私の考えでは、(1)宇宙ができたときからすべてが決まっているか、(2)従来の物理の法則を超越した霊的な力とでもいうものが存在するかのいずれかだと思います。
つまり、個々の分子や原子、電子の動きを人間の意思で変えることはできません。それができるのは、オカルトの世界か超能力者だけです。
もちろん、人間が手を動かせばそれらを変えることは可能ですが、人間の手も物質ですので、自分では「意思」だと思っていても、体内の分子、原子の動きによって生じた信号に従って動いているに過ぎません。
また、人間の感情のようなものも、種々の刺激によって発生した化学物質の作用によるものと考えるのが妥当でしょう。
・・・こういうことを考えれば、宇宙ができたときの原子の状態を起点として、すべての物質が物理学の(あるいは化学の)法則に従って動くことになり、「意思」なるものの入る余地はありません。
私がここに回答を書いているのも、自分の意志で書いているのではなく、宇宙の始まりの時点からプログラムされているともいえると思います。
そんなこんなで、ItachiMasamuneさんの見解については同感です。
しかし、不確定な要素があるにせよ、我々は自分の「意思」で何かの行動ができます。仮にその「意思」というのが物理の法則に従って必然的に生じた錯覚に過ぎないとしても、少なくとも自分の意識の中では意志に従った行動ですよね。だとすれば、「心情としては」、運命を変えることができると考えても良いと思います。
もちろん、変えたつもりの運命というのが、実は自分の意志で変えたものではなく、宇宙ができたときから決まっていたことかもしれません(というより、「決まっていたものです」といった方が適当でしょうか)。
言い方を変えれば、運命が決まっていたとしても、それがどのようなものであるかがわからない以上は、決まっていないに等しいことになります。
また、仮に、自分の運命を知ることができたとすると、そのことが行動に影響を及ぼし、当初の未来と変わってしまう可能性があります。だとすればその運命は決まっていなかったことになり、大きな矛盾を生じます。ということは、自分の運命を知ることはできないということになります。
だとすれば、やっぱり、運命は決まっていないに等しいという結論になります。ただし、我々にわからないだけで、実際には決まっているのかもしれません。
なお、不確定性原理などと関連した確率の問題に関しても承知しているつもりですが、だからといってそういった揺らぎを人間の意志で変えることはできませんし、マクロな現象に関しては統計的に平均化されるので、運命は決まっているという結論に変わりはないと思います。
補足
確かに証明はできないですよね。 もう1度自分の質問を読みなおしました。 生物の行動が「物理で説明がつく」なんて言ってますが、おかしいですね。 ただ、未来は決まっている感じがするのです。 ただし、どっちにしろ知ることができないので、決まってないのと同じだと思います。