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ビュレットに入れる液体

高校化学の教科書を見て思ったのですが、シュウ酸と水酸化ナトリウム水溶液の中和滴定のさいに、シュウ酸をコニカルビーカーに水酸化ナトリウム水溶液をビュレットに入れて行うように書いてあるのですが、ビュレットは背が高く、漏斗を使っても万一こぼれたりとか倒れた場合に危険だと感じるのですが、ビュレットに入れる液体に決まりはあるのでしょうか?

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  • DexMachina
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回答No.3

> ビュレットに入れる液体に決まりはあるのでしょうか? 中和滴定時の溶液成分を考えると、  a)コニカルビーカー側が弱酸;   初期状態=弱酸のみ → 滴定終了時=弱酸+強塩基(過剰)  b)コニカルビーカー側が強塩基;   初期状態=強塩基のみ → 滴定終了時=弱酸(過剰)+強塩基 になります。 「弱酸+強塩基」での緩衝領域は、弱酸が過剰な場合です。 従って、「b)」では中和点通過後のpH変化が比較的緩やかになるため、 終点が見極めにくくなる可能性が生じると思います。 一方、「a)」では中和点通過後のpH変化は比較的大きくなるため、 「b)」に比べて終点が見極めやすいと考えられます。 別の表現をすると、「b)」の方が「弱酸のみ」の状態がpH曲線に含まれる分、 滴定前後のpH差が大きくなるため見極めやすくなる、とも言えると思います。 (強塩基中に少量の弱塩基を入れた場合より、弱塩基中に少量の強塩基を  入れた方が影響が大きい;終点をすぎて過剰量を滴下した状態に相当) なお、通常の「定量」の場合であれば、ビュレットに入れるのは「濃度が 既知の溶液」側、というのが決まりといえると思います。 (まあ、未知の試料をビュレットに入れようとは考えないと思いますので、  当たり前といえば当たり前ですが(汗))

その他の回答 (2)

  • kgu-2
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回答No.2

>ビュレットに入れる液体に決まりはあるのでしょうか ビューレツトではなく、ビーカーにいれるものは決まっています。  すなわち、水酸化ナトリウムは、時間経過により、塩基としての力(ファクター)が落ちます。ビーカーの方には、このように保存などによってファクターが変化しないもの(標準品)を入れます。そうすると、ファクターの計算が楽になります。  さらに、この場合、指示薬にフェノールフタレインを使用すると、終末点は、無色からカスカニ色が残る点になります。逆にすると、紅色が完全に消える点になります。どちらが判定しやすいか、ということでしょう。 >万一こぼれたりとか倒れた場合に危険だ 30年間学生実習をやっていますが、ビューレートを倒したのを見たことはありません。ただ、椅子の上に登って、上から継ぎ足しているバカな学生は見たことがあります。一番多いのは、0.00mlから滴定を開始するアホウです。0.00ではなく、0.0や0mlから始める救いようの無い学生も少なくありません。  ちなみに、関東はバカ、関西はアホウというらしい。

回答No.1

ビュレットは中和滴定のとき、精密に体積を測るために用いる。 その点に注意して ビュレット内に塩(中和の結果できるイオン結晶)が 溜まると体積の表示がずれてしまうので 同じビュレットには同じ薬品を入れることになっている。 そして 新品の(それ以降も)ビュレットに水酸化ナトリウムを入れるのは おそらく水酸化ナトリウムでガラス面に付いた 僅かな汚れを溶かし落とす効果を期待しているのではなかろうか。

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