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この“qui ”はなくても意味が通じると思うのですが、なんのためにここにあるのでしょうか?
シャンソン “Coin de rue ” http://www.paroles.net/chansons/13028.htm の1番の歌詞の上から11行目、 “Une fleuriste qui vend ses fleurs aux amants ” の“qui ”はなくても意味が通じると思うのですが、なんのためにここにあるのでしょうか? ここで与えられている和訳は「花屋は恋人達へ花を売ったり」です。実は“amant ”を辞書で引くと「愛人、情夫」とあります。愛人と恋人は違う筈ですが、まあこの際細かいことは不問に付すとして、知りたいのはこの“qui ”がセンテンスになくとも、“Une fleuriste vend ses fleurs aux amants ”でも「花屋は恋人達へ花を売る」となるのではないか、ということです。 “vend “は不定詞“vendre ”の直説法現在形の三人称単数の活用形になっているからです。 英語ならさしずめここは“A florist sells his (her) flowers for lovers (sweethearts) ”とでもなりましょうか。ですからこの“qui ”、どうも邪魔な気がして仕方ありません……。
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こんにちは。5/2のご質問ではご丁寧なお返事を有難うございました。5/3のご質問「fait de l'effet」にも後で回答しようと思っていましたら、締め切りになっていました。ここフランスと日本の時差が、出遅れの原因になっているのかもしれません(笑)。 1.ご質問の一文は、この部分だけ見ては理解できません。段落全部に目を行き届かせないと、文法的には理解できません。この段落を分解すると、 (1)A present, :「今」時を表す副詞句で、主文全体を修飾します。 (2)il y a un café:il y a「~がある」はその後に初めて出てくる名詞が置かれます。ですから、単数名詞ですと、必ず不定冠詞un、uneが前置します。 (3)Un comptoir tout neuf qui fai de l'effet:「集客効果のある新品のカウンター」のquiはUn comptoirを先行詞にとる関係代名詞の主格で、関係節全体で先行詞Un comptoirを形容詞的に修飾しています。Un comptoirはun caféと同格で、il y aに戻っていきます。 (4)qui vend ses fleurs aux amants:「恋人達に花を売る花売り娘」のquiはUne fleuristeを先行詞にとる関係代名詞の主格で、関係節全体で先行詞Une fleuristeを形容詞的に修飾しています。 quiの中の動詞がvendと、直現3単の活用になっているのは、関係詞が主格の場合、動詞を先行詞に合わせるからです。先行詞はUne fleuristeなのでそれに合わせただけなのです。 Une fleuristeはun café、Un comptoirと同格で、il y aに戻っていきます。 (5)このEtは上の行のaux amantsという副詞句と、meme aux enterrementsをいう副詞句を並立的に接続しています。つまり、花を売るのは「恋人達」と「葬式に参列する人にも」ということです。 2.以上のように、この段落ではil y aの主語となる名詞が、「カフェ」「カウンター」「花売り娘」と3つあるのです。 ご質問の、Une fleuriste qui vend ses fleurs aux amants「恋人達、葬式の参列者に花を売る、花売り娘」は、関係詞で形容された名詞句(つまり名詞)ですから、それは文の主語か目的語か補語の働きをしなくてはなりません。ここでは、un café、Un comptoirと同様、名詞句として、il y a「~がある」の主語になっているのです。 3.ご質問文でご指摘のように、Une fleuriste vend ses fleurs aux amantsとすると、il y aを動詞とする前文から、切り離されてしまい、新たな主文が始まります。その手法も文法的には無理はありません。 しかし、歌の叙情溢れる詩ですから、un cafe、un comptoir、une fleuristeと、パリの下町の風情を代表する舞台装置として、この3つのオブジェは、並んで対照させた方が、叙情をかもし出せるのです。 以上ご参考までに。
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- anapaultole
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se_tutoie さん こんにちは めきめき(mes-qui,mai-qui)とお力を付けて このqui(き)に着眼するとは 讃嘆致します 今少し、膝行しての読み進みにお付き合い頂きたく思います ご指摘のようにこのquiが無くても文章として意味は通じます しかし このPetite ballade のような形式のl'envoi(反歌)に 相当するこの4行は、第3連 Je crois voir mon coin de rueへの 待ち伏せ(伏線?)とお考え頂けないでしょうか ●伏線:その効果を狙って、敢えて独立した一文としないで il y a に続く 第一グループ(un cafe,un comptoir)と第二グループ (une fleuriste ⇒amants, enterrements(理由は後述))構成です この二つのグループでは、視線の対比あり 第一:視点は外からカフェとの建物を見て、その中へ入り ぴかぴかのカウンターへと注がれる一点集中 第二:花屋さん(花売り娘)から、花を求めるお客さんへと 目線は、花(これが3連のmuguetへ繋がる伏線)から恋路と離愁へと拡散 さて、なぜ enterrements(勝手な想像)あの思い出の雑木林が (彼が外国(戦争でも)へ行っている間に)墓地(戦死者を葬る)へと ●第3連です ここではmugeut(鈴蘭)の花の作りを思い出してください この花には、 小さな花(clochette 小鈴?)が沢山ありその一つ一つの clochetteを喚起するかの如く、ここでは数行が単純に名詞句で連接 このような叙法をしたいから、第1連では、quiを使っているのです そして、その名詞句はMes(僕の)で幾つありますか 5つです 謎遊びのようですが、MesはMai(5月)ですし、Muguete de Mai ですから
お礼
いつもご回答を拝見しては、「はあ~!凄い!」と唸らずにはおれないのですが、今日のはまたその感嘆の度合いが格別ですね! 確かに第3連ではおっしゃる様にma,またはMes で始まる名詞句は5つありますね。palissade, copains, glissades, quinze ans, vingt ans ですね。しかしこういう並べ方(並列?)をしたいために、第1連でqui を並べている、というのは全く気(qui)付きませんでした!何だか詩を読む(解読する?)のはミステリーの謎解きにも似てるような気がするのは、果たして私だけでしょうか…。 >さて、なぜ enterrements(勝手な想像)あの思い出の雑木林が(彼が外国(戦争でも)へ行っている間に)墓地(戦死者を葬る)へと う~ん、ここはそう深く考えなかったのですが。というのも、ここであえてamoureux (私はこちらの方が恋人達という語としては相応しいと感ずるのですが)と言わず、amants と言っているかを考えると、単純に発音がamants とenterrements とでは似ているので、韻を踏むために使ったのでは、というのが1つと、もう1つは花屋さんではもちろん恋人の贈答用だけでなく葬式用の花も売っていますから。あとは、もう一緒に遊んだcopains(voyous ? )も、もう年を取って死んでしまい自分の傍からいなくなった(戦死者までは思いもよりませんでした)、ということを言いたいのでは、と思ったのですが……。 しかし、そういう問題提起をされると、いつも思うのは、私はまだまだ詩の奥深い所まで読めていないことを思い知らされて、とても勉強になるということと、この質問サイトがあって、回答して下さる心温かい人達がいらして、私は何てheureux なんだろうと思っていまいます。 さて、comme points ですが、これは毎回私にとってtourment でして、ただ、今日はいずれも甲乙付け難い素晴らしいものでしたので、回答順で付けさせて頂きました。申し訳ありません。これに懲りずに、ぜひまたご指導下さいます様お願い致します。
- tokyoexchange16
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#1の回答の繰り返しですが、9~12行目まで1つの文にしたいのだから、quiを入れないと崩れるでしょう。
お礼
>9~12行目まで1つの文にしたい 結局そういうことなのですね。まだフランス語も覚束ない上に、フランス語の詩にも不慣れなもので、そういう約束事はこれからどんどん勉強していきますので、よろしくお願い致します。 ご回答ありがとうございました。
- Parismadam
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No.1です。文中のUn cafeの部分に4箇所文字化けがありますが、 正しくはun cafeです。
お礼
大変分かり易いご説明、どうもありがとうございました。お陰でこの部分は大変よく理解できました。 >Une fleuristeはun cafe´、Un comptoirと同格で、il y aに戻っていきます なるほど!この3つの名詞は全部il y aと並列に繋がっていたのですね!すっかり疑問が氷解致しました。いやあ、流石、パリでお暮らしになってらっしゃるだけあり、素晴らしい語学力ですね!私のようなのをさしずめ「木(qui)を見て森を見ず」というのでしょうね。(笑) >質問「fait de l'effet」にも後で回答しようと思っていましたら、締め切りになっていました そうでしたか、それは大変申し訳ないことをしてしまいました。時差のことは全く考慮に入れていませんでした。それでは次回からはもうちょい締切時刻を遅らせ、ご回答をお待ちすることに致しますので、これに懲りずにぜひまたご指導下さいます様お願い致します。