家で歌う場合は、「合っている」と勘違いしている場合も多いです。
ポップスでも、家の中やドライブ中に流れている曲に合わせている時は歌えるのに、いざカラオケに行ってみると思ったより曲が高くて声が出なかった、なんて経験はありませんか?
家の中等で無伴奏で歌っている場合は、無意識に音程を下げて歌っている場合が多いです。
なので、実際はその曲の本来の音程が出ていないのに、その無意識に下げた音程では歌えているので、「歌える」と勘違いしてしまうのです。
また、ドライブ中等でその人の歌声を聴きながら歌っている場合は、家の中やドライブ中に合唱練習やカラオケの時並みの大声を出す人は普通の環境ではそういないので、そういった"全力で"声を出す場合と比べて、声は小さくなっているはずです。
小声の時は大声の時より喉を使わないので、必然的に喉をフルに使った時の自分の最高音よりも高い声が簡単に出ます。
ですがこの声には音に張りはありませんし伸びもありません。(トレーニングを特にしていない)男の裏声みたいなものです。合唱やカラオケ等の人前で歌う場合にはまず使い物にならないでしょう(歌手の中にはこれを鍛えて武器にしている人もいますが)。
ちなみにこの違いは「声が大きい・小さい」の違いではなく、あくまで「大声・小声」の違いです。個人間の声の大小はほぼ関係ありません。
また、本当に歌い慣れていて声帯が発達している場合は、大声にすればするほど高い声が出やすくなりますが、これは短期間でどうにかなるものではありません。
maimaitiさんの場合、これらの"勘違い"を相乗効果で起こしている可能性が高いです。
つまり、家では「音程を下げた状態で小声で歌っている」から完璧に歌えるように感じ、合唱練習の場では「実際は自分が出ない(家で練習していない)音程で周りが歌っているため合わせる事ができず、(普段家で歌っている)張りと伸びのない声で歌っているので、周りの声に負けて自分の声が聴こえない」といった感じなのではないでしょうか。
アドバイスとしては、とりあえず自分の声が聴こえないとどうしようもないので、歌い方の修正と腹式呼吸を徹底して、"張りと伸びのある声"に修正してみてはいかがでしょうか。
特に歌い方の方は意識を変えればすぐできると思いますし。
イメージとしては、合唱なら「千の風になって」の秋川雅史みたいな歌い方ですかね。
あと音程に関して、通常の学校の合唱レベルでは、「いかに正しい音程で歌っているか」よりも、「いかに周りとハモっているか」の方が重視されると思います。
一人で中途半端にチューナー等で音程練習を行っても骨折り損に終わる可能性が高いので、声に張りが出て自分の声が聴こえるようになってから、合唱練習の場で周りに合わせて微調整していく、という感じで良いのではないでしょうか。
また余談ですが、「自分は音痴だ」と思っている人の中で、実際に音感的なことが原因で音痴な人は20人に1人ぐらいだと以前聞いたことがあります。
残りの19人に関しては、単に喉の使い方が良く分かっていないだけで、そのせいで自分の頭の中のイメージとのズレが生じて「自分は音痴だ」と思ってしまうだけのようです。
もちろんこの人達は訓練すれば誰でも直るみたいですよ。
参考までに。
お礼
ありがとうございました! とても参考になりました 泣