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ものを見たときに受ける感情の種類について
初めて質問させていただきます。 心理学について心得がないので、もしカテゴリ違いならご容赦くださいませ… 私たちはものを見たときに、ものの情報とは別に、感覚的な印象やイメージを持つことがあると思います。 (例えばトラを見たとき、"黄色"や"体長1.5m"という情報ではなく、"かっこいい"や"強そう"、または"好きだ"などと感じること) これら、私たちが視覚によって受ける感情とは、全部で何種類あるのでしょうか? また、これについて説いている学問はなんなのか、参考になる書籍・サイトなど併せてご教授いただけると幸いです。 よろしくおねがいします。
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お書きの通り、 トラを見て「黄色い」「大きい」と感じる認知的な反応と、 「かっこいい」「好きだ」という評価的な反応は分けて考えるべきですよね。 質問者さんはこの評価的反応を全般的に 「感情」と呼ぶものと捉えていらっしゃるようですが、 よく考えていただければわかるとおり、 「かっこいい」という気持ち「好き」という感情の一形態です。 また、「かっこいい」という気持ちも一種類ではなく、 木村拓哉を見て「かっこいい」という場合と シャラポアを見て「かっこいい」という場合、 あるいは最新鋭の戦闘機をみて「かっこいい」という場合では、 「かっこいい」という言葉では同じでも、 そこに籠められた感情はまったく違います。 そこで、心理学においては、 「感情」はどのような成分から成り立っているのかということが、 古くからの研究テーマとして一分野を形成しています。 たとえば、心理学の祖とされる19世紀の学者・ヴントは、 人間が意識できるものを「純粋感覚」と「単純感情」に分類し、 この単純感情は “快-不快”“興奮-沈静”“緊張-弛緩”という 3次元からなると述べています。 その後も感情を分類する研究は多数生まれており、 「プルチックの感情立体モデル」や 「シュロスバーグの表情の円錐モデル」あたりが有名でしょう。 いずれも、感情をいくつかの次元に分けて考え、 それぞれの次元の強弱の組み合わせによって、 各種の感情を位置づけようとするものです。 しかし、 そもそも「ものを見る」ことが直接的に感情を呼び起こすのかどうかについて、 心理学では疑問が呈されています。 つまり、 「見たこと」が原因となって「感情」が生じる、 という因果関係が常に成り立つとは限らない、ということです。 そのような疑問に関する研究としては、 シャクター&シンガーの情動2要因論などが有名でしょう。 19世紀まで遡ってジェームズ&ランゲ説というのもあります。 このあたりは、 心理学の概説書であれば載っているでしょう。 「感情」をめぐるさまざまな研究をお知りになりたいのであれば、 以下の書籍をお勧めしておきます。 濱治世・鈴木直人・濱保久 著 「感情心理学への招待」 サイエンス社 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4781910033/qid=1107784955/ref=sr_8_xs_ap_i1_xgl/250-4046216-8464258 というわけで、ずいぶん遠回りをしましたが、 整理して結論を申しますと・・・ 視覚によって生じる感情的反応は、「見るモノ」の数だけありますが、 それらを少数の要素で説明しようとする研究は古くからなされており、 結論は出ていない。 また、見ることによって感情が生じるのかどうかも疑問。 といったところですね。 わかりにくい話になってしまい、申し訳ありません。 このテーマは、心理学の中でも扱いが難しいので・・・。
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- happy_books
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ジャンルとしては大脳生理学の、認知学かなー? 視覚心理学とか。 感情は、いろいろあると思いますよ。 っていうか、人間の持ちうる感情全部。 人の記憶は、関連づけや連鎖反応的に、出し入れ してるから、PTSD(心的外傷後ストレス障害 、かなり違うけど、一般的にトラウマ)では、海で おぼれた人は、青色を目にしただけで、恐怖体験を 思い出したりするし。 あまり的を得ている質問ではないので、特に検索とかは しないけど、上のキーワードで根気よく調べれば、 納得できるHPも見つかると思いますよ。
お礼
言葉足らずな質問にわざわざ答えていただき、ありがとうございます。 そもそも言葉が分からず検索のしようがなかったのですが、これを標に答えを探求していきたいと思います。
お礼
言葉足らずな質問に丁寧に答えていただきありがとうございます。 (当然ですが)奥が深いのですね…。見ることと感情が必ずしも直結しているわけではないとは驚きです。 ご教示いただいた内容をヒントに、色々と調べてみたいと思います。