熱力学で言うところの「エントロピー」は、確かに考え方が難しく、なかなか理解に苦しみます。
簡単にどんなものかと言うと、エネルギーは質の高いものを使って仕事をさせ、結果、質の低いもの悪いものに変わる。エントロピーとは、その質の悪さの度合いの高さを示しています。
たとえばよく使われる例えで、50℃のお湯1リットルと10℃の水1リットルを仕切りのついた容器に入れた状態を、エントロピーは低いと言います。次にその仕切りに小さな穴を開けて、双方のお湯と水が行き来できるようにしてやると、やがてお湯と水は混ざり合い、2リットルの30℃の水になります。そのときはエントロピーは高いと言います。
全体の熱量としは変化はありませんが、エネルギーとしての質が下がりました(悪くなりました)。従って、悪さの度合いが上がったので、エントロピーは高くなったと言うわけです。
エネルギーと言うのは形は変わってもエネルギーの総量に変化はなく、不可逆な変化をして、必ず質の悪いものへと変化します。
一番質の悪いエネルギーが「熱」でして、熱から直接エネルギーを取ることができません。
だから技術者は、電化製品を開発したり車を開発したりするときに、「効率」を考えて開発します。
熱による損失の少ないものほど効率の良いものと考えられます。
エネルギーは簡単に熱に変わろうとします。その熱に変わるまでのところで仕事をさせてやろうと技術者は必死で考えています。
結構大変なんですよ。
お礼
ありがとうございます!! わかってきました。多少なりとも。。 ご丁寧にありがとうございます。