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(男子とおもやいで、)「おもやいで」の意味と品詞は?

「おもやいで」の意味と品詞、ならびにそれを知ることのできる資料の名をお教え下さいませ。辞典に収録されていますか。なお、下記の用例ではどういう意味合いで使っているかの見当はつきます。 因みに新潮文庫版、筑摩書房版が共に同文でしたから誤植とは考え難いです(ただし、「有る」と「無い」が筑摩版では「ある」と「ない」)。 よろしくお願いします。 用例(柳田国男著、「毎日の言葉」所収の『知ラナイワ』から) 女が自分のいうことにワをくっつける土地は、現在の方言ではもう少ないようです。和歌山県の農村にはまだ有るといいますが、それも男子とおもやいで、別に女だからワを附けるのでは無いのです。

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  • garamond
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回答No.1

「おもやいで」は、九州地方の方言のようですね。 品詞は  1.名詞「おもやい」+断定の助動詞「だ」の連用形  2.形容動詞「おもやいだ」の連用形 のいずれかと解せられます。 意味は、お尋ねの用例では“共通”、“同様”の義でしょう。 “女だからと言うのではなく【男のほうも同様で】” http://www.google.co.jp/search?q=%82%A8%82%E0%82%E2%82%A2&lr=lang_ja&num=20&hl=ja&btnG=Google+%8C%9F%8D%F5 語源は「御舫い」のようです。 >おもやい(もやう)とは…  ・舟同士をつなぐこと。舟を杭などに結んで停泊すること。  ・九州の方言で、一つのものを複数の人たちで仲良く共有しあうこと。 http://aashidee.client.jp/link.htm

sono-higurashi
質問者

お礼

ANo.2も拝見しました。 方言とは盲点でした。辞典ばかりを漁っていました。広く使われていて生きている単語なのですね。 それにしても神戸に生まれ、早くから東京で学業を積んだ人間が、しかも書き言葉の中で、何故こんな方言を使ったのか不思議です。当時は神戸辺りでも普通に使われていたのかもしれませんね。明日にでも方言の辞典を読んでおきます。こういう疑問のときには辞書よりネットの方が役立つというのも不思議なような当然のような、認識を新たにしました。 ともかく懇切なご回答に感謝しています。有り難うございました。またの機会にもよろしくお願いします。

その他の回答 (1)

  • garamond
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回答No.2

#1です。 語源については下記が正解のようです。 >もやい〔もやひ〕【▽催▽合い/▽最▽合い】 共同で一つの事をしたり一つの物を所有したりすること。あいあい。おもやい。 http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E3%82%82%E3%82%84%E3%81%84&dtype=0&dname=0na&stype=0&pagenum=1&index=19207318344100

sono-higurashi
質問者

お礼

その後、小学館「日本方言大辞典」を覗いておきました。 「催合」は兵庫、東京を含め青森まで全国的に使用例がありました。 これほど広汎に使用例があっては方言というより標準語に近いのに、広辞苑に「催合」がないのは不思議な気がします。 柳田國男の時代には「おもやい」が方言ではなかったのに、地域の共同体が急速に壊れてしまって「催合」の実態が消滅した結果、言葉も方言化しまったのかもしれません。 いろいろ助言をいただきありがとうございました。

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