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芥川龍之介の作品の素になっている作品
芥川龍之介がどのようにして古典文学からモチーフを得て芥川文学を作り上げていったのかを調べたいのですが、参考文献やモチーフになっている作品を教えて下さい。
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芥川龍之介は、作品モチーフとして、「今昔物語」を援用しました。しかし、意外に知られていないのは、その文体や、短編小説構成の技術が、フランス文学の影響を受けているということです。 とりわけ、アナトール・フランスというフランスの作家の影響を彼は受けており、自分でも、フランスの作品を、参考URLにあるように翻訳しています。 対照表がないので、はっきりとは言えないのですが、アナトール・フランスの作品が書かれると、それに少し遅れて、類似したスタイルの芥川の作品が書かれているという指摘があります。芥川の「侏儒の言葉」は、アナトール・フランスのエッセイ集「エピクロスの苑」と類似しており、アナトール・フランスのエッセイ集をベースにして書いたものだとされます。 芥川が、フランスの当時最新の文学に通じていて、その動向を意識していたのは、確か、「ある阿呆の一生」のなかにも、それを示唆する言葉が出てきます。 芥川の文体は独特であり、合理的で、日本語として少し奇妙なところがあるのですが、これは多分、フランス文学の影響です。「河童」なども、アナトール・フランスの作品のどれかに、または複数の作品に、そのスタイルの元があります。 参考2は、Google で、「芥川龍之介 河童 アナトール ローデンバック」で検索すると出てきます。htmlヴァージョンがありますから、この最初の部分を見ると、フランス文学が、芥川の作品にどれだけ影響を与えたかの説明が短いですがあります。(参考2は、横に長くなるのを防ぐため、途中で切っています。つなぐと完全なURLになります)。 >参考1:図書カード >http://www.aozora.gr.jp/cards/anatolefrance/BALT.html >参考2:[PDF]文学の水脈‐‐‐‐‐‐‐ローデンバックと ... >http://www.google.co.jp/search?q=cache:qPBSgXFzkVUC:www.copymart.gr.jp/publish/user /pdf/026.pdf+%E8%8A%A5%E5%B7%9D%E9%BE%8D%E4%B9%8B%E4%BB%8B%E3%80%80%E6%B2%B3%E7% AB%A5%E3%80%80%E3%82%A2%E3%83%8A%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%80%80%E3%83%95%E3 %83%A9%E3%83%B3%E3%82%B9&hl=ja&ie=UTF-8&inlang=ja >参考3:Google 検索エンジン >http://www.google.com/
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あとは「漢籍」です。 明治文豪は、みんな中国文学者として、(夏目漱石などは過去最高の中国文学教授で現在匹敵する人物は皆無)」 (漱石の出典は?私も忘れた。石に漱ぐ) 指摘するまでも無く「漢籍」は「当時の教養=現在の世界名作全集」的存在でした(と思う、資料等から) 森鴎外や夏目など「留学組」も題材は「漢籍」が多い。 芥川だって「杜氏春」が、そうでしょう! P.S.晩年は西欧(基督&ゲーテ)を気にし「西方の人」など書いたがそこで終わり。 では~♪♪♪
- pentax
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芥川龍之介といえば、「今昔物語」ですね! 参考URLが一覧でわかりやすく書いてますので 是非ご覧ください。
お礼
ありがとうございます。参考になります。