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読書が苦痛な時、あるいはメルヴィルの「白鯨」について
いま、メルヴィルの「白鯨」を読んでいます。やたら長い上にくどく、面白くないし、15分以上続けて読むことができません。皆さんは、読むのが苦痛な本は、最後まで読みますか?あるいは、最後まで読む工夫などはありますか? また、「白鯨」を読んだ方に質問ですが、この本を読んでいるとき、苦痛ではなかったですか?古典の名作とされているので読んでおいた方がいいという理由で読み始めて、早くも1ヵ月が経ちました。その間に、耐えきれずに他の本を何冊か読みました。いわゆる古典の長編でも、トルストイなどは読むのが苦痛ではないのですが、この本はまだ半分も読めていません(いま、鯨の白さについての蘊蓄のところです)。いったいいつになったら面白くなるんでしょうか。途中はしょって読んでしまいたい誘惑にかられるのですが、途中をとばして読まれた方はいますか?もしくは、この本を無事に最後まで読むためにアドバイスなどありましたら、何でも結構ですので(この章だけ読めとか)、お願いします。
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フィクションは、「無理して、努力して克服する類」のものでは無いと思う。 ・知ってる限り「無理・努力」の限界を一生継続した「森鴎外」は「最期の言葉は『チェッ、バカバカしい!』(創作ッポイが)だった。 ・「白鯨」は:モザイク的、早すぎた作品でもあるので、最初から何も無理する必要など無く、「パッ、と開いたページを読む」ので良いと思う。 ・仏文学教授達が実は「失われた時を求めて」を読破している割合が少ない事実を知ってますか? ・同じ長編でも「ドストエフスキー・カフカ」などは「我を忘れて読めるでしょう?」(自分のケースだが) 結論:何も「克服」する必要は全然無い。自分に合う作品なら「苦痛を感じず、我を忘れて読めた経験あるでしょう?」 そういう態度で良いし、独断的に言えば「正解」では? P.S. >(いま、鯨の白さについての蘊蓄のところです)。いったいいつになったら面白くなるんでしょうか。 そのままです。映画や「エイハブ船長が白鯨を執念で退治」といった「ストーリー」期待なら裏切られるハズ。 『主題は「映画的ストーリー」では無い。むしろ途中で訳の分からない鯨の説明が挿入されたりの構成を含んだ「トータルで意味ある最前線の文学作品」』 これがこの作品。 無理する必要は全然無い。 P.S.同じ作者の「短編集」が岩波文庫から出ています。息抜き&作者のスタイル理解に是非トライを勧めます!(閉じこもってしまった書記官の話などは特に!) では~♪♪♪
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- No51
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何?「白鯨」が退屈ですと? 納得いきませんな。もしかしてあなたは女性ですか? もし、そうならパールバックの「大地」を読んでみて下さい。 「白鯨」は男性向きだと思います。 古典を読むには、当時の時代背景を知る必要があると思います。 今でこそ、”自然”は「保護し、守るもの」でありますが、過去の歴史 では違いました。自然とは美しいものではなく、強くて凶悪で、 「崇め奉り、恐れ敬う。」対象でありました。 .......... 時代は移り変わります。人間は機械文明を作り出しました。 古来からの迷信を否定する啓蒙思想も生まれました。要するに、 「人間が”自然”を科学の力で屈服させようと、必死になっていた。」 そんな時代を想像して下さい。 しかし、その時代の中でも、人間が今だ手が届かない一族がおりました。 それが”鯨”と呼ばれる巨大な海洋生物です。 さらにその中でも「世界最大最強」と恐れられた白いマッコウ鯨、 「白鯨」がこの物語の題名です。 腕をもぎ取られても白鯨を仕留める事に執念を燃やすエイハブ船長。 何故エイハブはそこまで白鯨にこだわるのか? 白鯨ははたして現われるのか?その勝負の結末は? 死闘の後に残ったものは何か? 私は十分面白かったですよ。まあ、無理してまで今読む事はない、 と思いますけど。 学生時代の恩師に 「古典を楽しむには作品、作者、時代背景、の3点をセットで 考えなければならない。」 と教わった事があります。何か参考になりましたでしょうか?
お礼
回答ありがとうございます。おっしゃるとおり、性別は女ですが、映画でも小説でも、どちらかというと男性向きのものが好きです。大変言いにくいことですが、「大地」は2度ほど挫折してます…。長編が苦手というわけでは決してないのですが。 確かに、「古典を楽しむには作品、作者、時代背景」の知識が必要と思います。私の場合は、そういう知識が先行して(大学のテキストに載ってる程度のものですが)、読まなければならないという義務感を感じての読書が多いので、楽しめないのかも知れません。 ただ、時代背景などの知識がなくても、かつて面白いと感じた古典の長編が何冊かあるので、そういった本は、本当に素晴らしいと思います。「白鯨」はそういう知識があっても楽しめない=駄作と言ってるわけではないですが。
- archange
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「白鯨」とはメルヴィルによる百科全書の上質なパロディーである。というのを何かで読んだことがあります。 百科全書とは18世紀フランスで起こった文学運動で、それまで神によって支配されていると考えられていた世界を、人間の精神と知の力で解析、体系付けようとしたもの。 つまりその手法を用いてメルヴィルは捕鯨(それにまつわる鯨、海、船など)を描いた、ということです。 さて、上記の説明を読んで、多少は興味が湧きましたか? もし湧かないようでしたら、現時点でつまらないと感じていらっしゃるとの事なので、これ以上読まない方が良いでしょう。時間の無駄です。 もし、興味が湧いたのなら、「白鯨」を存分に楽しむために、一度読むのを中断し、百科全書派の作品を読みましょう。そしてその歴史的(思想史的、文学史的)意味を踏まえた上で、ふたたび「白鯨」に戻りましょう。 その時にはこれを書いている時のメルヴィルの企みや、その手法にも気を配りながら読んでみてください。 あ、ちなみにどこの出版社のを読んでいます? 今、容易に手に入るものでは岩波文庫版がいちばん良いようですよ。 私の場合、「キャッチ22」という小説がまるで読めません。ブラック・ユーモアの反戦小説ということで、映画化もされたこの作品、かつてよく名画座で同時上映されていた「M*A*S*H マッシュ」はとても面白かったのですが、「キャッチ22」は五回挑戦して、いまだ上巻すら読みきることができません。 これ、「白鯨」とは違って、エンターテインメント小説なんですがねぇ。なんでだろう?
お礼
回答ありがとうございます。百科全書派の作品は実はあまり好きではありません。でも、そういった文学史においては重要な作品なので、一読しないと話にならないと思って(殆どそれだけの理由で)読んでいたのですが…そもそも、そういう理由で読もうとするから挫折するんでしょうかね。「キャッチ22」ですか。5回も挑戦とはすごいですね。私はとても「白鯨」に5度も挑戦する気にはなりません(笑)
- yasu-k
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「白鯨」は、高校の時に読書感想文にした事があります。私にとっては面白かったのですが、面白いと感じたのは、鯨の生態・当時の捕鯨の解説についてです。生物が好きで、そういう事に興味があったので。ストーリー的には起承転結が殆ど無いです。鯨に興味が無ければ、無理して読む事無いと思いますよ。
お礼
「白鯨」を高校の読書感想文に!すばらしいですね。確かに鯨の生態には興味ありますが、間の悪いことに他の本で読んでしまってるんですよね…。捕鯨については全く興味がないので、つまらないのかも知れません。回答ありがとうございました。
- Horus
- ベストアンサー率14% (78/528)
ああ、名作とはそのようなものです。白鯨などは確か、前にラジオの原書購読で飛ばしぎみにちょっとかじっただけですが、あらすじはすごく単純な割に分厚いのです。前に漫画で読んだがこれは面白かった。 ところが、原作の方は筋に何の関係もないような作者の哲学的考察に大部分の紙面が割かれているので、これについて行けないとだめに決まってます。少なくともいくつかの哲学書をお読みになり、何らかの哲学的素養をつけられてから再トライされたほうがよろしいかと?ものには順序と言うものがありますから、
お礼
>あらすじが単純な割に分厚い。仰る通りです。飛ばし読みしようにも、それすら億劫に感じてしまう脅威の本です。作者の哲学的考察の部分や聖書に関連した部分には、注釈がついているので全く問題はありません。ですが、要は面白くないのです。それでも、解説を読むと、読まなければならないという義務感を感じてしまいます…。名作って厄介ですね。回答ありがとうございました。
- e33
- ベストアンサー率10% (25/241)
自分も読書は好きですが、その本がつまらないと確信した場合は読みません そもそもなんで本を読んでいるのか、というのを考えた場合 嫌な思いをしてまでムリに読む必要があるとは思えないからです でも同じ本でも、そのときの気分によって 全く別な印象をもったりすることがありますから いきなり捨ててしまうのではなくとりあえず本棚に飾っておきます 00Fさんも、今は読みたくなくても 何時の日か読むたくなるときがあるかもしれないですから そのときまで”保留”しておけば良いのではないでしょうか 例えば 自分が将来船乗りにとして海に出るときとか 数年来行方不明だった友人が実は捕鯨に行っていたとか そんなときが来れば 「白鯨」も読みたくなるかもしれませんから ちなみに自分は 漫画バージョンで白鯨を見ました(←邪道ですね)
お礼
そもそもなんで本を読んでいるのか…そうですよね!苦しい想いをして読んでる時間がもったいないですよね。>自分が将来船乗りとして海に出るとか数年来行方不明だった友人が実は捕鯨に行っていたとか…確かに、そんな瞬間が訪れたら絶対最後まで読むでしょう(笑)。素敵な回答ありがとうございました。
子供の時に.ちょっと読んだだけです。文体も覚えていません。当時.文語だったので.今の方の参考にはならないでしょう。 >読むのが苦痛な本は、最後まで読みますか? 読みません。さっさと別の本を探します。だから.私の本箱には.今まで読んだことのない本が.5箱ぐらい(2000冊前後)あります。また.1度に10冊ぐらい購入して.1冊読み切れば良いほうではありませんか。
お礼
さっさと別の本を探す…潔いですね(笑)。私は意外と未練たらたらです。悔しくて。でも、今回は投げ出すかもしれません。この苦痛な時間をもっと他の面白い本を読むのにあてる、というのは魅力があります。回答ありがとうございました。
- hirokiti5
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途中で挫折した名作一覧。 「戦争と平和」 「静かなるドン」 「白痴」 「暗夜行路」 「吹雪物語」 「城」 「ねじの回転」 「失われた時を求めて」 「ボヴァリー夫人」 「緋文字」 などなど数え上げればきりがないです。 やはり、出会う「とき」というものがあると思います。 「大地」や、「ジャン・クリストフ」などは、中学生か高校生のときに夢中で読みましたから。 いったんやめたらどうでしょう。また読みたくなるかもしれませんよ。
お礼
確かに、本には「出会うとき」というものがありますよね。実は「白鯨」は、高校生の時に一度読もうとして挫折した前科があるんですよ…。だから今回はどうしても読み切ろうと決意していたのですが、あまりのつまらなさに、また挫折しそうです。書いてあることは分かるんですが、面白くないんですよね。回答ありがとうございました。
- deh80
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源氏物語は漫画や訳本で読むなんてもってのほか、というほどに大概の本は読破する自信のある私でも、メルヴィルの白鯨だけはあまりのつまらなさに2ページで挫折しました。 最後まで読んでいないので面白くなるならないの保証はできかねるのですが、途中をぱらぱらめくっても最後まであの調子のようでした。 読むのが苦痛な本は、昔…中高生の頃には、「途中でやめるのが悔しい」の一念岩をも通すの根性で読み上げていましたが…「白鯨」だけは(苦笑) 読み上げる技としては、その本を常に携帯しておき、少しでも時間ができたらさっと出して1行でもいいから進める、という風にすると効果的…かもしれません^^;
お礼
やっぱり「白鯨」は強者なんですね。最初は訳が古すぎて読みづらいのかな?と思いました。ですが、名作と言われてますし、メルヴィルの作品の中でも最高傑作と解説に書いてあるので、私も「途中でやめるのが悔しい」と感じ、頑張って来たのですが、同じように感じられた方がいらっしゃったのですね(笑)。それが分かっただけでも良かったです。回答ありがとうございました。
お礼
確かに同じ長編でも、「我を忘れて読んだ」作品ってあります。今までは自分の好みではない本でも、最後まで読めたのですが、何故かこの本はなかなか先に進みません。不思議です。別に普通の文章だし難解でもないのに。メルヴィルの短編集ですか。閉じこもってしまった書記官の話、面白そうですね。チェーホフの「箱に入った男」みたいな感じですか?今度ぜひ読んでみます。回答ありがとうございました。