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習字に関する将来
私は文字を書くのが大好きな中2の女子です。 よくお友達や先生、両親にも 自慢ではありませんが「字が上手いね」と褒められることがあります。 それで先生に「習字方面で将来考えてみたら?」と勧められました。 けれど、習字だけで将来やっていけるのかなぁと不安な気持ちも 正直あります・・・。 来年になったら受験生です。私は、絵も習ってみたいなぁと思って、 志望校も普通科志望ですが、私の志望校は美術科もあり音楽科もある 高校です。どうすればいいのでしょうか・・・とても不安です。 何かいいアドバイスがありましたら教えてくれると嬉しいです。 お願いします。
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大学の書道学科出身の者です。 少々話が難しいと思いますので、書道の将来と、書道学科の受験、の2つに分けてお話したいと思います。 まず、書道の将来についてです。 書道を続けていく方法は、 ■趣味として、 ◇筆耕などの仕事、 ◇一般事務で宛名書き等の仕事、 ◆書塾の経営、 ◆カルチャースクールの先生、 ◆書家、 ◆高校の芸術書道科の先生 ◆高校の芸術書道科の非常勤講師 ◆小中学校の教諭 ◆大学の書道学科の教員(常勤職・非常勤講師) があります。大きく分けると、先生になるか、仕事で関係するか、趣味か、です。 趣味は、本当に幅が広いと思います。 友達や知人から、お店の装飾を頼まれたり、ポスターの文字を頼まれたりしていて、いつの間にか仕事になってしまうこともあります。 仕事で関係するためには、資格や実績を認めてもらう必要があります。 資格は、公式には書道検定しかありません。その他の賞状書士などの資格は、 企業が勝手に作ったもので、場合によっては内職詐欺の恐れがあります。 実績は、書道会のものと、他での関わりを示すのが良いようです。 例えば、あるお店のメニューを書くこと、表札を書く、別の会社の仕事などです。 先生になるには、 一番大事なのは、将来どこの先生になるか、道を定めることです。 いつの間にか先生になった人でも、この道を自然とたどっています。 書塾の先生は、書道会の中で成績を上げて、師範の資格を取ったり、推薦を受けたり、看板を譲られたり、と方法はいくつもあります。 これが一番簡単といえば簡単ですが、個人で経営する必要がありますので、子供を集めたり、宣伝したりといろいろ大変です。 小中学校で教えるのには、小中学校教諭の教員免許が必要です。 中学教員免許は、短大・大学で国語や文学の学科に所属し、単位を取得すると取れます。 小学教員免許は、短大・大学で教員免許単位を取得すると取れます。 高校教員の場合は、短大・大学で国語や文学の学科に所属し、単位を取得すると取れますが、公立高校の採用試験の倍率はとても高く難関です。 そのため、私立高校の教員になったり、高校の非常勤をすることが多いです。どちらもコネクションが必要で、試験は無いのがほとんどです。 カルチャースクールもコネクションが大事です。前任者の推薦がほとんどです。 大学の教員は、公募情報を確認したら応募して採用審査を受けることになります。 必要なのは、作品と、研究・教育業績。 しかし、これだけでは通常は採用されず、書道会の所属が前提ですし、大学院を修了していることが強く求められます。 大学の非常勤講師は、大学の卒業などは求められるものの、資格は不要です。 ただし、その大学に推薦者が必要となる場合が多いようです。 書家としてやっていくには、運がかなり大きいと思います。 師匠と弟子に恵まれないといけません。 書家の最も多いパターンは、書塾の先生が書家として活動するもので、偉くなると、書塾や書道会をとりまとめる代表になったり、自分が主宰して書道会を作ります。 書家としての収入だけで生活していくには、作品を売るだけでは難しいのが現実です。 書塾や書道会などに所属することが大事だと思います。
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- violalist
- ベストアンサー率68% (15/22)
大学書道学科の受験について 私の場合、書塾に通い続けていましたので、自然と書けるようになっていました。 高校のときに数学にとても魅力を感じ、大学に通って数学の研究をはじめましたが、 その先生に、書道を数学で研究してみては?と言われ、某国立の書道学科を受験することにしました。 学科に入ってから分かったことですが、書道科に受かるためには、勉強も大事ですが実技の比率がとても高いです。 一言で言えば、実技が相当高いなら、入れてしまいます。 しかし実技といってもただ自分が満足するだけでは認められません。 審査する先生の言葉によると、 素直で染められていないこと、可能性を感じさせること、勉強してきたことを感じること が必要なようです。 そして、レベルとしては 臨書、倣書、創作ができること。 (受験に出るものが書けるように) 紙は半折から二尺八尺の大きさに対応できること。 (大きさによる書き方を知っておくこと) できれば毎日系か読売系の直系の先生で学ぶこと。 (大学の先生の好みが分かることと、嫌いな書風も分かる) 高校の先生から学ぶ場合は、できるだけ情報をもらうこと。 (成功例、失敗例が分かる) 書写の文字が書けること。 (書写は書道と違う) 字が上手な人は、書道で将来を考えてみたいのが当然ですが、 書家として生きていくには、最終的にはなんらかの書道会に入るのが普通です。 書道会には毎日、読売の大きな書道会や産経や独立系などの中型、ローカルの小型があります。 大学の先生は、ほとんどが読売か毎日ですから、そんな先生につくのもいいかもしれません。 なぜこんなに厳しく言うかというと、 例えば毎日の先生は濃墨が好きで、読売の先生は普通の墨で、独立は淡墨が好き。 もしも独立系の先生のところで、毎日の書き方をしたら、即失格です。 どんな人も、方言や習慣など、今まで慣れてきた自分の方法を変えたくないのが普通です。 書道の場合は、先生によって大きく書き方が違うので、頑固さよりも、素直さが必要とされるのです。 その先生に合わせる覚悟が無いと入るべきではないかもしれません。 つまり、その先生の情報を集めてから受験しないと、つらい4年間になることでしょう。 書道科の学生のうち、 何もしてこなかった人は、ゼロ。 書道部だけでやってきた人は、1割程度。 書塾と書道部をやってきた人は、6割程度。 書塾だけの人は、3割程度。 ほとんどの人は、書塾を長く続けてきています。 その上で、高校で書道部に所属しています。 書道部だけという人は、少数です。 私は、テニス部でしたが、夏に引退してから書道部に入りました。 書道部のメリットは、大学入試の情報が多いこと。 先輩の入試の感触を聞くことができるのはとてもありがたいですね。 先生や先輩の情報は、各大学の先生の書風についてや就職についてなど幅広かったですよ。
- hukuponlog
- ベストアンサー率52% (791/1499)
#1の方がおっしゃられるように、高校の芸術には「書道」という科目があります。実際に、国立大学の教育学部には書道科という学科があり、書道科の教員を養成しています。 ただ、正直言いまして、採用数がそれほど多くないのが実態です。つまり、高校の書道の先生になる道はそれほど広くはないのです。かなりの書家(個展を定期的に開くような方)でも、それだけでは飯が食えなくて、高校書道科の教員をやっていたりします。「え、あの先生ってそんなに偉い人だったの」と驚くくらいですから。 ただ、書を活かす道は他にもあります。 例えば、ホテルや結婚式場などの名前を書く仕事。結婚式などの座席名や引き出物の宛名、それから会議などの案内表示は、いまでも印刷ではなく、書です。大きな所では、それ専門の人がいるくらいです。 もちろん、あなたがその仕事に就けるかどうかは、分かりません。でも特技として、書を身に付けておけば、就職の際に決して損にはならないと思います。 でも、そのために普通科に進学をしない、というのはどうでしょうか?「書」については素人ですが、こうした道というのは、自己研鑽が基本だと思います。自分でいくらでも力を伸ばしていけると思います。その方が、自分の将来を考えたときに、良いのではと思います。
- AYSM
- ベストアンサー率37% (47/125)
「習字だけで将来やっていく」というのは、質問者さんが考えているのは「習字の先生になって書道教室を開く」という感じでしょうか?書道関係の安定した職業として、「学校の書道の先生」というものもあります。 中学校だとおそらく中1か多くとも中2までしか書道の科目がないと思うのであまり先生に対しては実感がないと思いますが、高校に入ると普通科でも「芸術」という教科で書道を学ぶことができます。「芸術」は美術と音楽と書道の中から1科目選択します。中学校だともしかしたら他の教科(特に国語など)の先生がかけ持ちで教えたりしている…なんてことがあるかもしれませんが、高校ではちゃんと「書道の先生」がいます。 今、絵も習ってみたいと思っているとのことですが、もし美術科に行ったとして、やっぱり書道のほうへ進みたいと思ったときに修正がきかなくなってしまうのではないでしょうか?そうなったときのためにとりあえず普通科にいくことをおすすめします。大半の高校には「書道部」「美術部」があるので、例えば、授業で美術を選択して部活は書道部に入るとかにすればどちらも学べますよ。実際私の通っている高校の友達で、「声楽で音大にいきたいから合唱部(=約30年ぐらい連続で全国大会で1位~3位ぐらいを受賞している実績がある)だけど、芸術の授業は音楽ではなく美術をとっている」という人がいます。 付け足して言うと、大学を受験するときには芸術関係の大学であっても、実技試験に加えて、普通の教科の国語や社会などがあることがあるので普通科のほうが対応しやすいと思います。 普通科の学校で、書道部や美術部の大会などの実績が多いところを探してみるのも一つの手ですね。
お礼
ご丁寧なアドバイス有難うございます。 そうですね、やっぱり普通科に行き選択教科で美術選んで もし部活をやるとしたら書道部に入部するのが効率が良くて いいと思います。 とても良い参考になりました。本当に有難うございます。
お礼
ご丁寧なアドバイス有難うございます。 書を活かした色々な職業があるのですね。 大好きな書を活かした仕事に就けたら幸いです。 狭き門みたいですが頑張ってみたいと思います。