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色彩について
CIE基準で、x=0.28、y=0.52になるとき、赤青緑の3色で作られる白色LEDの 緑色として最適である、 なんて教科書に書いてあったんですが、これはなぜなんでしょうか? というのは、RGB系からCIEへの換算では、 x=0.6R-0.28G-0.32B y=0.2R-0.52G+0.31B という式が使われますが、たしかに、この式から、 RGB系でG=1、R=B=0(グリーンのみ)のときを考えると、 x=0.28 y=0.52 となります。だから、緑色として最適なのか?とは思いますが、しかし x=0.28、y=0.52 になるときは、「G=1、R=B=0」 以外のときでもあるのではないでしょうか?たとえば、y=0.52は、 「G=0、R=1、B=1」 (青と赤が混ざっている) でも、y=0.51 となると思うのです。
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ディスプレイ技術の元・プロです。 RとBの混色でGをつくることはできません。 RとBだけでつくることができる色は、RとBを結ぶ直線上の色だけです。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%BB%E5%83%8F:CIExy1931_sRGB_CMY.png RGBの3色が揃えば、その3点を結ぶ三角形の内側の全ての色を表現できます。 LEDで白色を作る方法としては、3つの方法が知られています。 ・R+B+G (3点を結ぶ三角形の内部に白があるので) ・B+黄色 (Bと黄を結ぶ直線上に白があるので) ・蛍光体を使うもの http://techon.nikkeibp.co.jp/article/WORD/20060314/114816/ 白色LEDの使用目的にもよりますが、 照明に使う場合には、3色のものが、室内の物の色が正しく見えやすいはずです。
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- sanori
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再びお邪魔します。 x=0.6R-0.28G-0.32B y=0.2R-0.52G+0.31B という式は、前回のご質問 http://oshiete1.goo.ne.jp/qa3282135.html の回答にあった式のようですね。 こちらのリンク http://www.shokabo.co.jp/sp_opt/spectrum/color3/color-d.htm にも同じ式がありますね。 しかし、なんか変ですよ。 青1色のときを考えてみましょう。 x = 0.6*0-0.28*0-0.32*1 = -0.32 y = 0.2*0-0.52*0+0.31*1 = 0.31 (x,y)=(-0.32,0.31) になりますよね? 色度図を再掲。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%BB%E5%83%8F:CIExy1931_sRGB_CMY.png 色度図を見て分かるとおり、xもyも負になることはありませんし、 オバケのQ太郎形の輪郭線の外側には色は存在しません。(虚の色です。) さらに、R=G=B=1 のときを考えてみましょう。 三原色を混ぜたのですから、白(かその近辺)になるはずです。 しかし、 x = 0.6-0.28-0.32 = 0 y = 0.2-0.52+0.31 ≒ 0 となってしまいます。 これも、オバQの外ですよね? さて、 RGBからXYZ表色系(CIE)への変換式は、用途によって色々ありますが、 http://www.openspc2.org/reibun/javascript/convert/015/ http://www9.plala.or.jp/joochan/rgb-convert.html そのうちの一つである、この式を採用してみましょうか。 X = 0.607 * R + 0.174 * G + 0.200 * B Y = 0.299 * R + 0.587 * G + 0.114 * B Z = 0.000 * R + 0.066 * G + 1.116 * B 赤1色のとき、 X=0.697, Y=0.299, Z=0.000 x=X/(X+Y+Z)=0.700, y=Y/(X+Y+Z)=0.300 色度図上で、ちゃんと深い赤になっていますよね? 緑1色のとき、 X=0.174, Y=0.587, Z=0.066 x=X/(X+Y+Z)=0.210, y=Y/(X+Y+Z)=0.710 色度図上で、ちゃんと深い緑になっていますよね? 青1色のとき、 X=0.200, Y=0.114, Z=1.116 x=X/(X+Y+Z)=0.140, y=Y/(X+Y+Z)=0.080 色度図上で、ちゃんと深い青になっていますよね? 赤1+緑1+青1 ・・・白になるはず X = 0.607 * 1 + 0.174 * 1 + 0.200 * 1 = 0.981 Y = 0.299 * 1 + 0.587 * 1 + 0.114 * 1 = 1.000 Z = 0.000 * 1 + 0.066 * 1 + 1.116 * 1 = 1.182 x=X/(X+Y+Z)=0.310, y=Y/(X+Y+Z)=0.316 色度図上で、ちゃんと白になっていますよね? 色度図上で、x=0.28、y=0.52 は、白と真緑(上記の「深い緑」)の間ぐらいにあるので、 青、赤のLEDとの混色で白色を出すという意味では優れている、ということなんでしょうか。 (LED関係の経験者ではないので、断言しませんが)
お礼
すごいです。 だんだん分かってきました!!!
- SortaNerd
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確かに数式上同じxy値になりますね。 不思議だなーと思って考えていたら理由がわかりました。 xyY表色系のxyのみを考えてYを無視しているのが間違いの原因です。 x=0.28、y=0.52が最適というのは色味の話で、Y(輝度)は無視しているのです。 では輝度はというと、高ければ高いほどよいです。まあ当然ですね。 つまり本当の最適条件は x=0.28、y=0.52、Yは可能な限り高く なのです。 xyY表色系についてはよく知りませんが、恐らくG=0、R=1、B=1ではマイナスのY値になるのではないでしょうか。
お礼
なるほど。 少し考えて見ます。
お礼
お早い回答ありがとうございました! ただ、CIE基準の 「x=0.28、y=0.52」がなぜ白色LEDの緑色として適しているのでしょうか? 「G=1、R=B=0」(明らかに緑)で、たしかに、y=0.52 となります。 しかし、「G=0、R=1、B=1」(赤と青の混色なので緑にはならない)でも y=0.52 に数式上はなると思うのです。 つまり、x=0.28、y=0.52 と与えられただけでは、以下の(1)、(2)いずれなのか分からない、と思うのです。 (1) 「G=1、R=B=0」 (明らかに緑) (2) 「G=0、R=1、B=1」 (赤と青の混色なので緑にはならない) お忙しいこととは思いますが、どうか質問よろしくお願いいたします。