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なぜ役に立たない学問を学ぶのか?
ある哲学科の学生が就職の面接で人事の人に言われたことです。 「君は哲学を学んでいるようだけどなぜ哲学なんかを学ぶの? そんな世の中の役に立たない学問を勉強するより、経済学や商学を勉 強するほうがよっぽど有益じゃないの?」 「哲学を勉強した人はライブドアの堀江みたいな人間になりそうな印象が強いから不安なんだよね。」 「社会にでたら哲学的な考えはまったく必要ないわけで、カントやデカルトにくわしい人より、簿記ができる人間がほしいわけなんだよ」 などなど延々と哲学批判されたらしいです。 圧迫面接できつめに言ったのかもしれませんが哲学を学んでいる人間を全否定しているわけですよね。どう言い返すのが賢いのでしょうか?
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「けだし、驚異することによって人間は哲学をはじめた」 (アリストテレス『形而上学』) 「驚異が哲学のはじめをなす。不思議のないところに学問の発展は期待できません」 (田中美知太郎著『古代哲学史』筑摩叢書) 私でしたら、たとえば、このようにこたえるでしょうか。。。 「君は哲学を学んでいるようだけどなぜ哲学なんかを学ぶの? そんな世の中の役に立たない学問を勉強するより、経済学や商学を勉 強するほうがよっぽど有益じゃないの?」 私にとっては哲学を学ぶことが有益だからです。 全ての学問の基礎として哲学は最も学問らしい学問ですし、経済学であれ商学であれ、およそナントカ学と名づけられるものは哲学から派生し発展してきたといいます。その意味でも、世のなかの役に立たないどころか、役に立ってきているはずですし、限定された領域でなく幅広い視野を培えると考えたからです。 「社会にでたら哲学的な考えはまったく必要ないわけで、カントやデカルトにくわしい人より、簿記ができる人間がほしいわけなんだよ」 哲学とは辞書にもありますとおり世界・人生などの根本原理を追求する学問です。経験に基づく人生観や世界観を指すともあります。認識論にせよ論理学にせよ特に倫理学などは人間社会と密接に繋がるものではないでしょうか。また、物事を統一的に把握する理念ともあります。これらは企業や組織体にとって、たいへん重要なことではありませんか。 仕事に対しての哲学をもつ、人生哲学、といった例文も示されております。これらの例文をみましても世のなかや社会の役に立たない、全く必要ないとは逆であろうと思います。 カントやデカルトにくわしいことと簿記ができるかどうかは別問題で、簿記の知識や資格が必要であれば対処しますが、哲学史の知識を得たことが、そのための邪魔になるとは思いません。 「哲学を勉強した人はライブドアの堀江みたいな人間になりそうな印象が強いから不安なんだよね。」 堀江さんは堀江さん、私は私です。ステレオタイプなものの考えかたを哲学は最も排除するものです。そのような一面的で硬直した判断は、企業や組織体にとって致命的な結果をもたらすのではないでしょうか。 まぁ、ここまで言ってしまったら確かにマズイかも。面接担当者の心証を損ねてしまいそうですね。ですけど面接官は哲学徒を全否定していると決めつけることもないと思います。たとえ、そうであったとしても、自ら選択し、学んだ学問について説明するのは学徒としての誠実を問われることですし、恐らく面接官も、そのへんを試しているかもしれません。賢い言い返しかたなどと、小手先の方法にとらわれるのは、それこそ賢明と言えるでしょうか? 私が面接官でしたら、こういう質問に対してヘラヘラ煮え切らない態度をとる学生は、あまり好印象を持てないでしょう。ヘラヘラと柔軟性は違いますから。 「デモシカで哲学やってんのか?やっぱヤスイ学問なんだな」と思うでしょう。 あとは実際的な問題として入社してからの会社側の要望に対し、どれだけ前向きな姿勢をとる用意があるかのアピールが大事ということですね。 学問でも会社でも、そこに身を置いていることに対する誠実という態度は、変わりのないことだと思います。その態度が即ち生きた哲学、哲学を生きること、ヒマ人のための机上の空論としないことになると思います。
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- nisekant
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「そうですね!娘にとって貴方の存在は哲学と同じだということです。」
> どう言い返すのが賢いのでしょうか? 私が面接官であったなら 賢い返事、特に小賢しい返事は要りません。 また、哲学や哲学を学ぶ人を擁護するような返事も要りません。 質問について、ひとつずつ、その人の回答が聞きたいと思います。 最初の質問は「なぜ哲学を学んでいるのか?」です。 反論でも迎合でもなく、その人なりの考えを述べればイイと思います。 少なくとも哲学を学んでる筈の学生が そのような問いに自分なりの問題意識や見解をきちんと述べられないのであれば 私はその学生を「真剣に哲学に取り組んできていない」と判断するでしょう。
まあ、程度の低い面接係に分かりやすく答えるとすれば、 「哲学を学ぶのは、それが、すべての学問と社会現象の裏付けになっているからです。」 「哲学を修めた人間は、他の限定された学問を学んだ者には決してマネのできない、広範囲な社会的要求に速やかに柔軟に対応できる力を身に付けていると思います。」 「簿記をやれと言われれば簿記を、営業をやれと言われれば営業を、私をオールラウンドプレーヤーとしてご活用して下さい。」
- 莽翁寒岩 一笠一蓑一杖(@krya1998)
- ベストアンサー率20% (605/2887)
いやしくも少しでも哲学をしたという人なら、如何なる時、いかなる相手であろうとも、その時、その相手を哲学の対象としてきちんと自分を披瀝して、唸らせることができなければ、その履歴は削除するのが生きる道です。時、そして相手を真正面にできないのは自殺で、意識の喪失です。その方なりに、面接者の肺腑をえぐる言葉を出すべきです。本を読み、理解するのが哲学の全てと思う哲学の徒は哲学をしていません。 私は小学校、中学と進む上で、いまだに後悔して、取り戻せない時間と意識に苦渋をなめている古希ですが、そこで自分の選択を自然な気迫で選べるようになりたいと存じております。
就職の面接だったらあまり考える価値はないことだと思います。その会社の方針がそのようなものだとすれば逆らってもしようがないし、仮に採用係を説得して入社してもあまり面白いことにならないようにも思います。哲学に限らず大学で学ぶのは役に立たないことであると考えるほうが良いと思います。岩ゆり無駄飯を食うということですね。自動車を設計製作する人するより運転ができる人のほうが役に立つというような論法にまじめに対応するのはむしろまずいことではないでしょうか。
- tyr134
- ベストアンサー率51% (851/1656)
>「社会にでたら哲学的な考えはまったく必要ないわけで、カントやデカルトにくわしい人より、簿記ができる人間がほしいわけなんだよ」 その面接官は、哲学と哲学史を誤解していますね。 カントやデカルトを学ぶのは、哲学ではなくて哲学史です。 ただ、哲学者の事を知るのは哲学的思考を養うのに都合が良いので、哲学史をやるだけです。 哲学とは、「なぜ?」からはじまります。 経済学や商学も「なぜ?」からはじまります。 「なぜ、経済が重要なのか?」 「なぜ、自分はこの商売をやろうとおもうのだろうか?」 この「なぜ」に答えるのが「哲学」です。 そして、この「哲学」がなければ、明確な経営方針を決めることができず、経営方針の無い会社は倒産するしかありません。 「哲学」を軽視する人は、「哲学」に負けますよ。 、、、と挑発すると落とされますかね?(笑) まぁ、哲学と哲学史の違いでも講釈すれば良いのでは? その上で「御社の会社理念に惹かれ、、、」とでも答えてみては? この「会社理念」も立派な「哲学」なんですから。
>経済学や商学を勉強するほうがよっぽど有益じゃないの? 学問とは「なぜ?」から始まるものだから。 損得とは別の欲求。
- ju-nah
- ベストアンサー率34% (14/41)
「役に立つ」って、どういうことでしょうね。 「社会に出てから役に立つ、だから経済学や商学を学ぶ」という場合、その学問の価値は、学問それ自体の中にあるというよりも、どちらかというとその外、つまり、その人が学問を学んだことによって受ける利益(資格を取るのに"役に立つ"とか)のほうにあるんじゃないでしょうか。 ところで、たとえば音楽を聴いたり小説を読んだりするのは何のためかといえば、普通は、それが後で何かの役に立つからではなくて、音楽や小説それ自体が楽しかったり、心地よかったりするからでしょう。つまりそれ自体の中に価値があるということです。 「なぜ哲学を学ぶの?」という質問は、「何の目的で哲学を学ぶの?」ということになりますが、その人が哲学に関心があって、それを学ぶこと自体に喜びを感じられるのだとしたら、理由としてはそれで十分ではないかと思います(面接の答えとしてどうなのかはわかりませんが)。 「役に立つ-役に立たない」という考え方も、様々な価値観の一つにすぎないのだと思いますよ。ちょっと話がずれましたけど。
- sophiacity
- ベストアンサー率18% (8/44)
哲学の勉強して得られることとは・・・ 人の考えを知ることが部下への配慮などにつながります。 君主論などに目を通せば,少しながらでも理想の指導者像にちかづきます。 ライブドアの堀江みたいな人間といわれても プラスにとれば彼は若くして成功した人でもあります。 でも、まぁ 簿記の資格もとりつつ、哲学を勉強すれば文句ないんじゃないですかw
- shinohiyu
- ベストアンサー率26% (11/42)
確かに全否定ですね…。 でも、否定されても「哲学を学びたい」という意思が強いなら反論ができると思います。 もしかしたら、あちらはそういう答えを望んでいたのかもしれませんよ。
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