを選定し マーケティングを実施しなければ』 という文章がありますが、 (1)この中の、”事業者”とは”顧客”を指すのか、 ”同業他社(自社にないサービス提供者)”をさしているのでしょうか? (2)また、選定するとなると、情報収集によい方法等はありますか? 今回は本当に参考になるご意見、ご指摘をありがとうございました。 本当に弊社のためになりました、心より感謝しております。
お礼
まず、ご回答頂き本当にありがとうございます。 また、温かい心遣い本当に感謝しております。 お返事ご質問が中々まとまらず、 お礼が遅くなりましたこと本当にすみません。 3PLの実情・現状、 中国&アメリカの3PL発展、 業界特有の問題点=ニッチ3PL、 ロジスティクスはマーケティングとの深い関係 セミナーの活用の有効性 本当に理解が深まりました。感謝しております。 弊社は、業種/業態を問わず仕事を請け負い、 業務の間口を広げすぎました。 結果、業務メニューは薄くて広くなってしまい ご指摘されたような『業界特有の問題点』をサポートするような 業務、業種ノウハウは有さない、指示待ち会社になってしまいました。 私の経営方針の悪さだと痛感しております。 気づくのが遅くなりましたが、少しでも前進したいと思い、 現在、長期計画で顧客、業務内容の見直しと、少しずつですが 新規メニュー(オリジナルの技術、分野、サービス等)を 作っていこうと考えております。 少し、勉強不足なため理解できない部分と追加でのご質問があります。 お暇なときにでもご回答いただけたら幸いです。 (1)”日本の3PLについて価値への認識が非常に低い” ”価値観を作り出す要因があまりにも少なくなってきている” これは、具体的にどのようなことを指しているのでしょうか。 (2)SCMについて SCMはSCMシステム主体なのでしょうか。 それとも物流機能効率化が主体なのでしょうか。 SCMの成功のキーワードは、システム力なのでしょうか。 SCMの考え方だと、物流というより生産管理、販売管理に 密接に関わっているような気がします。 もし、中小物流企業が中小製造業、卸業にSCMを展開しよう とした場合、 やはりどこかのSCMパッケージソフト等を 担いで行なう方法がよいのでしょうか。 (3)その他(営業) ・自社にはない物流機能を有している物流企業と共同して、 新規サービスを開発し提供していくことは有効か? ・営業ツール、宣伝は何が有効か?(荷主目線で。) また、他にアドバイスがありましたら是非お願いいたします。 最後に、本当にお礼が遅くなりましたことお詫び申し上げます。 お時間がありましたら、ご返事よろしくお願いいたします。 今回は本当にありがとうございました。