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なぜ極悪被告人を弁護するのでしょうか?
弁護士の仕事について質問します。 弁護士は、どんな極悪人、たとえば人を殺害したような被告人をも、弁護しますよね。 弁護士は弁護するのが仕事であることは承知していますし、被告人は殺人者と確定されていないことも分かっています。 その上での質問です。どうして、どんな極悪人にも弁護する弁護士がつくのでしょうか? 検察の証拠からも現場の証拠からも被告人の言動からみても、どう考えてもお前が犯人だろうという者に対しても、弁護士が必死に弁護しますよね。おそらく弁護士も「こいつは犯人だな」と心の中では思っていることも多いはず。それなのに、なぜ弁護するのでしょうか?
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一言でいうと「適正手続の保障」という事に尽きると思います。個々の事件の弁護を通じて、広くは司法制度や公正な裁判そのものを維持しているのだと思います。 国が人一人を監獄に入れたり、究極的には生命すら奪う訳ですから、適正な裁判手続に則ってなされる必要があります。それは万人に対して、極悪人にすら保障されるものです。 それでも、過去には殺人罪で死刑囚となった人が、後に冤罪を判り再審・無罪となったケースがいくらもありました。 徳島ラジオ商殺し事件などは、殺人罪で無期懲役を受けた女性が亡くなった後に冤罪が証明されました。 榎井村事件で殺人犯とされた人が再審で無罪されたのは半世紀も経った後でした。 「どう考えてもお前が犯人だろう」と誰もが思ったとしても、有罪判決が出たとしても、それが真実だとは限りません。 現代において、権利というのは極悪人にすら保障されるからこそ、意味があるのではないでしょうか。真っ当に暮らしている一般人「と見受けられる人」に保障されているだけでは意味をなさないです。弁護士の仕事とはそういうものだと思います。 ただ私も、今回の山口・光の弁護方針はあれは相当ひどいと思います。
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「検察官でなく、本人が、本人の言葉で、なぜそんな事件を起こしてしまったか話さなければ、本当の意味で贖罪し、罪に服することにならないし、検察官が言っていることだけでは事件を起こした本人の家族は納得できないだろう」という考えの人もいますが。
お礼
本人の言葉で話すことは、本来必要なことかもしれませんね。 ありがとうございました。
このテーマは弁護士にとって頭の痛い永遠のテーマですね。 弁護士自信もこの悪口を気にしてます。黒と確信した犯罪者の弁護はしないと断言するも人もいます。仕事だから、法廷ゲームだからと割る切手仕事している人のほうが多いと思いますけど。あの世界では検事だった人が弁護士になり裁判官になるなど移動することもあるんですよ。弁護士もピンからキリまでいます。かわいそうな事件で無料で弁護を引き受ける人もいますし極悪人の弁護をするものもいるということです。もし弁護士がいない場合警察や検察の法廷テクニックに被告人が翻弄され過大な不利益をこうむることもあると思うし。
お礼
弁護士にとって永遠のテーマなのですね。 きちっと線引きできるものではなさそうですね。 ありがとうございました。
- thimys
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先の光市母子殺害事件のことを指されているんですかね? この事件に関しては話が違ってくると思います。 裁判差し戻し→無期懲役では、刑が軽い つまりは 死刑へと 死刑制度を反対する人は多数存在します。 このままでは死刑になってしまいますから、 なんとしてでも死刑阻止に躍起になっている次第です。 全くの反省のない容疑者を死刑から救った自分達の手腕にも箔がつくでしょう。 そうすることにより悪な資産家から依頼も増えそうですしね。 >おそらく弁護士も「こいつは犯人だな」と心の中では思っていることも多いはず。 そんなのはどうでもいいですよ。 弁護士達は自分の主張が通ることしか考えていないのですから。 このような事件こそ陪審制でやってもらいたいです。
お礼
>先の光市母子殺害事件のことを指されているんですかね? 特にこの事件だけを指したものではありません。 たしかにこの事件では、死刑廃止論者の弁護士が、ごり押ししようとしているように見えますよね。 ありがとうございました。
手腕だよ 裁判の判決は確定されたものでない以上、弁護士の弁がかなりのウエイトをしめています こんなに世間の注目を集めている事件で 弁護士側の無茶な主張を通せたら 今後の弁護士活動に箔がつくというもの 負けても世間の感情論のせいで片がつくだろうし 「少年Aの事件」顛末記としてベストセラーは確約されているでしょう
お礼
弁護士の私欲のためですか。 ありがとうございました。 ちなみに、私は今回の山口県の事件だけのことをいっているのではありません。一応念の為。
- 250SS
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刑事事件のことですね。 まず、裁判で有罪が確定するまでは被告人は無罪です。 被告人の罪を調べる検事(警察)がいるのに、被告人側には被告人が無罪であるかを立証してくれる人がいなければ公平ではありません。警察側の誘導尋問や脅迫まがいによる自供が信憑性にかけると判断された判例は少なくありません。 現行犯のように、複数の証人がいて、被告人が罪を認めていても、その背景に何があるのかを明らかにするのも裁判の仕事です。人を殺したとしても、単にむしゃくしゃして通行人を殺害した場合と、泥棒ともみ合っていて誤って殺害した場合では全く違う事件となります。 弁護人がいても冤罪となる場合もありますが、被告人が法廷で自らを弁護することはできませんから少なくとも弁護人は必要です。 私も「あいつには弁護人は必要ない。明らかに死刑だ。」と思う人もいますね。
お礼
たぶん、それが弁護士の仕事なのでしょうね。 ありがとうございました。
補足
まず、ご回答いただきありがとうございます。 たしかに公平であるためにも弁護する人はいるのかもしれません。 ただ、「どうして、そこまであんな被告人を弁護するんだ」と不思議に思うことがあるのです。弁護は必要だと思うのですが、なぜそこまでこじつけのような弁護までするんだと思うのです。 どこまで弁護するのかは、単なる弁護士側の問題なのでしょうか?それとも、こじつけでも何でも出来る限り人権を守るため、裁判の公平さを守るために、最善の努力をするのが、弁護士の本来の仕事なのでしょうか? そこを教えてくだされば、さらにうれしいです。
弁護士は、別に必ず無罪を勝ち取るために弁護しているのではありませんよ。 最低限憲法で保障されている人権を守るために弁護するんです。 日本では、起訴されたら9割以上有罪判決です。それだけ証拠がなければ起訴もしないし、ほとんどがガチガチなんです。 裁判は原告が検察です。検察は裁判するのが仕事ですから慣れてます。被告は?刑事裁判、そんなに慣れてちゃこまりますよね?裁判慣れしている検察対、法律も知らない被告じゃ、裁判が成り立ちません。 だから弁護士が被告の代わりに、法律に則った主張を手伝うんです。 例えばこれで、どうせ犯人なんだから弁護士つけなくていいよって法律になったら、どうなるかわかりますよね?検察に押さえつけられて、被告は何も主張できず、冤罪でも有無を言わさず有罪が確定することもあるかもしれません。本当は殺意なんてなかったのに、交通事故の事犯が殺人罪適用になるかもしれません。 この制度がなければ、まるで大昔みたいに「お犬様を叩いたから打ち首!」なんてことも可能になってしまいます。
お礼
●人権を守る ●冤罪を出来る限り少なくする このようなことがあるのですね。 よく理解できました。 分かりやすい説明をしていただき本当にありがとうございました。
- basso
- ベストアンサー率37% (139/373)
極悪人か善人かを判断するのが裁判では? 犯罪に至った経緯を解説し被告人の言い分を法的に裁判官に説明して、刑の酌量を求めるのが弁護士の仕事だと思うんですけど。 (私見でした)
お礼
>極悪人か善人かを判断するのが裁判では? ■質問内容にも書いたようにそれは分かっています。 そうではなく弁護士という職業の存在意義があるからなのかと思いまして。 たとえば、被告人を出来る限り弁護しないと、冤罪が増えるから。つまり、冤罪をできるかぎり少なくするためにも弁護士は出来る限り弁護しないといけないという存在意義などがあるのかな?そう思いましてね。 ありがとうございました。
- mik48
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仕事だから。 お金もらって仕事しているんです。 それにどんなに在任でも弁護人はつけていいから。
お礼
はい。仕事であることは理解しています。 そうではなく弁護士という職業の存在意義があるからなのかと思いまして。 たとえば、被告人を出来る限り弁護しないと、冤罪が増えるから。つまり、冤罪をできるかぎり少なくするためにも弁護士は出来る限り弁護しないといけないという存在意義などがあるのかな?そう思いましてね。 ありがとうございました。
お礼
「お前は絶対に殺人犯だろう」という奴にでも弁護する。過去のような冤罪をおこさないように、こじつけでも何でも弁護する。それが弁護士の仕事だということでしょうか。 もし、理解が間違っていたら再度、ご回答ください。 ありがとうございました。