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大学生の論述能力を養うには?
大学で教員を務めています。 近年話題になる学力低下ですが、学生の記述式答案を読んでいると たとえば10年以上前と比較して、明らかに低下した印象を受けます。 とにかく本を読まない、新聞にも目を通さないうえに、 情報はテレビはもちろん、インターネットからの受け売りが目立つ昨今 いかにして論述能力を上げればよいでしょうか。 マークシート式の解答だけになれてしまった彼らが 実社会に出ると苦労することが目に見えています。 ベストの解決方法はないと思いますが、ベターな何かが得られればと思い 質問に参りました。 皆さんのご意見をお聞かせください。
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まず、多くの大学教員が、10年前のノートを使って、学生が勉強が出来ない事を学生のせいにしている中、なんらかのアクションを起こそうとしているsleepbrosを尊敬します。 学生の論述能力が下がったという事ですが、問題は3つに区別できると思います。一つ目は大学の大衆化によって、目的がなく大学に入学してくる学生が増えた。二つ目は学生の論理的な思考能力が欠如している。三つ目は学生の日本語記述能力が欠如しているです。 このような学生に対応するために、最近では参加型学習タイプの初等・導入教育を行う大学が増えてきています(これはフレイレの思想がベースにあると思います。リンク先を参照してください)。しかしながら、このような初等・導入教育を実施してはいるものの、教員の能力が欠けている事から十分な効果が得られていないというのが現状なようです。また、古いタイプの教育を受けていた教員は、新しいタイプの教育へのイノベーションを受け入れられないでいます。 僕が考えるには、このような現状を打破するためには、教員のFDと意識改革が必要なのではないかと思います。従来に比べ質の低い学生を合格させているのですから、学生に文句を言うのではなく、そのような学生をフォローできるように教員が変わらないといけないのです。ただ、古いタイプの教員は段階世代の頭の肩いおじいちゃんが多いので全体としては、なかなか変われないのですが。。。
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- mojitto
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5年前、大学生でした。 私のときも言われていたことで、論述能力はおろか思考能力も劣ってきているようです。 最悪、ゼミや卒業論文で底上げはできると思っていますが、それ以上の能力を得ようとするのであれば、日々のレポートで強化するのがいいと思います。 一番厳しい先生は誤字脱字・文法はもちろんのこと(まぁこんなのは中学生レベルの間違いですが…)、例えば『一般的に…』では一般的でもないのに使われていたら赤字で指摘したり、論法の間違いも指摘して何度も再提出を求められたりしていました。 とにかく報告書なのですから、フォーマットや5W1Hにうるさかったです。 最近は参考文献に堂々とウィキペディアを使う人もいるようですが、そのようなレポートは当然突き返すべきだと思います。
お礼
そうですね、日々のレポートができれば…と幾度となく思いました。 それがなかなか実行に移せないということ自体、自分のナマクラぶりが知れるというものですが、できるところから、少しずつでも改善を図ることが大切なのだと感じます。 あと、Wiki“だけ”の利用もかなり目立つようになりました。そのままコピー&ぺーストしないこと、といっても何のことだか判らないままに結局コピー&ペーストしている学生が非常に多いのです(レベルの低い学校という事情もありまして)。 とにかく「自分の頭で考えること、悪い文章、悪い書き方とは何か、をいかにして判らせるか」という点をしっかり見つめて、mojittoさんのおっしゃる「5W1H」にうるさかった先生方のお言葉を、私も活かしてみようと思います。 ありがとうございました。
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参考になるような回答ではないかもしれませんが。 高校時代、「新聞のコラム欄を写す」というのをずっとやっていました。 担当の国語教諭の指導法でしたが、毎日丸写しするだけです。 だんだん慣れてくると、頭に入れて書く一連の作業が効率良く出来るようになりました。 文章構成の仕方、言葉選び、話の運び方など、小論文対策として始めましたが、自分としても、国語力、特に論述能力は上がったように感じました。 勿論、これだけを行っていた訳ではないので、断定するには難しいものもありますが。 芸術関係で言われる「模倣」と同じですね。
お礼
お返事遅くなりましてすみませんでした。ちょうど追再試験期間で、問題作成、採点などに明け暮れておりました。 「学ぶ」は「まねる」から来た言葉、などと聞きますが、まず人の書いた「良い文章」を書き写す、というのはなるほどと頷かされます。 私がおりますのは理系大学なので、おろそかになりがちな文章作りですが、まず和文からでもよいので、評価の高い論文を宿題で模写するなどしてみるとよいのかも知れませんね。 ありがとうございました。
お礼
Wikipediaのリンクご呈示、ありがとうございました。 「自分の暮らし、生活を変えていく(意識化)力としての言葉の読み書き」とは、なかなか含蓄のある言葉ですね。 Answer Number1の方のお返事にもしたためたのですが、私は「理科系だからこそなすべき文章作成法」というものがあるような気がしておりまして、futoshi123さんのご指摘とその先のリンクにかかれていた内容には、いろいろ考えさせられるものがありました。 まださわりしか読んでおりませんが、折を見て読み進めて参ります。 ありがとうございました。