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組織凍結
に2-メチルブタノールを冷やしたものを使用しています。 しかし、他のプロトコルを調べても、そのような記述はないため、 その効果に疑問を持っています。 これにはどのような効果が期待できるのでしょうか??
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- geneticist12
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回答No.1
水を含んだ状態で生物組織を凍結すると、氷の結晶によって組織構造が破壊されてしまいますので、結晶を生じにくい溶媒に置換しておく必要があります。組織になじみやすく、水を効果的に置き換えられ、組織を痛めない溶媒が求められますが、そのひとつとして使っているのでしょう。 生物材料のを作るときに、2-メチルプロパノール(t-ブチルアルコール)を使いますが、それの方法を応用しているのか、由来が同じ方法でのではないでしょうか。詳しくは走査電顕試料の作り方の成書をみてみてください。 門前の小僧ですが、付け焼き刃の知識で書くと、 2-メチルプロパノールを使う方法は、かつて臨界点乾燥でおこなっていた脱水にかわるものです。 走査電顕試料は水分を完全に除かなければなりませんが、液体から気化させたのでは水の界面張力で組織が引っ張られてつぶれてしまうので、まず水分を炭酸ガスで置き換え固体炭酸ガス(ドライアイス)の状態から昇華させることによって脱水、脱ガスするのが臨界点乾燥です。 2-メチルプロパノールを使う方法は、組織中の水分を2-メチルプロパノールに置き換え、これを減圧下で蒸発させるのですが、2-メチルプロパノールは界面張力が低い上、常温で固体なので固相から昇華させることができるので、組織がつぶれにくいのです そういう利点を期待してるのではないでしょうか。