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プログレと人種の関係
ジャンルがここでいいのかどうかわからないのですが・・・ 音楽のジャンルの「プログレ」(いわゆるプログレッシブ・ロックのこと)に関する専門家のわかりやすい定義づけで、「プログレというのは一言でいえば黒人のやらない音楽」というようなものがありました。 「なるほど、確かにそうだ」と思ったのですが、考えてみるとなぜ黒人にプログレ系のミュージシャンがいない(少ない)のか、不思議な気がします。 「黒人はリズム重視だから」というのではあまりに紋切り型の解釈のように感じますし…。 明快な正解はないと思いますが、皆さんのお考えをお聞かせ下さい。 ※プログレは、一般には、コンセプトを重視した長めの曲構成で、奇数拍子とか変拍子を多用するのが特徴です。
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三度コンニチハ。 >「プログレ」という言葉はそんなに限定的な意味なんでしょうか? プログレ、といってしまうと、私個人は限定的に感じます。 やはりほとんどの方が、60年代後半の ロックに対するカウンターカルチャーとしての プレグレというジャンル、というか形式化を考えてしまうでしょう。 >新しい時代のプログレ も、自己言及的なモノであり、限定要素だと思います。 プログレに限らず、70年代中盤のパンクに対するニューウェーブなど ある時代のトレンドに対するカウンターカルチャーが形式化したものは 全てこのような解釈の面倒臭さがあると思います。 解釈論で温度差が生じるのは無駄なので あなたのいうプログレを、個々のバンドで語って欲しいという要求は 正しいと思います。 何か、カタクルシイ文章になってしまいましたが 意図は伝わりましたでしょうか? 私はプログレに限らず、ハードロックやグラムロック、テクノなどは まだ白人が中心の音楽ではないか?と思います。 まず、60年代~70年代は白人の若い人の音楽と 黒人の若い人の音楽は、分かれていたと思います。 白人、黒人がボーダーレス化しているのは 踊るための要素が強い音楽だけではないかと思うんですが・・・ 蛇足ですが時代として、やっとアカデミーの主演を 初めて黒人が射止めたような段階ですからねぇ。 もしかしたらDNAが、つまりネイチャー(生まれもった資質)が 影響しているかもしれません。 リズム感覚なんかは、少しはあるんじゃないでしょうか? でも、ネイチャーよりはナーチャー(育つ過程で身につけた形質)が 大きいと思います。 例えばニューヨークのトライベッカあたりで育った子が プログレに触れる機会はほとんどないでしょうし 個人的にプログレが好きな子がいたとしても 周りはみんなヒップホップでしょ? 仮に今、変拍子やクラシック的素養などを納めた黒人がいたとして 彼はプログレでなくシカゴ音響系などを志向するような 気がするんですが・・・
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- toysmith
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「キース・エマーソンがジミ・ヘンドリックスとバンドを組む約束をしていた」という事実があります(ジミヘンの死によって消えましたけど)。 ま、エマーソンはジャズ系プログレだし、ジミヘンは「あの人は別!」ってカンジの人なので参考にはならないでしょうけど。 私的な意見ですが、日本でいうプログレ自体が「ヨーロッパを中心とする白人音楽のうちで…」という固定観念に縛られているような気がします。 偏見を捨てて輸入版屋さんを探せばありそうな気がしますよ。黒人プログレバンドも。 ただ、輸入版屋さんでもプログレに分類されてない可能性がありますけど
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ご回答どうもありがとうございました。 >偏見を捨てて輸入版屋さんを探せばありそうな気がします 最近のプログレバンドは結構私も集めているのですが、まだ遭遇しないですね、残念ながら。 やはり白人の音楽なのか、最近はノルウェーやスウェーデンなど北欧に若手の元気のいいプログレバンドが多く出てきてますね。ブラジルのバンドのCDも(白人でなくて褐色!しかしレベルはあんまり高くない)何枚か持っていますが、まだ黒人プログレバンドには遭遇していません。 是非あれば聴いてみたいと思います。 また何か情報があれば、ぜひお教えください。
>プログレというのは一言でいえば黒人のやらない音楽 細かい精度を求めるとキリがないので 分かりやすいように大雑把に誇張気味に説明します。 ロックのルーツはR&Bとカントリーです。 R&Bは黒人ルーツの音楽で カントリーは白人ルーツの音楽です。 カントリーが強くなるほどPOPSになり R&Bが強くなるほどROCKになります。 と、いうかローリング・ストーンズみたいに 黒人っぽい音楽をやる白人が、カッコいいROCKERだとされていたのです。 これに意義を唱えた、つまり 黒人っぽくない音楽でも、カッコいいROCKがあるんじゃないか、として ブルース・コードを避け、西洋音階でROCK的な響きを追及したのが キング・クリムゾンです。 クリムゾンの影響が大きかったので プログレ=黒人のやらない音楽、みたいな 図式になっちゃったんじゃないかと思います。 ソフト・マシーンなんかは思い切りジャズを取り入れていますから 黒人のやらない音楽とはいえません。 でもソフト・マシーンが単なるジャズじゃなかったのは 黒人のやるジャズとは違っていたからでしょうね。 (ソフト・マシーンはロバート・ワイヤット等がいたバンドです)
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ご回答どうもありがとうございました。 書いていただいた音楽の系譜は私もわかるつもりなんですが… ただ実際のところ、人の嗜好にそういう音楽のルーツっていうのはそれほど影響があるのか、ちょっと疑問に感じるんです。 私はちょっとハードなプログレが好きなこともあるのですけど、プログレ好きにしてはクリムゾンはむかしから何とも思わないんですよね・・・。つまり、もうクリムゾンだPFMだの関係なしにプログレをやっているミュージシャンも多いと思うんです。 何かやっぱり民族性みたいな“血”が嗜好に影響を与えているのかな、と思ったのが今回の質問の発端です。 また何かありましたら宜しくお願いします。
>明快な正解はないと思いますが、皆さんのお考えをお聞かせ下さい。 この言葉に甘え、回答させて頂きます(笑) >「黒人はリズム重視だから」というのではあまりに紋切り型の解釈のように感じますし…。 いえ、結局はこういう事だと思いますよ。黒人どころか私流の言い方をすれば「アメリカ人はプログレをやらない」と言えます(笑) これこそ「気質」の問題でしょう。アメリカにもプログレはあったようですが(笑)、あくまで「アメリカ版・流」の域を出なかったですし、やはり本場は英国ですね。 そしてプログレはアメリカでは流行らずに、本国である英国や日本でのみウケる・・・英国人や日本人は気質が近いとは良く言いますよね。 ピンク・フロイドの「狂気」や「ザ・ウォール」などは例外的にアメリカでも大流行したようですが、『典型的・コテコテ』のプログレではないですよね(笑)。 そうですね、確かに私の記憶に有る限りでは、黒人ではジェネシスのチェスター・トンプソンがそうですが、ドラマーと言うのが大きな理由でしょうね。実際、後にソロアルパムなんかのレコーディングに引っ張りだこになりますが、当初は「ステージ」ドラマーでしたから。メロディー楽器では記憶ないです(笑)・・
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ご回答ありがとうございました。 >アメリカ人はプログレをやらない そうきましたか!(予想はしてましたけど、こうはっきり言われると苦笑いですね…) 確かにオリジナルはイギリスでしょうし、70年代にはアメリカでは大したものは出てきませんでしたね。今でもアメリカのプログレマーケットは小さいのでしょうし。 ただ、アメリカでも最近は結構頑張っている感じがありますよ。ドリームシアターなんかはハードなプログレで成功している最右翼ですし。 私は結構最近のプログレが好きで、ニューヨークのマグナカルタ(プログレ専門レーベル)のバンドは大概持っていますが、率直に「アメリカでも結構最近はやるなー」という印象を受けます。 それはともかく、リビングカラーなんて黒人のバンドの登場がものすごく珍しがられたのもありましたが、黒人はプログレだけじゃなくてロック一般でプレイヤーが少ないですよね。 チェスター・トンプソンは私も結構好きな人です。 また何かあったらお教え下さい。
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何度もお時間を割いていただいて恐縮しています。 >プログレ、といってしまうと、私個人は限定的に感じます やっぱり普通はそうなんでしょうか。これは黒人うんぬんの話の前に、ちょっとうろこがポロリと…。 繰り返しになりますが、私自身は、ジャンルの成立の経緯や背景を抜きにして、プログレっていうものを純粋に形式的な分類として考えてたのですが。 私の好きなグループは、 アメリカではspock's beard、tiles、dali's dilemma、 イタリアではtaproban、deus ex machina 北欧ではisildurs bane、spiral architect… といったあたりです。 それぞれ個性が全然違うんですが、一応どれもジャンルの説明には“progressive~”という言葉がついているバンドばかりです。 特にtaprobanはちょっとELPっぽいとこもありますが、バカテクトリオで、結構好きですね。やっぱりイタリアはテクニシャンが多いです。 私は歳はくっているのですが(pfmの初来日コンサートも行ってるので歳がばればれ)、アルバムのライナーノーツとか雑誌の解説だとか全然読まないもので、かき集めた輸入盤の“progressive~”という言葉をイコール日本語の「プログレ」に勝手に置き換えてるのかも知れません。 しかし定義はともかく、今現在プログレ的なバンドがアメリカで元気なのは事実ですね。93年からロサンゼルスで開催されている世界最大のプログレの祭典“PROGFEST”をご存知ですか。 私も2度見に行きましたが、アジアやヨーロッパからもバンドがやってきて、結構熱い集いが3日間ほど続きます。 なぜプログレ系音楽の祭典がアメリカであるのか不思議に思われるかも知れませんが、あちらの専門家いわく、アメリカはインターネットが最初に普及したので、マニアックなCDの需要をうまく顕在化するのに成功した、ということだそうです。ひと昔前に比べると、アメリカのプログレ市場は90年代にかなり層が広がったのは確実です。 ぐちるわけじゃありませんが、プログレというとすぐに4大バンド・70年代というところで話が止まってしまって、現在活躍するバンドにあまり目が向かないのは残念な気がしています、個人的には。 黒人の話にもどりますが >もしかしたらDNA >でも、ネイチャーよりはナーチャー やっぱりそうとしかいいようがないですよね。 しかし、下のほうにも書きましたが、プログレはやらないくせにクラシックは割と志向する黒人は多いですよね。何を隠そう、私の妹の旦那は黒人でチェリストなんですよ。本人に訊ねても好き嫌いは自分でもよくわからない、 I simply don't feel like playing that kind of stuff!ということらしいんで、やっぱDNA説が浮上するのかなという結論(でいいんでしょうか)。 よくわからない質問にお付き合い頂いてありがとうございました。お蔭様でいろいろ勉強できました。