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死刑反対を主張する人の反対理由
死刑反対を主張する人の反対理由の中に 1.冤罪の可能性があった場合、取り返しがつかない。 というのがよくあるおですが、 では、明らかにその人が殺したと断定できる状況下であるならば、死刑を実施しても問題ないのでしょうか。
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>死刑反対を主張する人の反対理由の中に > >1.冤罪の可能性があった場合、取り返しがつかない。 > >というのがよくあるおですが、 >では、明らかにその人が殺したと断定できる状況下であるならば、死刑を実施しても問題ないのでしょうか えっと、そもそも死刑に反対しないという人が死刑賛成の立場からする意見書き込みは、回答ではないと思うのですが。 誤解してほしくないのですが、個別の事件の犯罪がだれであるかということと、制度としての刑罰がどうかということは直接関係がないことです。 ここのところを誤解してはなりません。 裁判は個別の事件のことを扱いますが、裁判の土台となる刑法は個別の事件の状況に左右されることはないのです。 ある犯罪において、犯人が明白であるということがあったとして、実際は他の大多数の犯罪の加害者がだれかは神様と被害者と加害者にしか本当のところはわかりません。 したがって、刑法は犯人が明白な場合のみのときとそれ以外のときを区別するのではなく、犯罪者は裁判で決定された犯罪者として推定される人をどのように扱うべきかということで設計されるのです。 冤罪の場合、罰金の場合、利子をつけて返せばとりあえず、ごめんねということにはなります。自由刑の場合厳密には時間と寿命は返せませんので厳密な補償にはなりまんが、国家の過ちにたいして国家が補償をしたという形にはなります。 相手が死んでいる場合、どうやって相手に補償を行うのかというのが、質問者のあげた理由1です。 質問者の質問は、制度としての刑法上の刑罰である死刑に対して述べたものですから、単に個別の事件の犯人が明白であることは何の状況の変更変更も生じないことにご注意ください。 裁判をする前に、何を犯罪とし、何を刑罰とするかは決まっていなければなりません。 「はっきり分かる時もあるじゃん」というのは、「そうだね」という答えしか返ってこないでしょう。あえて言うとすると 「でも、はっきりしない時の方が圧倒的に多いんだから、そのことを考えてない制度をつくらないとだめだよ。」ってことですね。 つまり、1に対して意味ある反論を作りたいのなら、「明らかにその人が殺したと断定できる状況下であるならば」ではなく 「全ての殺人事件の犯人が明白であるといえるのであれば死刑を実施してもよいか」 です。 これなら、1のみを理由としている死刑反対者はそういう状況のみという限定つきでなら反対を取り下げるでしょう。でも「そういうことは地球上で人間が行っている犯罪を対象とする限りあり得ません。」 また、明白な場合と明白でない場合に分けて死刑を実施するかどうか決めるという案もあるかもしれません。しかし、考えても見てください。今まで明白な場合でなく死刑を実施した時など裁判制度上はないはずなのです。 もし、死刑にするための基準を別に作るなら、死刑の決定前の裁判では有罪、死刑の決定の裁判で無罪となった人をどうするのか考える必要があります。 いいですが、現在の刑事法では、その人が犯人であるとのことについて露ほどでも合理的疑いが消せないのであれば、裁判官はその人を無罪にしなさればならないです。 死刑にするときだからと言って、刑の執行ができないのであれば、その人には合理的疑いが残ったということになるのです。 つまり、現行法上は無罪にするしかないのです。 これは著しく不合理です。よって、そのような二重基準は取るべきではないのです。 もし、そもそも多少の合理的疑いでも死刑でなければ有罪で良いじゃんとお思いなら、近代的な刑法制度についての議論とはかけ離れた議論ですので、現実の制度設計とは別の場で質問いただければと思います。 現在たとえば日本の刑事事件における有罪率はほぼ10割りです。 この状況でえん罪が0ということは統計的に考えられません。 実際、痴漢と名指しされたらどうするかに対する、明白な回答は有りません。 逃げる。→現行犯逮捕の理由となる。逃げ切れなかった時には犯人とされるだろう。 名刺をわたして立ち去る。→そもそも立ち去らしてくれないことの方が多い 痴漢でさえ冤罪の可能性を消せないのに、死刑のえん罪の可能性を0として考えるというのは少し空想的すぎるかと思います。
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- phj
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現在、法治国家と呼ばれる国では、肉体に与える刑罰はほとんど存在しません。 肉体に与える刑罰とは、要するに体罰で、死刑をはじめとして、窃盗なら手を切り落とす。駐車違反なら鞭打ち50回などの刑罰のことを言います。 なぜこれらの刑罰がなくなったのでしょうか。 それは、人を人が裁くことの難しさを考えたときに、体罰というのは過酷すぎ、また政府や独裁者などの権力者の権力の乱用を助長しかねない側面があると、人間が歴史から学んだからです。 私は、基本的に死刑に反対です(ただし、光市事件の公判戦術は支持しませんが) 今の日本の法律では、体罰を伴う刑罰は死刑以外にまったく存在しません。もし、死刑を存続させたいなら、その過程として先ほどのような量刑の軽い体罰もおこなわなければ、法律という趣旨に合わないという考え方もあるのです。 つまり 青切符程度の違反なら、罰金かしっぺ 窃盗などの犯罪なら、禁固刑か体の一部を切り落としてすぐ釈放 強盗・誘拐などの凶悪犯罪なら、死刑か終身刑か、そこまで重くなけらば、目を潰して、耳をふさいで、手と足を切る(ただしすぐに釈放) どうですか。なんか野蛮な感じがしますよね。 死刑は本来、死刑廃止か存続かという二者択一で議論するのではなく、刑罰全体の質と量を推し量って考えなければならないのです。その意味で、死刑以外の体罰を禁じている法律が、死刑を容認しているのは自己矛盾といえるのです。 ですから、死刑そのものが刑法の中で矛盾を起しているという考え方もあり、どのような場合でも量刑として死刑が打倒であるかという点に、論争があるのです。 このように、明確に位置づけられていない刑罰が、犯罪が明確だからといって適用してもいいということにはならないのです。 また、日本は犯罪が多くなったといっても世界的に見れば犯罪の少ない国です。特に再犯率が低いのが、特徴とされています。 これは、初犯では執行猶予をつけて収監せず、その代わり保護司などがサポートして自立と更生を促す日本独特の仕組みのおかげだといわれています。(江戸時代の人足寄せ場からの伝統でしょうか)犯罪に対して刑罰だけでは、社会の安定と秩序は保てません。それを踏まえたうえでの、「適正な刑罰」を考えなけらばならないということです。
補足
もし、死刑がなかったら、光市事件の犯人はどのような処罰にすればよいのでしょうか?
- imp-dsc
- ベストアンサー率25% (57/222)
殺人犯が人を殺すのは良くて、法的機関が殺人者を殺してはいけないのは理屈に合いませんよ。 勿論、免罪や生きて償わせるのは重要ですが光市母子殺人事件の犯人とかになってくるとこれ以上の過ちって無差別大量殺人位しか思い浮かびません。 まぁ死刑制度の撤廃と犯罪者の身柄を基本的人権の撤廃の上で被害者やその家族に引き渡す。当然それにより犯罪者がどうなっても被害者サイドは責任を問われないシステムとの抱き合わせなら私は賛成します。 まぁ司法制度の崩壊とも言えますけどね。
- coco1701
- ベストアンサー率51% (5323/10244)
1.冤罪の可能性があった場合、取り返しがつかない ・再審制度をより整備すればより改善できる、制度の問題です(100%冤罪が無くなるとは言いませんが) 死刑反対の主張の基本的な考え方として 「人は人を裁いてはいけない、ましてや死刑など(死刑以外の刑罰はやむおえないので認める)」(いかなる理由があろうと死刑は認めない) では、ないかなと思いますが 基本的に賛成論者と話はかみ合わないでしょう 私は、死刑賛成 再審制度のより良い改正、終身刑の導入 少年の強姦、殺人は少年法を適用しない、刑法適用 強姦罪の刑罰をより重くする(殺人未遂に準じる位)、親告罪でなくする 道路交通法の、ひき逃げ、飲酒運転、飲酒運転のひき逃げは、刑法を準用(殺人に準じる)に改正 以上を希望しますが
自分はあまり死刑に対して良い気は持ちませんね;; 無実の罪だった場合取り返しがつかないのはそうですが 日本は民主主義の国 というのが、死刑を反対する理由に含まれると思いますよ。 けど、難しい問題ですよね。 人間の思考じゃなかなか答えがつかない問題だと思うので ただ「人殺しは殺していい」という理屈で通しても、これから先、あまり意味がないように感じます・・・。
- komimasaH
- ベストアンサー率16% (179/1067)
反対理由のひとつであって、全部でないから 質問自体が成り立たないというでしょうね。 たとえば、人間が人間を殺すこと自体が おかしいとかの理由です。
- chie65536
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死刑反対論者は、こう言うでしょう。 「断定するのは誰なのか?その断定に嘘はないのか?」と。 「目撃者が10人?その10人全員がグルじゃないって証拠は?」と。 「そもそも死刑が妥当って誰が判断するの?その判断に間違いはないの?」と。 因みに、当方は賛成でも反対でもありません。
お礼
たしかに「言いそうです」ね。ありがとうございました。
- big0822
- ベストアンサー率37% (61/164)
私は死刑には賛成ですが、 冤罪の可能性があった場合取り返しがつかない、とは、要するに、何の落ち度もない被害者の立場を考えろ、死刑を実施しないなんて許されないんだという主張に対しての反論の一つだと思います。 なぜなら、冤罪によって死刑になっても、何の落ち度もない人が(容疑がかかったことは落ち度があると言えるほどのことではない)被害者となってしまうわけです。 質問者様のおっしゃるとおり、明らかにその人が殺したと断定できる状況下(法律上の判断と一般的な判断は異なりますが)で死刑を実施するならば、上記の反論については問題ないと思います。 それでも、免罪が出てくる可能性はわずかながらあるかもしれませんが、私としては、社会上、冤罪のリスクもある程度は受け入れた上で死刑を執行していくべきだと思います。
お礼
とてもわかりやすい説明でした。ありがというございました。
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補足
回答者 様 「冤罪の可能性があった場合、取り返しがつかない。」は、 死刑の反対理由になりえる? なりえない?