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九州と院

九州の地名で多い○○院の院とはどういった意味があるのでしょう。 湯布院、伊集院、新納院、げとう院(漢字判らなくてすみません)などの院です。

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回答No.3

古代の地方の田租(農産物)を保管するための「倉院」からきています。 南九州、特に薩摩、大隈、日向に多い地名ですね。 奈良・平安期ではこの地域は辺境の地であり、班田制の施行がかなり遅れています。 一方、荒地・未開地が多く、せっせと開墾した結果、他の地域には見られぬ大きな荘園(私領地)ができました。 その荘園のあちこちに倉院が建てられた結果、朝廷・大宰府の統治下にある郡・郷に匹敵するほどの数の○○院という地名がうまれました。 荘園がなくなっても郡・郷なみに「院」の付く地名が残り、現在に至っています。

参考URL:
http://www.kagoshimakenjinkai.ne.jp/motto/re/rekishitanpou2.htm
hirarno36
質問者

お礼

No1の方の回答のように館、建物などの敷地を院というのがよくわかりました。さらに倉院が院に繋がること、荘と荘の中間に院を持ってきたことなど詳しくわかってきました。 興味深いのは別府ですね。これはもう言うまでも無く九州です。府が特別に与えたとありますね。○別府氏という名も九州に多いように思います。また、直接の話ではありませんが、島津氏と言えば薩摩、大隈を思い出しますが、古く出自は日向の国なのですね。これには驚きました。 詳しい解説、URLとも参考になりました。 >また、荘園がなくなっても郡・郷なみに「院」の付く地名が残り No2の回答者様の答えにも繋がることですね。 ありがとうございました。

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その他の回答 (2)

noname#118466
noname#118466
回答No.2

>出来ればなぜ九州にそれが多いのかがわかればなおうれしいのですが。 全国の比較調査資料でもあるのでしょうか?  九州に集中しているとすれば「辺境残存の法則」かも知れません。辺境は中心部よりより中心的になるという法則です。 ブラジルの日系人の方が今の日本人の平均よりも日本人的、 京都の貴人の言葉が地方の方言として残っている、支店や支社は本社よりも伝統や方針をよく守っているなどの例があります。中心部の変化は早く、激しいが地方は流入した文化を後生大事に守ろうとするからではないでしょうか。現在は全国に同時に情報が流れるので、この原則もいまや死語かもしれませんが・・・

hirarno36
質問者

お礼

辺境残存の法則ですか。なるほど、地方ならではの文化保持の法則なのですね。 特に鹿児島は薩摩の昔より独特の気質というか、気概というのかありますね。九州では「原」を「ばる」と読むのも何かの関係があるのでしょうか? 院はNo1の回答者様のおっしゃるように特定地域の名称ではなかったのが、九州において辺境残存し、独自の残り方をしているのでは?(推測ですが・・・) 回答ありがとうございました。何かのヒントになりそうです。

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noname#118466
noname#118466
回答No.1

九州と限定せずに院とはある囲まれた場所(建物)を指します。 時代とともに意味が少しずつ変わって、倉庫、役所、地名、人名、そこに住む貴人の呼称となり、現在では少年院、病院などと使われています。

hirarno36
質問者

お礼

非常に判りやすい回答ありがとうございます。 出来ればなぜ九州にそれが多いのかがわかればなおうれしいのですが。 役所か貴人の住む場所と言うのが近そうですね。 回答ありがとうございました。

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