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死刑廃止論者について
こんにちは! 今日、3人の死刑囚の死刑が執行されたとの報道がありました。 死刑に関しては、意見が賛成と反対に分かれますが、ここでは、その議論は無しとしての質問です。 いつも思うのですが、死刑反対論者の方々の中で、裁判で死刑を免れた無期懲役者に対し、仮釈放などの時に身元引受人を引き受けている人は存在するのでしょうか?もちろん、肉親などを除いてです。 言葉通りの、率直な疑問です。宜しくお願い致します。
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あくまで想像ですが、死刑廃止論者にとって、死刑を免れた判決なら無期懲役だろうが有期刑だろうが無罪だろうが何でも良い訳で、判決を勝ち取ることこそ最終目的なのでは?そもそも身元引受人には再犯などの責任は一切ありませんので、死刑廃止と更生をイコールで考えるのは、ちょっと違うと思います。そもそも、そういった発想は死刑賛成意見を持つ人が持つ発想ですよね。「死刑廃止を唱えるのなら、無期懲役になった人間の仮出所後の面倒見ろよ」というのは。 ボランティアで裁判に参加することには目的とのイコールで結べても、仮出所後についてはイコールで結べないような気がします。 ご質問の件ですが、諸説ありますが、内訳がよりはっきりしているものとして、ざっと550億を7万人で割って70万ほど、という感じです。でもこれらには当然、警察からの捜査や裁判にかかった費用は含まれません。国選弁護士や裁判費用は支払能力がなければ国が負担し、さらには被害者に対する費用も国が一時負担する制度もあるんです。(当然徴収されますが、支払能力がなければ…) そういったことから、年間260万とか500万とか言う意見もあります。 ただ、年間70万あれば、生活保護を受けられずに自殺する人の命がどれほど救えるのか。なのに死刑囚は、働きもせず、拘置所でただじっと3度の飯を食うのです。平均したら7年半。でも再審請求などしてさらに長期間かかっている者も多くいます。冤罪のことを考えれば、当然の権利ですが、だからと言って、執行までに数十年かかる者もいるというのは疑問です。 刑務所がどうして全額実費じゃないのか、私には理解できません。普通の受刑者でも、多くは簡単な仕事、(一部危険な仕事もあり、事故死などもあるほどですが)残業もなく、変な決まりごとが多いとは言っても、外の人間の方がよほど過酷な環境で生きています。だからヨーロッパなどでは、社会刑として指定されたアパートメントに居住し、普通の仕事をし、刑期を全うするという刑罰が始まっているのでしょうね。世界的には死刑というもの自体が「遅れた法律」と言われています。海外を真似ればいいとは思いませんが、矯正施設稼働率が常に100%を超えている現状を考えれば、目を背けていて良い問題ともいえませんね。 ちなみに、日本の受刑者の再入所率は恐ろしいことに5割です。刑務所は思っているより快適なのでしょうか。
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- Takashi1970
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スミマセン、直接の回答じゃありませんが、ひとつだけ申し上げたいと思います。 実は、先の投稿の際、自分の愛する人が殺された場合、と言う部分をあえて削除して投稿しました。 自分で殺害現場を目撃した場合、ですが、その場合、多分その場で取れるあらゆる方法で犯人を殺害する事でしょう。返り討ちにあう事も、殺人罪が適用される事も覚悟の上です。 愛する人間を殺した者を殺したい気持ちは「復讐心」です。ですが、この復讐心は私個人に帰属する物です。警察や検察、法務大臣など、他の者に代行されても復讐にはなりません。 どこで死のうが、誰に殺されようが、私以外に殺されるなら何の意味もない、ただの「死」です。 それに、私は、復讐に当たって対象以外を殺す事を全く望みません。 警察以下の捜査能力しかない私では、現行犯を目撃した場合以外、100%確実に犯人を特定出来ないため、復讐は放棄せざるを得ません。当て推量で復讐を実行し、犯人以外を殺害したとすれば、それは、愛する者を汚す行為です。 これが、私が死刑に反対するもうひとつの理由です。 いささか生々しい話しですので、前回は投稿を控えました。
お礼
Takashi1970さん、お礼が遅くなりましたが、再度のご回答をありがとうございました。 お話し下さったものは、決して生々しい内容ではないと思いますよ。 おっしゃる内容は、とてもよく理解できます。死刑について考える時、これは必要な視点のひとつだと思います。 悲惨な事件が報道された時など、時々、犠牲者の遺族に我が身を置き換えて、その心情がどれ程のものか想像してみると、胸が張り裂けそうになります。 ご回答を拝見していて、Takashi1970さんには、警察組織に対する強い不信感が存在する事を感じます。それは、それなりの根拠があっての事で、(例えばわたしが警察組織の実態を知らなさ過ぎるなど)その根拠の部分の差が、死刑に対する考えの差として表れているとも言えるかもしれません。 ご存知のように、現在の日本では、人を1人殺しただけでは、死刑にはなりません。つまり、死刑という刑に対しては、犯人と複数の被害者という事で、最低でも3人以上の人の命が関わっている訳です。その3人(以上)が、突然この世に存在し、それぞれ単独で生きて来た訳ではないので、肉親や友人など、多くの人が関わって来ている訳で、特に双方の身内の人々の一生続く精神的な苦痛を考えると、社会的に死刑廃止の運動をしている方々は、どの程度の覚悟で望んでいるのだろうかと考えてしまうのです。 表現方法が適切かどうかはわかりませんが、視点を変えれば、「仇討ち」が認められていた時代の方が、誰にでも関わってくる事なので、命の重さは重かったかもしれないと思えます。 ご意見を伺えて、とても勉強になりました。
身元引受人というのは、大原則として ・満期まで同居 ・仕事が見つかるまでの経済的援助 が責務とされています。 当然申請すれば別居も出来るし、仕事さえ見つかれば追い出せますが…無期懲役で長期の刑務を過ごしてきた人に、そう簡単に仕事は見つからないし、無期懲役なのですから、一生保護観察なわけで、満期はありません。保護司に面接に行かなかったりすれば、連絡が来るわけで、そんなことに一生面倒見てられないでしょう。 死刑廃止論者だからとて、その責務を負うのはかなりの負担ですし、死刑廃止論者にとって、無期懲役の判決が確定するのが目的なわけですから、その後のことは知らぬ存ぜぬでも問題ないのでは? 身内が引き受けてくれなければ、保護会という施設で身柄を引き受けてもらうのが通例ですよ。順番待ちですが。 私も死刑廃止には賛成ですが、今の日本の現状が変わるのであれば、廃止せずとも問題ないと思ってます。だから厳密に言うと死刑判決が問題なのではなく、死刑までのプロセスに問題を感じています。とにかく死刑囚に国家予算かけすぎです。それならせめて無期懲役で働かせ、時期がきたら放り出して欲しいです。どこの刑務所も飽和状態でこれ以上施設が増やせない(地域住民が反対するため)以上は、終身刑は厳しいでしょうしね。 死刑囚に10年以上もただ飯食わせる懐の大きさは持ち合わせていないので…
お礼
popee1012さん、ご回答をありがとうございました。 「保護会」の存在は初めて知りました。勉強してみます。 No.2の方へのお礼にも記しましたが、「身元引受人まで考えている死刑廃止論者」というのは、一般の方ではなく、弁護士などの、社会的影響の大きい方々の事です(ちゃんと記入せず、すみません)。 「そこまで腹を据えて死刑廃止運動に望んでいるのか?」と思うのです。「もし、そうなら、大した者だ」とも思えますし、「そういう人物が存在するのかなぁ?」とも思ったのです。そこまで考えて運動をしている人物はいるのか?と。 ちなみに、死刑囚にかかる国家予算などがわかるサイトをご存知でしたら、教えて頂けますか? 人物像は知りませんが、法務大臣になりながら死刑執行のハンコを押さないで過ごした政治家よりも、未決済の箱の中の書類に決裁印を押した政治家の方が、ワタシテキには支持できます。 「押せない」のなら、法務大臣になるべきではないと思うのです。
- Takashi1970
- ベストアンサー率33% (204/612)
私は死刑廃止論者ですが、その理由は、自分が冤罪で捕まって死刑の判決を受けた時、冤罪で死ぬのはイヤだから、と言う理由です。 我が身可愛さに基づく論拠なので、そんな事まで考えるわけがありません。 しかし……死刑賛成の方は、自分が冤罪で捕まったときのことを考えて賛成していらっしゃるのでしょうか。 時折、再審で死刑判決が覆ったりしてニュースになりますが、そんな事がまれにでも起きる以上、私は、自分の命までも公にゆだねる度胸はありません。 だから、死刑に反対しています。
お礼
Takashi1970さん、アドバイスをありがとうございました。 冤罪の事は、自分の身に起きたら・・・という仮定で考えた事があります。昨今の警察の不祥事の数々が報道されるにつけ、Takashi1970さんと同じ思いになります。 Takashi1970さんは「一般の方」なので、身元引受人等をお考えにならなくても当然だと思えますが、わたしが頭の中にあったのは、かなり不自然な弁護で死刑判決を阻止しようとする死刑廃止論者の弁護士諸氏のような方々の事です(どの事件の誰と限定するつもりはありません)。 複数の人間の命を奪いながらも死刑を免れた人物が、いつか仮出所となり、この社会に出てきた時、果たして彼らは、「(かつて弁護した通り、検察側が主張したような重い罪に値する人間ではないのだから)、いざという時はわたしが身元引受人として面倒を見ましょう」という考えを持ち合わせているのだろうか?と思う訳です。 でも、例えばわたしは死刑支持者ですが、それは仮に自分の愛する誰かが殺されたら、絶対に犯人を死刑にして欲しいと思うからです。 自分が冤罪で・・・という考えを凌いでしまう訳です。 人間って、それぞれ発想の根源があって、色々な意見に分かれるんですね。勉強になりました。
- j_nishiz
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死刑廃止論者の多くは、終身刑を支持しているのでは? 身元引受まで考えている人は、多分いないと思いますよ。
お礼
j_nishizさん、ご回答をありがとうございました。 そうですね、終身刑の存在があるんですよね。 終身刑を考えた場合、何事も手順が必要なので、死刑廃止論者の方々は、まず、無期懲役を廃止して終身刑に変える・・・という、現実的な手法から行った方がいいような気もします。それで、現状の改善があれば、死刑廃止・・・という順番です。 あ、でも、すみません。わたし、死刑支持派なんです。
お礼
popee1012さん、時間をかけて、拝見しました。 以前、役人天国の実態を書いた本を読んでいた時、怒りを通り越して、本当に気分が悪くなってしまった事があります。 財務省の資料などは、それに匹敵するものがあります。 ご指摘されたように、日本の刑罰をとりまく状況は、多くの問題をかかえているように思えます。でも、メディアなどでは、あまり取り上げられていませんよね? また、受刑者の再入所率が5割というのは驚愕です。 再入所率が5割ですので、再犯率は更に高くなるという訳ですよね? 今後は、こういった点にも目を向けて行きたいと思います。 今回は、いろいろと勉強になりました。 また、わからない事があった際は、宜しくお願い致します。
補足
popee1012さん、お礼が遅くなりましたが、再度のご回答をありがとうございました。教えて頂いた財務省の資料などを見て、改めてお礼を申し上げたいと思います。