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死刑制度に反対する理由
先日アメリカ映画『The Life Of David Gale』を観てきまして、改めて死刑制度について考えてみたいと思いました。 アメリカでは過去に裁判で死刑制度が一時廃止されたことがありましたが、その後の裁判で判決が逆転して死刑制度が復活し、現在では38の州で死刑制度が存在しているそうです。日本では歴史上過去に死刑制度が廃止された歴史はなかったものと記憶しております。 死刑制度に反対する理由はいろいろあると思いますが、先の映画の中ではその主な理由が「冤罪だった場合、死刑が執行されてからでは取り返しがつかない」というものでした。 私見では、冤罪以外のもうひとつの理由として「死刑制度を残しておくと、独裁政治や全体主義政権になったときに現行の死刑制度を利用して、政府に都合の悪い反発分子を簡単に処刑、つまり粛清できてしまう」を考えております。 この点についてもっと深く掘り下げて考えておられる方はいらっしゃるでしょうか? こういう人がいるよ、というご紹介でも構いません。 よろしくお願いいたします。
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- daibutsuda
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#14です。 普通に読んでいただいている方にはご理解いただけているようですが: >#14の方は懲役刑になるような人間は人間としては失格だから殺してしまった方が良いと仰るわけですね。 そんなことは書いていませんよ。(^^; どう読んだらそういう理解になるのかは興味深いところですが・・・。 私が言いたかったのは「冤罪が1件でもある限り」ということは死刑廃止の理由にはならない、ということだけです。行政や司法を疑おうと思えばいくらでも疑えます。基本的に、この議論はその点においては行政や司法は良心にのっとって行われているという前提でしないとダメです。行政や司法は所詮人間だから、そんな権限を持たせ茶ダメ、などという理論は意味をなしていません。 そんなことをいったら、すべての警察官から拳銃を取り上げないとダメですよ。そうなったら犯罪捜査には大きな支障をきたすでしょうね。マフィアとかは大喜び。銃も持っていない警察なんか怖くも何ともない。(^^; #17さんのように「殺してしまえばそれで終わり、それよりも生かして罪を一生を持って償わせるような制度が必要」という意見には納得できます。このように理にかなった意見を展開いただけますでしょうか(元の質問はそういう意見を求めていたように思います)。 ただ、先にも述べたように現在の日本では死刑の次に軽い刑が無期懲役で、この現状をかんがみた限り死刑の廃止はありえないと考えます。 死刑に代わる、できのよい犯罪抑止力を持った刑罰の整備を待たずして、感情論で「死刑廃止」を唱えても空しいですね。
- piyochun
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まあまあ、、、#1です。 私は死刑制度には反対ですが、それよりも何でもかんでも人権といって犯人をかばってしまうところがへんだなぁとおもいますよ。 もちろん犯人と確定していない人間の顔を出したりするのはいけないことですが、自白している、もしくは疑いの余地の無い犯人の顔は見せしめのためにむしろどんどん表にさらしたほうがいいと思います。 そのほうが抑止力も働くし。 いぜれにせよ殺してしまえばそれで終わりです。しかし残された遺族の悲しみなどは、そのときには殺してしまうことを要求したとしてもそれですべて解決するわけではありません。 私は死刑よりも終身刑や重労働への使役等をどんどん増やすべきだと思います。それの一部は本人のためにもなりますから。 ま、今の日本では刑務所やそれにかかわる人員の整備、予算組みも必要ですからすぐに出来るものではないでしょうが。。。
- azicyan
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ちょっと気になったので・・・ >#14の方は懲役刑になるような人間は人間としては失格だから殺してしまった方が良いと仰るわけですね。 そこまではいっていないと思いますが・・・ 喧嘩売ってるみたいですよ^_^; 冷静に行きましょう・・・ >現在の死刑制度には疑問を感じざるを得ません。被害者のご遺族のことを考えると私も死刑には賛成したいところではありますが、現在の司法制度を考えると賛成とも言いづらいのです。 まえにtvで見たのですが、被害者の遺族が、死刑にしないで、一生償ってほしいと言っているのがありました。やはり終身刑の導入は必至なんじゃないでしょうか。 >用語の用い方に誤解があるようです。疑わしきは罰せずとは、証拠がないにも関わらず、こいつは怪しいという理由だけで有罪にしてはいけないということを現したものに過ぎません。裏を返せば、証拠が揃っていて、その上で犯人だろうという可能性が高いと思われれば有罪にしなさいということなのです。つまり冤罪が出るのは仕方がないというのが憲法の精神、証拠裁判主義の精神なのです。 いえいえ。 そうではありません。 「疑わし気は罰する」 と言うように行われていますよ。 ちょっとでも疑わしければ、罰してしまおう。 そういう風にやっているとしか思えない判決がたくさんあります。 その例として林真澄の件を例に出されてるんだと思いますよ。 林は無罪だとは思いませんが、あの裁判で有罪なら、まさに「疑わし気は罰せよ」になっていると思いませんか?
- DoubleJJ
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>>ここまではいいのですが、ではなぜ「冤罪が1件でもある限り」死刑はダメなんでしょうか? 「取り返しがつかないから・・・」いやだから、懲役だって取り返しつきませんって。ヘタしたら殺してくれてた方がいいって思う人もいるかもですよ。 #14の方は懲役刑になるような人間は人間としては失格だから殺してしまった方が良いと仰るわけですね。 これは身体障害者は人間の欠陥品だから生かしておくだけ無駄であるという考えと同じですね。このような優生主義的価値観には嫌悪感すら覚えます。 懲役も取り返しがつかないだろう、これはその通りです。しかし生命を絶たれていない分、取りかえしはつくのです。にも関わらず、懲役と死刑を同視して、懲役も冤罪があるのだから、間違って死刑になってしまっても仕方がないだろうという論理は常識をかけ離れたものではないでしょうか。 我が国の司法制度は特に自白を重視する傾向にあり、閉鎖された拘置所で脅しに満ちた表情で迫る検察官に対して恐怖のあまり一旦自白してしまえば、その自白を裁判において覆すことは極めて困難になってしまいます。 このような極めて自白を重視する我が国の司法制度においては、冤罪による死刑が執り行われる可能性が極めて高くなりますし、現に起きてしまっていることでしょう。 現在の死刑制度には疑問を感じざるを得ません。被害者のご遺族のことを考えると私も死刑には賛成したいところではありますが、現在の司法制度を考えると賛成とも言いづらいのです。 >>憲法の精神は「疑わしきは罰せず」です。しかし本当にそうしたら、林真須美被告も、麻原被告も間違いなく無罪でしょう。 警察・検察(行政)の立場は「疑わしきは罰せよ」です。そうしないと現行犯以外は立件できないからです。冤罪が多いのは、この行政の部分に問題があるからです。 用語の用い方に誤解があるようです。疑わしきは罰せずとは、証拠がないにも関わらず、こいつは怪しいという理由だけで有罪にしてはいけないということを現したものに過ぎません。裏を返せば、証拠が揃っていて、その上で犯人だろうという可能性が高いと思われれば有罪にしなさいということなのです。つまり冤罪が出るのは仕方がないというのが憲法の精神、証拠裁判主義の精神なのです。
- daibutsuda
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#5です。 おっしゃる通り、「冤罪はどこまで行っても不完全な人間や、どこまで行っても不完全な制度が生む避けられないミステイク」です。 「冤罪が多ければ冤罪をなくす」とかかずに「減らす」と書いたのは、そのためです。なくすことは不可能だからです。 したがって質問者が「冤罪が1件でもある限り」といっているのは「人間が司法制度に関わっている限り」といっているのと同じことですよね。 ここまではいいのですが、ではなぜ「冤罪が1件でもある限り」死刑はダメなんでしょうか? 「取り返しがつかないから・・・」いやだから、懲役だって取り返しつきませんって。ヘタしたら殺してくれてた方がいいって思う人もいるかもですよ。 ここに、論理の飛躍があると思います。 「冤罪が1件でもある限り」を論拠とするなら、刑法・刑事訴訟法そのものを廃止すべきとなります。となると、日本は法治国家としての体をなさなくなります。 従いまして、死刑反対論者の意見すべてを否定するものではありませんが、「冤罪が1件でもある限り」というのは理由にはなりません。これは断言できます。
- azicyan
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冤罪は一件あれば2件3件と増えていくものと思われます。 また、日本人はそのほとんどが"お上至上主義"・”水戸黄門崇拝主義”であるため、偉い人には逆らえない、と言う人がほとんどじゃないでしょうか? そのことが余計に冤罪を増やしていきます。 僕は林真澄は無罪だとは思いませんが、あんな裁判で有罪になったとすれば裁判の意味がかなり薄いと思いました。 まるで魔女狩りのようでした。 司法に「権力」はあっても、「能力」が相当衰えているんだな、と言う印象でした。 そんなおばかさんたちに死刑、と言う伝家の宝刀を持たせておくのは危険かもしれませんね。
- daibutsuda
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#9さん、外してないと思いますよ。 死刑反対派の方は「冤罪が多いこと」を理由に死刑を廃絶せよと言います。 これは論理の飛躍で、冤罪が多ければ冤罪を減らす、と言うのが正しい論理です。 憲法の精神は「疑わしきは罰せず」です。しかし本当にそうしたら、林真須美被告も、麻原被告も間違いなく無罪でしょう。 警察・検察(行政)の立場は「疑わしきは罰せよ」です。そうしないと現行犯以外は立件できないからです。冤罪が多いのは、この行政の部分に問題があるからです。 行政の問題を理由に、立法(死刑を含む刑法を定めたのは立法府である国会)の定めた法律を変えろ、と言うのはヘンな話です。行政の問題は行政が解決すべきです。
お礼
回答ありがとうございます。 >冤罪が多ければ冤罪を減らす、と言うのが正しい論理です。 おっしゃるとおりです。論理の上では。 しかし冤罪はどこまで行っても不完全な人間や、どこまで行っても不完全な制度が生む避けられないミステイクです。 「冤罪が多いこと」ではなく、「冤罪が1件でもある限り」です。冤罪による誤った処刑が「少なければ」いいという問題ではありません。 死刑によって犯人とされた被疑者を殺すことは、仮に冤罪であった場合、真実を探るための最も重要な生き証人を消してしまうことになります。 論理がどうあれ、実際の絞首刑の現場では確実にひとりの人間が有無を言わせず殺されます。 再度、「冤罪が多ければ冤罪を減らす」と言うのが正しい論理とするなら、冤罪が皆無になるまで死刑制度は凍結すべきというのが論理的筋道だと思いますが。
- shoyosi
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前提条件が誤っています。死刑廃止国では全ての犯罪で死刑が廃止されているわけではなく、一般刑法に規定されている殺人や放火などの通常犯罪で禁止されているだけです。通常でない犯罪とは軍刑法です。「敵前逃亡」や「抗命罪」「反乱罪」に死刑を残していないと、軍隊内の秩序が守られませんし、相手は殺してもいいが、隊内の反逆者を死刑にできないことになります。指導者は公開されることのない軍刑法を利用してライバルを粛清できます。また、死刑を廃止するとブラジルの様に警察官による逮捕現場における処刑を民衆が支持するようになります。
お礼
回答ありがとうございます。 「軍刑法を除く」を前提条件に加えていただけますか。
- Lucus
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> 日本では歴史上過去に死刑制度が廃止された歴史はなかったものと記憶しております。 回答ではなく、この部分だけにちょっと反応。 我が国には死刑がなかった時代というのが存在します。 神亀二年(725年)12月に聖武(しょうむ)天皇は、「死んだものは再び生き返らない」という考えのもと、死刑は流罪に減刑すべしという詔書を下します。 その後大同十年(815年)に嵯峨(さが)天皇が事実上死刑を廃止し、その後に律を改正し、より 「死刑廃止」 を確固たるモノにしました。 以後、歴代の天皇もこの方針を貫き、後白河天皇が保元の乱(1156年)の後に源為義(みなもとのためよし)以下 70 余人を斬首刑に処するまで、26 代の天皇 347 年間に渡り日本の歴史上に死刑が登場しません。 近代以前の古い話ですが。 当時、世界でも類をみない事だそうで、私もこれを知ったときはビックリしました。 こういう時代も事実としてこの日本にあった、というお話です。
お礼
回答ありがとうございます。 日本にも死刑がなかった時代があったことを教えていただきありがとうございます。まあその間に死刑はなくても私刑はあったのでしょうが。公権力による合法的殺人が347年間もなかったというのはにわかには信じられないことです。
- azicyan
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ちょこーーっと論点がずれるかもしれませんが、 完全には外れないと思いますので再び書き込みします。 日本は冤罪大国です。 刑事裁判のほとんどが有罪(99.8~99,9%ですよ!)になるのです。 何事も人間がやることですから、間違いもあるはず・・・ それなのにほぼ100%とはどういうことを示していると思いますか? それはかなりの冤罪(泣き寝入り)を出していると言うことです。 日本の政府は対面とかコケンとかを最重要して人権を踏みにじるのは得意です(まあ、ほかの国もそうですが、先進国としてはダントツです) そういう面から考えれば、日本に死刑制度はそぐわないかもしれませんね。
お礼
回答ありがとうございます。 単なる捜査ミスによる冤罪ばかりでなく、検挙率をアップさせるために冤罪が冤罪であることを闇に葬ってしまうことが多くなったとしても不思議ではないですね。
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補足
みなさんからいろいろと回答をお寄せいただきありがとうございます。 しかし、この場が回答者同士の議論の場になってしまって、わたしとしても収拾がつけられないので、一旦ここで質問を閉じさせてもらいます。 わたしとしては、多少議論の場になるのはやむを得ない質問内容だったのかなとも思っていますが、もっと議論を続けたいという方は、また新たに質問を立ててくださるようお願い致します。