教養(英語ではculture)の昔ながらの定義は
・上流階級同士の社交界において洗練された振る舞いや会話を楽しむ能力、およびそれに必要な知識や文化的素養
であるので、
2つあげろというなら、
芸術と哲学 (哲学には、神学や道徳倫理も含むものとして。)
をあげるつもりだったのだけど、3つ??? え?
とりあえず、教養の定義を更にさかのぼると、
・古代ローマにおいて技術は自由人の諸技術(リベラルアーツ)と手の技である機械的技術(メカニカルアーツ)に区分
とあり、 (WikiPediaより。)
これが、今でいう一般教養と専門技術のこと、だよね?
で、一般教養は、通常、
人文科学・自然科学・社会科学
に3分されるから、これが当初想定した回答ですか?
でも、20世紀に入って加わった要素、とは? 社会科学?
教養の定義 (上流階級同士の...)からして、19世紀には社会科学は不要だった?
下流階級ならとにかく、上流階級でそんなことないと思うが。
ですので、人口に膾炙する分類方法で、条件3つというのは、
・20世紀に入って増えた1つ
がネックになって、回答がわかりません。
・20世紀後半から増えたもの であるなら、
インフォームドコンセント(よく知らされた上での同意)とか、公益とかありますが、
これって、倫理ととらえれば人文科学の一部、工学(=専門技術)ととらえれば一般教養の範疇外。
であるので、こういった回答は成立しないものという立場に立ちます。
お礼
なるほどと考えさせるご意見で参考になりました。 私がヨーロッパ人の方から聞いたものと重なっていますが、違うところもあります。しかしこの問いには、これが正解というものがあるわけではありませんので、それぞれの意見が正しいとするべきでしょう。この問いを切っ掛けに、特に物理に興味を持っている方に考えてもらいたかったのです。 私がヨーロッパ人から聞いた意見は、週末が開けたら紹介するつもりです。 興味あるご意見、有り難うございます。
補足
この欄を借りて、あらためてお礼を述べさせてもらいます。 友人の言った19世紀のヨーロッパ人の教養人としての最低条件は,「歴史」と「哲学」の造詣が深いことだそうです。20世紀に加わったもう一つの条件は「自然科学」にも造詣が深いことだと言っていました。 質問の時にも申しましたように,もちろんこれは一つの参考意見ですが、それを機会に考えも良い問題だと思いまいした。 私がそのことを聞いたときの衝撃は「自然科学だけじゃ駄目なのか、それどころか自然科学は3番目にあとから加わったに過ぎないのか。」と言うものでした。実際ヨーロッパ人の間では、歴史と哲学に造詣の深い人は今でもそれなりに尊敬されるが、自然科学だけで、他の2つに興味を持たない人は、前者ほど尊敬されませんよ、と言われました。 物理学に興味を持っていられる方には,参考になる意見だと思いました。