- ベストアンサー
ダイアトニックコードVIIm7は半音下げる?
音楽理論で疑問があります。 メジャーキーのダイアトニックコードのVIIm7(♭5)はルートから5番目の音は半音下げるそうですが、 その考えだとCメジャーキーの場合、7度はBm7(♭5)コードになり「シ、レ、ファb、ラ」という構成音になるのでしょうか? ギターコードスコア表を見ると、Bm7は「シ、レ、ファ#、ラ」 となっているのです。もしかすると「Bm7(♭5)=Bm7」ではないのかとも思ったりしています。 Bm7(♭5)の正確な呼び名、それと5番目の音は半音下げるのか、意見を聞かせてください。
- みんなの回答 (6)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
- ベストアンサー
再び失礼します。返信読みました。 返信内容を見て思ったのですが、度数の表現に関しては、スケールとの関係を密接なものと捉えるのではなく、単純に音程差を示す数学的単位として捉えるようにすると、もっと状況を整理して捉えることができると思います。 例えば、ギターの指板上で考えるなら、1フレットの音程差は半音差で、これは度数に置き換えて考えると短2度の音程差になります。同様に、4フレット分の音程差に関しては2全音分の音程差になりますが、これも度数に置き換えて考えれば長3度の音程差といえます。つまり、この関係を1オクターブ分の範囲で整理すると、 完全1度(0f差) - 短2度(1f差) - 長2度(2f差) - 短3度(3f差) - 長3度(4f差) - 完全4度(5f差) - 増4度/減5度(6f差) - 完全5度(7f差) - 短6度(8f差) - 長6度(9f差) - 短7度(10f差) - 長7度(11f差) - 完全8度(12f差) このように音程間の相対関係を数学的に表現することができます。この表現については、スケールの別の影響を受けませんので、音程差を示す時には基準となる単位として捉えておくのが妥当でしょう。 また、コードの構造の基本として、最小単位のコードは3つの音程から構成され、その内容は「ルート音+3度+完全5度」となっています。この時の3度の音程についてはコードの長短を決定する因子で、3度が長3度であればメジャーコード、短3度であればマイナーコードとなります。 しかし、ルート音と完全5度に関しては、特に注記がない限りはその音程の相対関係はどのコードにおいても一定となります。ですので、コードネームが与えられた場合、特に5度に関する注記がない限りはそのコードネームとなるルート音と、それに対して完全5度上にあたる音程が基本として含まれることがまず把握できます。 逆にいえば、(+5)・(#5)・augというような増5度を示す注記、ないしご質問のケースのように(-5)・(♭5)・dimというような減5度を示すような注記がコードネームに付記されている時に限り、コードに含まれる5度に相当する音程は完全5度ではなくなり、それぞれの注記に従って半音移動した増5度・減5度に変化することが把握できます。 このときは、スケールとの関連で構成音を捉えようとするのではなく、単純にルートに対する各構成音の相対的な音程差を、上述のように度数を数学的な単位と捉えて表現するように努めるのがわかりやすくなると思います。 つまり、Bm7(-5)を解釈しようとする際には、その構成音とBmスケールを対比して捉えようとするのではなく、Bm7(-5)という表現からこのコードネームで示される構成音を度数で相対的に把握し、またルート音の表現を元にそれを絶対的な音程として展開するように捉えるのが妥当でしょう。Bmスケールがどうだからとか、キーのCメジャースケールとの関連でコードの構成音を捉えようとスケールの観念を絡めすぎるのは、却って混乱を招くと思います。 このケースにおいては、○m7(-5)というコードネームが与えられたと捉え、この内容からこのコードの構成音が「ルート音+短3度(m3rd:○mの小文字の「m」の表示より)+減5度(dim5th:「(-5)」の表記より)+短7度(m7th:○m7の「7」の表示より)」の4つの音程であることがわかります。また、この時にルート音がBm7(-5)と、「B」であることが与えられています。Bを基準とした音程の相対的度数表現と実際の音名との関係は、 「完全1度(B) - 短2度(C) - 長2度(C#/Db) - 短3度(D) - 長3度(D#/Eb) - 完全4度(E) - 増4度/減5度(F) - 完全5度(F#/Gb) - 短6度(G) - 長6度(G#/Ab) - 短7度(A) - 長7度(A#/Bb) - 完全8度(B)」 このようになるので、この関係と上のコードネームから読み取れるルートに対する各構成音の相対関係を組み合わせると、Bm7(-5)は「B=ルート + D=短3度 + F=減5度 + A=短7度」という音程で構成されるということになります。 このように、無理にメジャースケールやマイナースケールと関連付けをしようとするのではなく、単純に音程差の表現として度数表現を数学的な尺度として利用して把握するように努めるのが妥当でしょう。 難解な説明になったかも知れませんが、参考になれば。
その他の回答 (5)
- 666-555
- ベストアンサー率23% (45/190)
他の方々が、すでに的確に回答されてらっしゃる(と思うので)ので、私は簡単に・・・。 >メジャーキーのダイアトニックコードのVIIm7(♭5)はルートから5番目の音は半音下げるそうですが、その考えだとCメジャーキーの場合、7度はBm7(♭5)コードになり「シ、レ、ファb、ラ」という構成音になるのでしょうか? 最初の部分はあってると思います。ただ、Bm7(♭5)=「シ・レ・ファ・ラ」です。Bm7=「シ・レ・ファ#・ラ」です。 つまり >もしかすると「Bm7(♭5)=Bm7」ではないのかとも思ったりしています。 ↑正解です。2つの違いは5度の音です。 >それと5番目の音は半音下げるのか、意見を聞かせてくだい。 何故、5番目の音は半音下げるのか?、、、と聞いていると解釈していんでしょうか? 簡単に言います。なぜなら、その方がドミナント7th・コードとしての役割が強いからです。不安な音になるほどトニックに結びつく安くなるためです。(トニック・ドミナントの説明は、趣旨と違うので省きます。) >キーであるCメジャースケール内のBをルートとして考えるのか、 Bmスケール内で考えるのか、何故か2つのスケールが出てきちゃいます。 あと、ちょっと気になったのはKey=CでBナチュラルマイナースケールを、、、と書いてあった気がするのですが(ぱっと見しかしてません)、正直、このコードの時に、もしこれを引き出して弾くのは、ちょっとどうかな?と思います。 どうしてもBをルートしたいなら、まだロクリアン内のノートを弾いた方がマシな気がします。これもイマイチだとは思いますが・・・。
お礼
今回、Bナチュラルマイナースケールと比較するように考えるのはよくないな、と改めることにしました。度数で表すのは苦手で「他のスケールはこうだからこうなるのか・・」みたいな曖昧なコードの求め方をしていたのでこれを機に考えを直そうと思います。
- lilact
- ベストアンサー率27% (373/1361)
ダイアトニックコードなので、下記のようにシンプルに考えます。構成音を考える時に他のキーのことや音程について考えない方が分かりやすいと思いますよ。 キーCメジャーの場合。 1、「ドレミファソラシド」を「シドレミファソラシ」と並べ替える。 2、その中から「シレファラ」を抜き出す。 3、音を抜き出した「その結果」、5thの音がBm7と比べて半音低くなっていた。5thのルートからの音程が完全5度より半音低く減5度になっていた。 実際の演奏ではキーCメジャーを意識しておくことがポイントです。そうすると構成音やコード進行が分かりやすいです。なお、Bm7(♭5)はキーAマイナーの2度ですから、実際の演奏ではこのキーに一時的に転調していないかを考えることもポイントです。
お礼
>構成音を考える時に他のキーのことや音程について考えない方が分かりやすいと思いますよ。 他のキーを抽出する事は今後、控えます。複雑に考えてしまうのでシンプルに・・という事を忘れていたかもしれません。
- amethyst1976
- ベストアンサー率26% (138/517)
>ギターコードスコア表を見ると、Bm7は「シ、レ、ファ#、ラ」 ♭はフラットと呼ぶのが一般的です。ビーマイナーセブンスフラットファイブが一番言いやすいですね。 ♭5(-5という書き方もする)は5度の音を半音さげるという意味なので、ファ#が半音さがりファになるだけの変化です。シ、レ、ファ、ラ #(シャープ)は半音上という意味、♭は半音下げという意味なので、 ファの上がファ#、ファの半音下げはファ♭ではなくミの音になります。 ここらへんは鍵盤を確認するとわかりやすいです。 http://www.balletballet.net/mozart/2006/02/post_46.html
お礼
>ファの上がファ#、ファの半音下げはファ♭ではなくミの音になります。 基本的なことがまだできてないなあと実感しています。 鍵盤などで確認するととても楽です。ありがとうございました。
だいぶ混乱があるように思われます。一つ一つの事象を切り分けて整理して見直してみると良いでしょう。 ダイアトニックコードは、キーで示されるスケール上の音程のみを使ったコード群になります。基本的に、ダイアトニックコードはキーで示されているスケールから外れた音程を含まないコード群です。その事を根拠に整理しなおしてみるのが良いでしょう。 ダイアトニックコードにおけるVIIm7(b5)は、ルートに対し5度の音を半音下げると捉えるのではなく、ダイアトニックコードに含まれる音程のみを拾うことを条件とした上では、そのキーのスケールの7thをルートとし、それに対してスケール上の5度上に当たる音程が減5度になることからVIIm7(b5)になると意識するのが良いと思いますよ。 Cメジャーキーで考えるなら、VII度をルートとしスケール上の音のみを拾った4和音はB+D+F+Aの4つの音から構成されます。Cメジャーキーは調号がつかないことから、構成音にシャープやフラットがつくことはありませんし、上記の条件よりダイアトニックコードの構成音にも同様にシャープやフラットはつきません。また、Bを基準として上記の各構成音との相対関係を整理すれば、B→D間の音程差は短3度、B→F間の音程差は減5度、B→A間の音程差は短7度になります。そのため、コードネームはBm7(-5)となります。 Bm7(-5)とBm7とは、同一のコードにはなり得ません。コードネームが違うということは、それらは基本的には別のコードであると捉えるのが妥当でしょう。特に、構成音に相違が見られるコードを同一視するのは、混乱の元です。このケースでは、5度の音程に相違があることがコードネームに明示されています。そこは、無視できません。 コードについては、表示されているコードネームを他の事象に惑わされずに正確に解釈するように気をつけるのが良いでしょう。コードネームで示される音程は、それがどのキーの中で使われるコードであったとしても、常に一定の構成音を含むことを明らかにするものです。キーが違うことでコードネームの読み方・解釈が変わるということはありえません。その点については、注意深く捉えることをお勧めします。 Bm7(-5)の呼び方については、「ビーマイナーセブンス・フラッテッドフィフス」「ビーマイナーセブンス・フラッテッドファイブ」などといった読み方が多いかと思いますが、「ビー・ハーフディミニッシュド」という読み方もあります。 参考まで。
お礼
lead1976さんの回答を何度も読み直して自分なりに解釈してみました。 自信はありませんが。 (1)CMスケール内のBをルートとして「B、C、D、E、F、G、A、B」のFからBが5度減になる、ということはそのままFとして使用。 (2)しかし、Bmスケール内では「B、C#、D、E、F#、G、A、B」のFからBは5度完全系なので半音下げて5度減にする。 こういう結論に達してしまいましたが、もしよろしかったら再度返事をもらえれば有難い限りです。
- mort1759
- ベストアンサー率18% (312/1681)
Bm7(♭5)はBm7-5ともいいます。 構成音はシ、レ、ファ、ラ 「5番目の音を半音下げる」と言うより ルートから「5度の音を半音下げる」 と言ったほうがいいでしょう。 Bm7のルート「シ」の5度上「ファ♯」を半音下げると言う事です。
お礼
>Bm7のルート「シ」の5度上「ファ♯」を半音下げると言う事です。 とても簡潔でわかりやすいです。でもホントの所は心の中でくすぶってますw キーであるCメジャースケール内のBをルートとして考えるのか、 Bmスケール内で考えるのか、何故か2つのスケールが出てきちゃいます。 もっと単純に考えたいんですけどね。そうならないのが現実です。
お礼
>単純に音程差の表現として度数表現を数学的な尺度として利用して把握するように努めるのが妥当でしょう。 詳細な回答、本当にありがとうございます。 完全1度~完全8度をBを基準にして並べてくと確かに減5度がFになりました。他のスケールと関連付けるより単純に度数を当てはめていくほうがわかりやすいです。再度、度数について深く学んでいこうと思います。本当にありがとうございました。