こんにちは。
#1です。回答をお読み頂きありがとう御座います。
>なるほどなるほど。では、反応や行動の結果を分類した、人間の感情のカテゴリーわけはされているのでしょうか?
そうですね、このようなことは心理学の歴史でも長年に渡って論議が繰り返されていましたが、脳科学の時代に入って一部に終止符が打たれると共に、解明されるべき新たな課題がまた山積みになっています。
「喜び」「悲しみ」「怒り」「不安」、我々が日常に体験する感情、もしくは心理学の対象となり得る心理現象といいますのは、その全てが「与えられた状況に対して発生した身体反応の結果」、これに基づいて分類されたものです。そして、前回答で申し上げましたように、
これらは必ずや
「報酬刺激:接近行動・能動的自律反応」
「嫌悪刺激:回避行動・防衛的自律反応」
このどちらかのカテゴリーに属します。
何故ならば、大脳辺縁系の情動反応といいますの「快情動」と「不快情動」の二種類しかないからです。
>「感情⇔反応、行動」といった対応表のようなものが作られているのでしょうか?
かつては我々の脳内には「喜怒哀楽」などの情動が発生し、これに対応した行動が選択されると考えられていましたが、現在ではこのような考え方は用いられていません。環境からの入力に対する情動反応の判定結果は「快・不快」の二種類しかありません。では我々の「感情とは」、この何れかが脳内の神経伝達の過程で様々な身体反応に分岐した結果、それが「特定の表出パターンとして分類の可能になった状態」をいいます。
前回答でご紹介しましたように、新たな解剖学的知見や神経伝達物質の化学的特性などを基に、「報酬系回路の幸福感」や「中脳中心灰白質の攻撃行動」といいますのは情動の分岐・表出に関わる機能なのではないかと考えられるようになってきました。ですが、このような研究は始まったばかりでありまして、これがなぜ我々の複雑かつ多彩な感情に反映し、また「どうしてそれを人類に共通のパターンとして分類することができるのか」といったことは、まだほとんど解明されていません。
お礼
丁寧な回答ありがとうございます。 また、お礼が遅くなってしまい申し訳ありません。 未解明の部分もいつか解明される日がくるのでしょうか? 難しそうですが。。。 大変勉強になりました。ありがとうございましたm(_ _)m