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東アジア共同体に関して

東アジア共同体は形成について教えて下さい。 なぜ東アジア共同体の形成は難しいとされているのですか? 文化の違いといわれているようですが、EU各国も文化は違うはずだと思います。EUはキリスト教がEUを結びつけたのでしょうか? 個人主義であるヨーロッパで成立したのなら、全体主義的なアジアでは成立しやすいのではないかと考えたのですが… 乏しい知識ですみません 高校の課題で調べています。 よろしくおねがいいたします。

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  • tooma37
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回答No.3

1、極東アジアの歴史認識問題 2、共同体の核となるべき中国の非民主性と覇権主義 3、陸続きのヨーロッパと違い海による断絶 4、3の理由によるヨーロッパと比べた交流の乏しさ >文化の違いといわれているようですが、EU各国も文化は違うはずだと思います。EUはキリスト教がEUを結びつけたのでしょうか?  無論キリスト教文化が果たした役割は大きいでしょう(事実異教国のトルコのEU入りはなかなか実現しませんね)、それだけに限らず上記4の理由のようにヨーロッパ諸国の国家間交流の歴史はアジアのそれとは比較になりません。そもそもヨーロッパの言葉の多くがラテン語から派生しているという事情もあります。  比べるに東アジアは文化圏でも東南アジア系と中国系では大きく異なりますし、宗教でも仏教(インドシナ半島)、キリスト教(フィリピン)、イスラム教(インドネシア、実は一国としては世界最大のイスラム人口です)、儒教(中国、韓国)と非常に多様です。 >全体主義的なアジアでは成立しやすいのではないかと考えたのですが…  全体主義というのはあくまでも共同体の内部の結束に力を発揮するもので、数百年かけて作られた国家意識の枠を取り払うのに役立つ訳ではありません。どころか全体主義は往々にして排他的な要素すら持ちます。

その他の回答 (2)

  • cse_ri2
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回答No.2

ヨーロッパにおける冷戦は1990年代に終結しましたが、東アジアにおける冷戦は現在も終わっていません。 共産党独裁国家である中国は、経済の資本主義化によって繁栄を遂げる一方、政治の独裁体制は崩さず、また台湾併合も否定していませんし、ガス田問題や尖閣諸島問題に代表される東シナ海における権益拡張も着々と進めています。 東アジアでは中国vs台湾+米国、中国vs日本+米国の軍事対立の図式は崩れておらず、東アジアにおける経済交流は拡大していても、政治・軍事の分野における対立は解消されていないのです。 さらには、最大の不安定要素である北朝鮮問題があり、この問題が一定の進展を見せない以上、東アジア共同体の成立は難しいと思います。 もし東アジア共同体が成立するとすれば、中国が対外拡張政策を取り下げて領土の現状維持で満足すること、北朝鮮問題が何らかの形で解決することが必須条件になると思います。 できれば台湾が主権国家として東アジア共同体に参画することが望ましいですが、場合によっては中国に吸収合併される事態もあるかもしれません。

noname#49694
noname#49694
回答No.1

 EUはもともと個々の国の力があまり強くありません。軍事力ではなく、特に経済力です。国の経済力は政治力へとつながります。問題は東アジアの急激な経済発展にありました。アジアの台頭によって、経済的な力学が急激にアジアへとうつりました。もともとECとして存在しましたが、急激に拡張したのはやはりこれらの問題を見越してのことです。各国はその経済的問題という側面では、いくらか一致しているはずです。最大の利点は結集することで政治力が強くなること。小国はもちろん組んだほうが特に決まっています。  あとは経済の流動化にあったと思います。国際競争でかなわなくなってしまえば、ヨーロッパの大国はEU内部でいくらか経済を循環させ、貿易を強め、「内発的」な経済を作り上げるほかありません。  アジアの問題はいくつかあります。一つは主導権をゆずるに等しいという意味での突出した国がない。中国の台頭、NIESの高度経済成長、韓国の経済的安定と先進国入りなどなど、いわゆる主導権をおおよそどこに与えるかという意味で一致するのが難しいということです。共同体とはいっても、実際は必ずパワーバランスがあります。  第2に、これが合意にいたらない理由でもありますが、東アジアでは歴史問題があります。韓国は竹島問題など日本海をめぐって問題が山積みです。中国とはもちろん戦争以後の問題があり、いまだに根強い反日教育があり、それを社会主義的市場経済体制の維持に役立てています。仮想敵をつくることで内部的批判を弱める思惑があるとされています。ですから、中国はあまり日本と仲良くなりたくはない。  第3にASEANが中国や日本と距離をおいて別にパワーバランスを構築しようとする方策をとっていることです。もちろん日本の場合には、ASEAN諸国には占領した日本への悪いイメージが今も残っています。  第4に台湾と中国の断絶問題。中国は今なお台湾は「中国」であると指摘しており、いつか必ず取り戻すと公言しています。もちろん台湾はそれをほとんどの人は批判しています。  第5に日本の米国親和の路線で、日米VS中国という構図が今まで強かったこと。しかし最近のアメリカは中国に親和的に接近しています。もちろん経済大国となりうる中国との関係を良好にしたいからです(アメリカのありえない日本の慰安婦問題批判は中国の圧力だろうと思います)。  第6に地理的な問題。ほとんどの国は地理的に離れており、あまりそもそもメリットがない。ヨーロッパほどには流動性は高まることはないでしょう。  第7に各国とも経済ナショナリズムが強い。これはそれぞれが経済的大成功をおさめた歴史があるからです。(ヨーロッパはどちらかといえば文化ナショナリズムが強い。)  第8に、ヨーロッパのように文化的に共通言語がない。英語・フランス語・ドイツ語など、ヨーロッパでは最低でも二カ国語はできるのが普通ですが、東ヨーロッパは違います。最低でも東・東南アジア中に英語がほとんどの普及率をもたないと東アジア共同体は現実に効果が望めない。  とはいえ、これまで東アジア共同体に向かう公的な対話などもいくらかありました。しかし、実現は考えにくいですね。

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