- ベストアンサー
BODについて
水の汚れの度合いをあらわす代表的指標の一つがBODと聞いたのですが、どうしてBODが代表的なのですか?何か理由はあるのですか?
- みんなの回答 (2)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
水質汚濁の項目は、健康項目と生活環境項目の二つに大別されています。簡単にいってしまうと、健康項目は、人の健康に害のある有害物質です。生活環境項目は、日常生活に不快感を及ぼすような項目と考えてください。たとえば、水がにごっているとか、油が浮いている、悪臭がするといったようなことです。 さて、お訪ねのBODは、生活環境項目に挙げられている項目のひとつで、有機物による汚濁の程度を見る指標です。有機物による汚濁が、生活環境を害する代表的なものです。そこで有機物質がどれだけ水に溶けているかを見ればよいのですが、有機物質の種類はそれこそ無数にありますので、その一つ一つを測ってやることは現実的でありません。そこで、有機物質を酸化分解するときに必要な酸素量で、有機物による汚濁の程度を見てやろうというのが、BODとかCODです。 河川には、流れの中で、空気中の酸素を取り込み、河川に生息する微生物たちにより有機物を分解する力を持っています。これを自浄作用とよびます。BODは、この微生物による有機物質分解の際に必要とされる溶存酸素量を求めたものです。 BODが水の汚れを表す指標の代表とされる理由は、水を汚す原因の代表が、有機物による汚濁であり、有機物質一つ一つを測るのは現実的でないので、それを分解するのに自然界でも行われている微生物による酸化分解に要する酸素の量であらわしたのがBODだから、というご理解でよろしいかと思います。 ただ、BODで評価するのがよいのかは、No.1の方がおっしゃっているように、疑問視する声もあります。私もその一人です。が、これ以上は質問の主旨からは離れていきますので、この辺で。ご参考になれば幸いです。
その他の回答 (1)
- kgu-2
- ベストアンサー率49% (787/1592)
水の汚れは、その大部分が有機物によるものです。有機物は、微生物にとっては、栄養になるので、微生物は増殖します。増殖するには、水中の酸素が必要なのです。その酸素量がBODという指標です。 繰り返しになりますが、水の汚れが有機物であれば、その分解に必要な酸素量を表すBODが代表的な指標になります。 あるいは、河川の汚れはBODで測定されていて、データが蓄積されている、という現実面もあります。 しかし、BODには、その水が石油などで汚染されていると、微生物は石油をそれほど分解できないので、BODは信用できません。私は、BODよりも有機物を強制的に分解するTODの方が原理的には優れていると考えています。 ご質問の意図とズレているような気もしますので、そのときはご指摘下さい。
お礼
お答えありがとうございます!! BODが信用できないとは知りませんでした。 TODについても調べてみようと思います。 どうもありがとうございました。
お礼
お答え&詳しい解説ありがとうございます!! 疑問が解決しました>< BODって疑問視されてるんですね・・ TODについても調べてみようと思います。 どうもありがとうございました。