日本の政治家や官僚、そして官僚制度
よく政治家や、あるいは官僚が無能だと批判されます。
そこで仮に、全員クビにしてもう一度全国から選びなおそう!となったとします。
その時、やっぱり優秀な人に政治をまかせたいよね、という風になると思います。
そこで客観的に学歴や経歴で判断して超一流の人材を集めたとすると、結局今のメンバーとほとんど変わらないと思うのです。
散々批判された鳩山由紀夫さんですら東大卒からハーバード大学ですし、頭の良さでいったら日本人の中でもトップレベルの人間ですよね(頭の良さと政治家としての能力は別物だと言うかもしれませんが、政治家としての能力なんて実際にやってみせるまでは誰にもわからないことです。この人なら政治ができそうというアバウトな理由で一億三千万人の上に立たせるよりは、学歴で選んだほうがより多数の同意も得やすく客観的では)。
政治家や官僚にはそういう人たちがたくさん集まっているのに、政治状況は改善せず、批判も絶えないのはなぜでしょうか?何が原因でうまくいかないのでしょうか?
事実日本でトップレベルである彼らでさえも政治改革が上手くいかないのなら、テレビのコメンテーターがいくら批判したところで「じゃあ他にもっと優秀な人間がいるのか?」と聞かれれば、他にこの任を担う人がどこにいるのでしょうか。
例えば古代のように絶対的な王様の意志だけで人事が決まっていた頃と比べれば、誰もが試験を受けて選抜された人材が集まる今の官僚制度は、ある意味で理想といえる状態ではないのでしょうか。それなのに現状問題が山積しているのは何が間違っているからなのでしょうか?