言葉の意味する事柄はその使われている状況で変化します。現在の教育、行政一般では「不登校」という言葉で以前の登校拒否といっていた事柄を表現します。これは、以前の教育を受ける為に学校へ行くことが正常な人間の常識であり、行かないことが異常であるという定義が変化してきたからだと思います。現在でも「不登校」は問題行動であるとされていますが、以前は心の病気でした。
例えば現在では、欠席日数が多い者の内厳然とした理由がある者(身体疾患外傷等)を除いて、残る者が問題行動の調査対象者です。そしてその内、これといった原因が本人にも思い当たることがないように見受けられる者を「怠学」と名付けています。「神経症的登校拒否」と言われることもある事態は本人にその自覚があることが前提となっています。登校しようとすると発熱、体のどこかの痛み、のぼせ、動悸等の心身症状がでることが典型とされます。
無理に心理学的に区別すれば、「怠学」は性格改善、
「神経症的登校拒否」は薬物療法から心理療法までを含めた対処療法の対象にする区別の仕方といえます。
お礼
アドバイスありがとうございます。 本人の自覚の有無によって区別されると言うことは、 やはり実際にははっきりした線引きは難しいんですね。 そう言えば、「不登校」も最近ですよね、浸透したのは。 参考になりました。