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青酸カリと汗は反応するんでしょうか?
私は今文芸部としての活動で推理小説を書いています。そのトリックを考えるために青酸カリについて調べているのですが、 「青酸カリは胃酸と反応して青酸を発生させ、それによって飲んだ人間は死に至る」ということを知り、「なら酸性である汗とも反応するんじゃないのか!?」という短絡的発想に至ったわけです。 そこで質問があります。 1.そもそも青酸カリは汗と反応するのか? 2.反応する場合、どれくらいの量があれば致死量に至るのか?(スプーン一さじ分、などの体積で教えていただきたいです) 3.青酸カリを空気中(日は当たらない場所)に置いたとき、どれくらいその性質を保つのか? この3つです。 どなたかお解りの方がいらっしゃれば、回答よろしくお願いします。
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シアン化ナトリウムは、ずいぶん軽い結晶でカサが張ると思ったものです。 また、潮解性や二酸化炭素により分解しますので、室温に長く置いておくと毒性が弱まります。(どのくらい性質を保つのかについては、保存条件によるので、具体的にはできません) 塩素系漂白剤でおなじみの次亜塩素酸でも分解されます。 また、シアン化塩が酸と反応し、シアン化水素ガスを発生させ、これが、呼吸困難、けいれん、麻痺、意識不明を経て、5分以内に死に至るわけですが、シアン化水素は、沸点が25.6℃で、低温では液化します。 シアン化水素は、燃焼し、青い炎を出し、窒素、二酸化炭素、水に分解します。 1916年に暗殺されたロシアの僧侶ラスプーチンは、青酸カリを飲まされたものの、死を免れたそうです。 ラスプーチンが胃酸のでない体質だったという説や盛られた青酸カリが二酸化炭素により分解していたという説があるそうです。 一般の人が青酸を使用するには、使用目的を明らかにし、印鑑を持って購入する必要があり、毒物劇物取締法により管理されていますので、安易に入手できないでしょう。
- Tacosan
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「リアリティ」という面では, 青酸カリの代わりに青酸ナトリウムを使うことも検討してよいと思います. どちらも潮解性があって使いにくい (かつ青酸は炭酸より弱いので湿気があると徐々に青酸を放出して分解する) のですが, 毒性は青酸ナトリウムの方が若干強いんじゃないでしょうか. ちなみに, どちらも経口毒性だけでなく経皮毒性もあります. なので, 特に「汗と反応する」必要はないです. 安全衛生情報センターのデータを使うと, ウサギに対する NaCN の経皮毒性は LD50 で 15mg/kg 程度. ヒトに対しても同じ毒性を仮定すると 70kg で 1g くらい, 確実性をみて 5倍してだいたい 5g. NaCN の密度は 1.6 くらいですから 3cm^3 くらいですねぇ. そこには KCN のデータはないんですが, GHS の情報によると 22mg/kg くらい. ちょっと NaCN の方が強いくらいか? なお, 「短時間で分解する」ことはないですが長時間だとやはり分解して, 旧日本軍で「自決用に渡された青酸カリを実際に使おうとしたら炭酸カリになっていた」という事例はあるらしいです.
え~と、汗は酸性でしょうか? 私にはそうとは思えませんが、確かでしょうか? 私は毒物の専門家ではないので確かではありませんが、それと青酸カリの半数致死量は0.1グラム程度だったと思います。ただし、「確実に」死亡するためには、それよりもかなり多めの量が必要です。 実際に0.1グラムの量はかなり多い量であり、体外で発生した場合には、そのすべてが取り込まれるわけではないので、相当の量が必要であり、仮に汗が酸性であったとしても、多量の汗が必要になり、現実的ではないと思います。 なお、空気中においても、短時間のうちに分解してしまう心配はないと思います。 現実問題として、青酸カリが比較的入手しやすい毒物であるとはいえるかもしれませんが、毒性自体は特別に強いものとは言えないと思います。それよりも遥かに強い毒物は多く存在します。中には比較的揮発性が高く、体温で揮発して死に至らしめると想像されるようなものもあります。 以前、聞いた話ですが、小説で出てくる毒殺などの殺害方法は、しばしば医学的に見てあり得ない方法であったりするようです。現実に人を殺すわけではなく、娯楽としての小説の一部ですので、必ずしもリアリティーを追求する必要はないようにも思えます。水を差すようで申し訳ありませんが。
お礼
回答ありがとうございます。 調べてみたところ、通常時の汗は弱酸性、運動時の汗はアルカリ性が多いとのこと。 「弱」じゃやっぱりほとんど反応しないんでしょうかね・・・。 リアリティーの追求に関してはひとえに私のこだわりというか・・・。まあ自己満足ですね。せっぱつまらないかぎりは追求していきたいなとは思っています。