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食道ガン(I期)手術か化学療法か
今月末で70歳になる父が食道ガンと診断されました。 I期の後期の状態とのことで、内視鏡手術はもうできないと言われました。リンパ節等への転移はしていないとのことです。 別に胃ガンも発見され(食道ガンの転移ではないそうです)、こちらは胃を全摘することが決まっています。(すでに過去に胃潰瘍で胃を4分の3切除しているので・・・) 食道ガンの治療法について、手術と化学療法のどちらにするか選択するよう言われました。 手術の場合、食道と胃を摘出してしまうので、腸を食道の部分まで引っ張ることになり、かなりの大手術になり、予後の負担も大きいと言われています。 化学療法には当然再発の危険があり、治癒率は70%くらい、と言われています。 自分で色々調べた結果、食道ガンの場合は他のガンに比べて手術しても取り残す可能性があるということ、放射線の効果が他のガンに比べて高いこと、それによって手術と放射線治療の優劣が今のところはっきりしていない、ということがわかりました。 ただ、病院によってはI期くらいなら選択の余地なく手術、というところもあるらしく、当然再発の可能性も放射線治療よりはかなり低くなるはずだし、手術でよいのでは、という気もします。父の体力的にも、手術には十分耐えうると思います。 しかし一方で、食道を取ってしまうことで(胃はどのみち取ってしまうのですが)、食事などの負担が大きくなることも心配で、迷っています。 また、手術をする場合、現在診療を受けている大学病院よりも、がんセンターなど手術例が多い病院に転院した方が良いのではないか、ということも気になっています。 現在診療を受けている病院は食道ガンの手術件数は年間10件台くらいのようです。 今から転院する場合、時間がかかることでのガンの進行も気になります。 決断をするのは結局自分たちだということはわかっていますが、判断材料が少しでも多く欲しいので、経験のある方のお話を伺えたらと思い、質問してみました。 手術か放射線治療か、手術する場合、時間がかかっても手術件数の多い病院に転院するべきか。 ご意見を伺えると嬉しいです。よろしくお願いします。
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満76歳の父親が、7月末に、手術をしました。 朝9時~翌朝3時まで18時間です。 当初の予定では12時間だったのですが、12年前に胃がんで胃を摘出しており、癒着が酷く6時間余計にかかってしまいました。 胃がないので大腸の一部切除して移植のような形で食道再建をしました。 手術後は、ICUにて、人工呼吸器やら点滴やら設置に1時間半も要しました。 約3日間、麻酔をかけたまま人工呼吸器を付けたまま眠っていました。 (術後の安定、縫合不全を防ぐためらしいです) ものすごく大掛かりな手術で驚いてしまったのですが、食道がんの手術は、場所的に(からだの中心なので) 難易度が高い手術らしいですよね。 父親は地元の公立病院で、年間手術件数一桁の病院だったので心配したのですが、 執刀医師はじめスタッフは、大学病院の派遣医師でした。 転移が見られないこと、想定される合併症(肺炎、縫合不全)も起きず、食事は2週間めくらいから。 プリンのようなものを最初は試したようです。 重湯→お粥という感じです。 術後の麻酔が長時間にわたったせいか、歩行困難になったので病院内で歩行リハビリをして、 やはり麻酔のせいか(脳梗塞などはおこしていません)認知症では?と思われるそぶりもありましたが、 手術後、36日めに退院しました。 食事は少量です、お粥と本人が希望して食べられそうなものは何でも。 今では、週に1回、病院へ歩行のリハビリ(必要ないと思うのですが)に通っています。 日常生活は、家の中では以前と変わりなく、近所へ歩いて行ったりしています。 調べてみて、治療方法も手術も手術後も入院期間も、病院によってずいぶん違うなぁと驚きました。 こちらが参考になるかと思いますが。 http://www.m-clinic.jp/shokudougann.htm わたしはこちらがわかりやすかったです。 http://www.med.nagoya-cu.ac.jp/surg2.dir/esophagus/index.html ・いちばん新しい食道がんの本 (名医が答える) 幕内 博 二見書房 (2004/05) ・ がん治療総決算 (文春文庫 (こ22-7)) 近藤 誠 (文庫 - 2007/9/4) 近藤医師の本は文庫本発売になったばかりなので、買ってきて読みましたが、読みやすかったですよ。 手術と放射線(化学療法)のメリットデメリット生存率の比較など。 信頼できる病院・医師が見つかるといいですね。
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- echalote
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一例として、参考までに。 50代後半の友人が、末期の食道がんで手術を受けました。 胃を吊り上げて食道の代わりにする手術でした。 手術後2年強で亡くなりました。 肺への転移があったそうです。 胃を吊り上げて食道の代わりにする手術は、例えば食道の変わりにチューブを入れる手術よりは体に適応していたので、順応性があったようですが、食道そのものとは働きが違うので、食べたものがストンと胃に落ちてしまうとのことでした。食事の後は、すぐ横になる、一度にたくさんのものが食べられない、などの問題は常にあったようです。 腸を吊り上げる場合はどうなのでしょうか。 胃を吊り上げる以上に、消化には問題があるかと個人的には思います。 ドクターとよく相談された上で、本人の意見を尊重されるのがいちばんかと思います。友人は、がんセンターにお世話になっていました。 手術を受けるなら、やはり手術例が多い病院を選ばれるのが賢明かと思いますが、本人にとってはゆっくりできる自宅にいる時間が多いことがいちばんリラックスできると思います。自宅と病院の距離、本人と担当医の相性、本人がそのドクターをどれくらい信頼できるかなど、患者さん本人の心理面がかなり影響するかと思います。 いずれにしても、最良の治療が行われ、ご本人が最大限充実した人生を送られることを願っています。
お礼
早速の回答ありがとうございました。 腸を吊り上げる場合、消化には問題あるでしょうね。胃がないと空腹を感じないので、時間を決めて食事を取ったりしないといけないようです。 また、技術的にも、単に引っ張りあげるだけでなく、それぞれの臓器にリンパ腺などがつながっているので、難しい手術になるのだそうです。 父の場合、ガンの進度のわりに、化学療法の選択も進められたのは、胃も取らなければならないということがネックだったのでしょうね。 結局、再発の危険がより少ない手術を選択することにし、病院もがんセンターへ転院の方向で話を進めることになりました。 今の病院の先生が信用できないわけではないのですが、父の友人や親類などからもがんセンターを勧められていて、家から遠くても、より手術に信頼がおける病院がいいと父本人が決めたので・・・ 貴重なお話をありがとうございました。大変参考になりました。
お礼
貴重な体験談をありがとうございました。 やはり大変な手術になるのですね。胃を摘出するだけでも8時間くらいかかったりしますものね・・・ 参考URLも大変参考になりました。本も読んでみようと思います。 父は結局手術を選択し、がんセンターに転院の方向になりました。 お話を読むと今の病院でもいいかな、とも思うのですが、父の友人や親類に勧められていまして、父もその気になりましたので。 非常に参考になりました。ありがとうございました。 お父様もどうぞお大事に・・・