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BET法による吸着
BETの理論式v/v1=(cx)/{(1-x)×(1-x+cx)} を変形すると P/{v(P0-P)}=1/(v1×c)+{(c-1)/(v1×c)}×(P/P0) という式になり、 この式に実験で得た値P、P0、vより、Y軸にP/{v(P0-P)}を、x軸にP/P0をプロットすれば、そこから物質の表面積が求められる。 この理論はわかるのですが、実際にプロットしてみたところ切片1/(v1×c)が負の値になってしまいます。理論的には1/(v1×c)は正でなければならないのですが、なぜ負になってしまうのかわかる方いらっしゃいませんか? ちなみに吸着させた物質は窒素で、表面積を求める物質はY型ゼオライトです。 自分なりの予想では、ゼオライトには細孔が存在し、そのために吸着させる物質の選択ができるとのことなので、この細孔が影響しているのかと考えたりしたのですが、さっぱりです。
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BETプロットをとる前に,吸着等温線の形をよく検討しましたか? ゼオライトだと,いわゆるBET形にならないのでは? それは,つまりゼオライトの細孔構造のせいですが,BET理論の前提とゼオライトの細孔への吸着に大きな乖離があるのは理解していますか?
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- osaru-chan
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プロット点の直線性(近似直線の相関係数)はどうでしょうか? もし、プロット点が直線にのっていないのなら、ゼオライト細孔の測定を「きちんと」できていない可能性があります。 「きちんと」できていない原因の一つとして、前処理の不備が考えられます。ゼオライトは「抜けにくい水」を含んでおり、前処理で抜けきらないと水が比表面積の測定に影響してしまい、測定結果がおかしくなってしまいます。 対策としては、前処理温度を高くすれば良いでしょう。 結晶水の脱離温度は、本や文献(DTA等)に載ってると思います。
お礼
上の方に言われたとおりBET Plotが若干、下に凸で上に反りあがっているようです。思い込みはキケンですね。 丁寧な回答ありがとうございます。 結晶水の脱離温度はを調べて、考察してみたいと思います。
- jamf0421
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vm、cが大きい場合は1/vmcは小さい値になります。よってこの項を無視し、更にc-1≒cとして式を整理して、vm=v(1-p/p0)から単分子吸着量を出す簡易法があるくらいです。 BET Plotが微妙に下に凸で上に反りあがっているとy切片がマイナスへ行ってしまいますが、そんなことはありませんでしょうか?
お礼
なるほど、直線になる思い込んでいたので直線に近似していたのですが、確かにBET Plotが若干、下に凸で上に反りあがっているようです。 丁寧なアドバイスありがとうございます。
お礼
回答ありがとうございます。 どうもこちらの勉強不足のようです。すみません 適切なアドバイスをありがとうございます