ビルマには、何れ白人の植民地支配からビルマ人を解放する英雄が現れる、と言う民間伝承があったようで、これを日本軍が利用したようです。これが図に当たり、熱狂的に受け入れられた日本軍はその後解放者の建前で統治を行う為にビルマを独立国として扱い、陸軍中野学校のメンバーなどが派遣されてビルマ民族による国軍を編成し訓練しています。このビルマ軍は独立した国軍として扱われており、終戦間際に日本軍が撤退して行く段階では独立を守る為に日本軍と交戦する状況もあったようです。
基本的に日本の兵隊として徴兵されるのは「日本人」のみですので、戦争による占領地の住民が日本軍の兵士になる事は制度上ありませんし、実際にもありません。当然ビルマ人が日本軍に兵士として徴用され、日本軍の作戦行動に投入される事はありませんでした。
フィリピンの場合、No1の方が仰るように既に独立が約束されていた事情もありますが、日本軍が実際に占領出来たのはルソン島のマニラ平野部と主要な都市のみで、バターン半島の米軍が降伏した後徹底した掃討作戦をする余裕が無く、すぐに兵力の多くを蘭印(インドネシア)攻略に転用してしまいました。ルソン島でも山岳部などに米軍の残置部隊が潜伏している状況で、日本軍にこれ等のゲリラ部隊を討伐する兵力の余裕も無く、この米軍ゲリラ部隊が現地のフィリピン人をゲリラに組織したので、終始治安が安定しなかったようです。
住民の日本人に対する態度は、このような事情で明暗が分かれたようです。
補足
ありがとうございます。 宗教(神道)を押し付けたり、日本語を強要したりしなかったのでしょうか? ビルマ人は徴兵されてイギリス軍と戦ったのでしょうか?