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「紅囲粉陣」の読み方と意味は?
以下は永井荷風著、「夕立」からの抜粋です。 晩春五月の頃麗都の児女豪奢を競ってロンシャンの賽馬(さいば)に赴(おもむ)く時、驟雨濺来(そそぎきた)って紅囲粉陣更に一段の雑踏を来すさま、巧にゾラが小説ナナ篇中に写し出されたりと記憶す。 「紅囲粉陣」はどう読んで、何を意味しますか。何らかの資料に基づいた見解を希望します。その他、この語の由来が例えば漢籍にあるなど、承知しておいた方がよいことがあれば併せて伝授下さいませ。 よろしくお願いします。
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どうやら4字熟語「香囲粉陣(こういふんじん)」の誤記のようです。 多くの美女に取り囲まれるさまを表す言葉だそうです。 http://thu.sakura.ne.jp/others/proverb/data/ko.htm 手元の漢和辞典(大字典)(講談社)にも載っていました。手持ちの中国語辞典にもありました。昔からよく使われる表現のようです。
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- OKAT
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ロンシャン競馬場 <『ウィキペディア(Wikipedia)』参照)>を訪れるパリの子女連中をこのように表現したのでしょう。「紅粉」は紅や白粉の事ですから、女性を意味し、それらに囲まれ一団となった人々の様子を「紅囲粉陣(こういふんじん)」と表したと思います。 「紅粉」は漢和辞典に出ていますが、残念ながら「紅囲粉陣」は簡単には見つかりません。「諸橋大漢和辞典(大修館)」や「日本国語大辞典(小学館)」なら見つかるかも知れませんが、どちらもわたしの手元にありません。 本来のご質問の回答にはなっていないこと、まことに残念ですが、ご参考までに。
お礼
「諸橋大漢和」はざっと調べてありました。見落としがなければ「紅衣」はあっても「紅囲」と「粉陣」はありません。 手抜きをして「日本国語大辞典」は調べていませんでした。今朝、古い判を覗いて来ましたが「紅囲」、「粉陣」ともありません。 意味としては、お説のように着飾った女性たちの足並みが乱れて一層の雑踏を来したということなのでしょうが、「紅囲粉陣」は荷風なりのアレンジがしてあって字面通りの用法はないのかもしれませんね。 有り難うございました。またの機会にもよろしくお願いします。
お礼
これは間違いなく「香囲粉陣」で決定ですね。しかし、間違った文字からよく正解に行き着いたものだと感心します。既に日頃から、ご自分の語彙になっておられたのかも。あるいは日頃の語彙の豊かさからくる勘でしょうか。 有り難うございました。明朝、日の出時刻以降の都合のよいときに締め切ります。またの機会にもよろしくお願いします。